【ストロングスタイル】タイガー・クイーンが“新卍固め”で沙恵に勝利<11.23大阪>

初代タイガーマスク率いるストロングスタイルプロレスは11月23日(水・祝)、大阪・コレガスタジオにて「闘宝伝承2022–2nd」を開催した。

第5試合ではタイガー・クイーンvs沙恵が行われシングルマッチ 45分1本勝負で対戦した。

初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス闘宝伝承2022–2nd
■日時:11月23日(水・祝)12時20分開場/13時30分開始※13時15分第0試合開始
■会場:大阪・コレガスタジオ
■主催:闘宝伝承実行委員会/初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス
■共催:一般社団法人 初代タイガーマスク後援会
■後援:闘道館
■観客数:529人(満員)

【特別来場】
初代タイガーマスク 佐山サトル

本大会開催に先駆けた15日の会見の席でジャガー選手は、「今までクイーンにはトップ選手を当て続けてきましたが、相手に勉強させる試合も必要。今回の沙恵はまだ若いですから。〝できる人間〟とするよりも〝できない人間〟とやる方が大変なので。そういう苦労をさせようと」と語った。

「沙恵」を若い=経験が浅い=できない人間と言い放っていたのだが、実のところ沙恵は、プロレスラーとしてのデビューは2017年だがそこから順風満帆とは言い難い茨道を歩き打擲されることによって鋼のボディを培ってきた浅からぬスキルの持ち主で、KOBEメリケンプロレスにおいては男女のミックスドマッチにも出て、ZERO1の久保田ブラザーズに容赦のないかわいがりを受けていた。もちろんそのことを女帝が知らないはずもなく、知った上で出来ない人間と称してクイーンを油断をさせようとの目論見があったと思われる。

クイーンより先に入場して来た沙恵は、そのことをまさに体現するかの堂々たる入場ぶりと、独特のオーラで観客を圧倒。続いてクイーンが入場。コーナートップに立つ姿は、初代同様漫画の中からそのまま抜け出したような別次元の空気を纏っている。試合開始前に手を差し出すクイーン。がっちりと握り返す沙恵。

ゴングが鳴って試合開始。ロックアップ、力比べでじりじりと後退してロープを背負った沙恵。クイーン、クリーンブレイク。
闘いの場は再びリング中央に戻る。沙恵がヘッドロック、クイーンが沙恵の腹にまずは一蹴して、ヘッドロックからタイガースピンを披露するとどよめきと拍手が起きる。ダウンした沙恵の足をロックして固めるが沙恵ロープに逃れる。追撃のクイーンがロープを背にした沙恵の喉元へ膝を入れるとたまらず場外へエスケープして、クイーンを誘う。乱闘になり場外大混乱。

水を得た魚の如く生き生きとクイーンをいたぶる沙恵。観客席へ投げ飛ばし、ビニール傘を凶器にクイーンを羽交い絞め、パイプ椅子の堅いところでしたたかに打ち据える。
だがこれまで名だたるヒールレスラーと戦績を積んできたクイーンが甘んじてやられっぱなしになっているはずもなく、沙恵に鉄拳制裁を加えたあとで引き回し、コーナー最上段からラ・ケプラータを見舞う。

リングに戻るとすかさずダイビングボディプレスを畳みかけるが、沙恵がカウンターのDDTでクイーンを仕留めにかかる。フォールもカウントは2。すると今度はコーナーでタランチュラ、さらにはスピアーでクイーンを吹っ飛ばしてフォールもカウントは2。焦れた沙恵がブートの応酬。

しかしクイーンがロープ際からカウンターのボディアタックで反撃、タイガーネックチャンスリーで沙恵をマットに突き刺しフォールも、沙恵カウント2で返す。クイーンがここを勝機とばかりタイガースープレックスを狙うが沙恵堪える。クイーンのソバットを受けたあとにビッグブートでダウンを奪って倍返しして、フィッシャーマンズスープレックスホールドで勝負に出るが、カウントは2。

クイーンも負けじと沙恵を捕まえツームストンパイルドライバーで落としてコーナートップからダイビングヘッドバット。瞬間沙恵がかわすと、クイーンも良く見て自爆とはならず、トンボ返りしてからすかさずスペースフライングタイガードロップを沙恵に叩きこんでフォールも、カウント2。

するとクイーンが前かがみになった沙恵に卍の態勢で足を掛けつつ両腕を取り、一方を腕で絞り上げ、もう一方を股でクラッチ。卍固めの態勢でありながら、猪木選手の卍固めとはクラッチの仕方が異なる新卍固めを披露して沙恵を仕留め勝利した。

▼第5試合  シングルマッチ 45分1本勝負
○タイガー・クイーン(一般社団法人 初代タイガーマスク後援会)
9分52秒 新卍固め
●沙恵(柳ケ瀬プロレスLadius)

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