【天龍プロジェクト】12.11『WRESTLE AND ROMANCE』 シリーズ第8戦<試合結果>

天龍プロジェクトは12月11日(日)、東京・新木場1stRINGにて『WRESTLE AND ROMANCE』シリーズ第8戦を開催。

天龍プロジェクト
『WRESTLE AND ROMANCE』シリーズ第8戦
日時:2022年12月11日(日)
会場:東京・新木場1stRING

大会に先立ち天龍プロジェクトの嶋田紋奈代表がリングへ。「本日もご来場、配信のご視聴ありがとうございます。龍魂杯から一ヶ月足らずでございますが、天龍プロジェクトも再始動して2年目、2022年の活動を締めくくることができます。まだまだ不安のあるコロナ禍、様々な形で応援することを止めず、心を寄せてそばで支えてくださった皆様の熱い思いに支えておかげです。本当にありがとうございます。今年は大将が治療のため天プロを離れることとなり、世間的にもたくさんのことがありましたが、皆様にとってもいいことばかりではなく悪いことや大変なことやつらいこと、たくさんあったと思います。そんな時、この黄色いリングが大将とともに誰かの希望となり、心を通わせられる場所であること、プロレスが支えとなれたなら、とても嬉しいことだと思います。私たちは大将がここに帰ってくるまで歩みを止めずにプロレスを愛し、精進して参りたいと思います。どうか引き続きの応援をよろしくお願いいたします。」

2023年1月から3月のスケジュールが発表された後、天龍源一郎がビデオメッセージで登場。「皆さんこんにちは!天龍源一郎です。天プロの年内最終興行にたくさんお集まりいただき、本当にありがとうございます。久しぶりの天龍プロジェクトの大会に顔を出すことができて喜んでいます。天プロとしては年内最終興行となりますが、皆さんにたくさん応援をいただき、選手の諸君も精一杯頑張ってくれたと思います。来年はまた選手一同頑張ってファンの皆さんとともに楽しい試合を提供できるようにのぞんでいきます。僕はいま皆さんに最初にお見せしたときより、いろんな装具が取れて元気いっぱい、退院に向けて頑張っております。いつか会場でお会いできるよう、楽しみにして乗り切ってます。皆さん、よいお年をお迎えください。ここで一言、メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!」

嶋田代表は「後楽園大会ではご心配をおかけしてしまうような見かけでありましたが、この通り日に日に回復しております。まだ時間はかかりますが、元気に来場できる日を天龍も楽しみにしておりますので、もう少しお時間をいただけたらなと思います。本日も心ゆくまで腹いっぱいのプロレスをお楽しみいただけたらなと思います」と続けた。

続いて、紫の髪・黄色のパーカーというWARカラーの拳剛がリングに登場。「お昼なんで、皆さんこんにちは!! 暑いな。俺だけ?寒い人手をあげてください。意外と大丈夫ですか。俺の予定では全員手を上げて、あったまってもらうぜという流れだったんですが。あ、そうですか。協力してもらえますか? ・・・・・・俺めっちゃ暑いですよ、声出すとめっちゃ暖まってくるんで。暖まった状態でプロレス観戦してくださいよ!声出して! オッケー!年内最終興行!思い切り楽しんで最高の思い出作っていってください! 兄弟!」

▽第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
○佐藤耕平[8:22 片エビ固め]小杉研太●
※パイルドライバー

 

年内最終興行、オープニングマッチは天龍プロジェクト本戦初出場の小杉研太。小杉を迎え撃つのは佐藤耕平。初対決の両者、リング中央でがっちりとロックアップ。分厚い肉体から繰り出す馬力で耕平をロープ際へ押し込んだ小杉、クリーンブレイク。耕平は目を合わさずに出方を伺う。小杉はチョップから前蹴りで耕平を崩し、スリーパー。耕平は足をロープ外に出しエスケープする。
 
リングへ戻った耕平へ小杉がハンマーパンチ、ボディスラムを狙うが耕平はそれをさせず、エルボーで反撃開始。小杉も打ち返しエルボー合戦に発展、素早く打ち返す耕平のエルボーにぐらつきながらも、いったん距離を取った耕平を追走しバックハンドエルボー、ブレーンバスターへ持ち込む。パワーで耕平を持ち上げると、ヒザをついたところへランニングニー、カウントを返されると変形ストレッチプラム。

耕平はこれをエスケープ。小杉の攻撃を受けきった耕平はラリアットをディフェンスしエルボーをたたき込むと、ローキックで弱らせた上で担ぎ上げてパイルドライバー。この一撃で小杉をマットに沈めた。

天龍プロジェクトの牙城の高さを見せつけた耕平だったが、決着後は小杉の健闘を称えて握手の手を差し伸べ、小杉も力強くその手を握り返した。

▼試合後バックステージコメント

耕平「いや、小杉くんとは何年ぶりだろう。すげぇ昔にやったことあるくらいで久々だったけど、自分のところで一生懸命頑張ってて、ここで俺と向き合って、すごい力強かったです。面白い、面白いやつだったんでまたやりたいと思います」

小杉「いやもう・・・・・・完敗だ完敗。愛知から来て久々の新木場、そして2回目の天龍プロジェクト参戦。何か爪痕を残したいと思って来たけど、完敗だ。負けた人間に言い訳も何もない、だけどこのままでは終われない。小杉研太はこれからだ」

 

▽第2試合 シングルマッチ15分1本勝負

○SUSHI[8:06 片エビ固め]梶トマト●
※マヒストラルを切り返す

天龍プロジェクト初参戦の梶トマト。第2試合の主・SUSHIが迎え撃ち、トマトとSUSHIという若干食い合わせの悪そうな対戦が実現した。天プロ初参戦のトマトだが、序盤からハイテンションで「はじめまして、梶トマトでーす!」と挨拶。観客もこれに応え、ホームリングのようなコール&レスポンスが実現する。
 
ジェラシーを燃やすSUSHI、ヘイラッシャイで盛り上げようとするも反応はいまいち。ガットショットでトマトを潰しにかかるSUSHIだが、トマトはビッグブーツを顔面に一撃。やり返そうと同じくビックブーツを繰り出したSUSHIだったが、トマトは見切って足をとらえるとドロップキック、場外へのプランチャで試合ペースを完全に握ってしまう。

ハイテンションで派手に攻めるトマトに対し、SUSHIはレフェリーを盾に防御、さらにロープを使っての急所攻撃と陰湿な行動に出る。動きの止まったトマトを寝かせるとダイビングヘッドバッド。カウントを2で返したトマト、SUSHIはSUSHI突き、ロープに走ったSUSHIをトマトがスピードで抑え込み。

過去のシングルでは2度この技で敗れているSUSHIだが、今回は返して鉄火巻き。すぐさまトマトもエビ固めに切り返すが、これはカウント2。さらにトマトがドロップキックからラ・マヒストラルを繰り出したところを潰してエビ固め。トマトのペースで進んでいた試合をSUSHIが最後にひっくり返してみせた。

▼試合後バックステージコメントSUSHI「よぉし。よっしゃ。てやんでぃ! 最後、取ったど! 終わり良ければ全てよし。それまで何回負けてたとか、そんなん関係あるか! 来年からSUSHIの快進撃、始まる・・・・・・かもな。見とけよ!」

トマト「あーーーー!ちきしょう!悔しい、悔しい!!SUSHI、トマト、食べ物対決、負けちまったーーーー!! 天龍プロジェクト初参戦だったんですけど、次回!! 次回、SUSHI、リベンジだ! SUSHIさん、なんか口から血、出てましたよね、あれ、トマトジュースですから! 次回もっとトマトジュース出させて、グッチャグチャにしてやるからなーー!!」

 

▽第3試合 6人タッグマッチ30分3本勝負
▲佐藤光留&河野真幸&那須晃太郎[30:00 1-1 時間切れドロー]岩崎孝樹&渡瀬瑞基&椎葉おうじ▲
※1本目=○光留[15:18 腕ひしぎ逆十字固め]岩崎●
※2本目=●光留[27:42 バックドロップホールド]岩崎○
※3本目=▲光留[30:00 時間切れ引き分け]渡瀬▲

   

30分3本勝負で実現する6人タッグマッチ。佐藤光留に対し先発を買って出たのは龍魂杯で激突し、敗れたものの光留へはっきりと宣戦布告をしてみせた岩崎孝樹。先に動いた岩崎のタックルを切った光留、ならばと足をかけて崩しにかかる岩崎、光留は防御してロープを背にブレイク。互いに見合うとローを放った光留、岩崎も返す。蹴ってすぐに踏み込み、組み付いた岩崎。光留は左腕を取るとリストロック。岩崎は前転し足を取って脱出、背後を取って極めを狙う岩崎、光留は離れるとその背にキック。相手を睨みながらも互いにパートナーへタッチ。
 
次いで那須、椎葉がリングへ。那須のミドルに椎葉も返す。那須は片足タックルから椎葉を崩して腕十字、キーロックへ。ここで渡瀬がカットに入り、那須の顔面を蹴って技を解く。渡瀬と河野がリングへ、ヘッドロックで固めた渡瀬。河野は背後に持ち上げて崩そうとするが渡瀬は阻止、ならばとロープへ放って崩す。ニーを狙う河野の攻撃をかわした渡瀬、赤コーナーへ突進して光留へ一撃。光留も応えて場外戦へ、この間に河野は那須へタッチ。


 
場外戦からリングへ戻った渡瀬、那須を自軍コーナーへ。椎葉が入り先ほどの続きとばかりに那須にキック。那須も応えてローキック。全く同じ蹴りを返す椎葉、さらに那須も返す。椎葉の奮闘に場内も応える。圧倒的体格差で河野が椎葉を抱え上げてマットへ叩きつけ、逆片エビ。エスケープした椎葉、ニーをかわしてトルベニージョ、フットスタンプ。
 
岩崎が飛び込んでフロントキック。さらに河野の巨体をブレーンバスター。河野はアームブリーカーを繰り出し光留へタッチ。リングへ入った光留、渡瀬を場外へ蹴り落としてから岩崎へ水車落とし、腕十字へ。河野、那須が飛び込んでカットを阻止している間にバックドロップ、さらに腕十字。岩崎のクラッチが外れタップし、1本目を赤コーナー組の光留が奪取した。

2本目、ゴングが鳴ってすぐにタッチを受けた那須、岩崎の腕へスレッジハンマーからアームブリーカー。次いで河野が入り花道で腕をハンマーロック。場外リングアウト勝ちを狙った河野だったが、岩崎がカウント9でリングへ。左腕を徹底的に攻められた岩崎、棒立ちになるも組み付くと正面から光留を抱えてキャプチュードで放り投げ、渡瀬へタッチ。河野、那須を場外へ突き落とすと光留へ突進、コーナーでエルボー連打。龍魂杯ではこのエルボー連打で反則負けとなった渡瀬だったが、今回は制止を聞き入れてストップする。


 
光留のエルボーを受けて笑顔となった渡瀬。正面から光留へエルボーをたたき込む。光留も打ち返し、両者のエルボー合戦が再び開戦する。渡瀬の一撃を受け「全然痛くありません!!」と言いかけたところで、光留が前へ崩れる。あわやの場面だったが渡瀬が攻め込むと前方回転式のチキンウィングアームロック。

自軍コーナーへ引き込むと那須へタッチ。ランニングのPKをとらえた渡瀬、那須を投げっぱなしジャーマン。タッチを受けた椎葉は那須へ串刺しエルボーからスワンダイブ式ミサイルキック。フィッシャーマンバスターを狙う椎葉を逆にブレーンバスター、河野が入り落下傘バックドロップで動きを止める。
 
椎葉の攻撃に倒れない河野。椎葉は負けじと追撃を2度、3度と放ち足元へのスライディングキックからエルボーで河野を崩す。次いで岩崎と光留、攻め込む岩崎を光留はバックドロップからヒザ十字へ。ギブアップしないとみるやアームロック。椎葉がカットに入り、赤コーナー陣営もこれを阻止に入って乱戦へ。光留が串刺しの集中攻撃を浴び、ダメージを受けたところへ至近距離から岩崎がローキック。27分、バックドロップホールドで光留から3カウントを奪取する。

立てない光留を強引に立たせた岩崎、胸板に蹴りを放って体を宙に浮かせる。次いで渡瀬が垂直落下式ブレーンバスター、フォールに入ると河野、那須がカット。その背中を突き刺す渡瀬のセグウェイ。腕十字を取った光留、椎葉がこれをカット。エルボーから渡瀬が頭突き、カウントをようやく返した光留。最後はスリーパーに固めたところでフルタイム時間切れドローのゴングが鳴らされた。

ゴングが鳴った後も闘志をIJ王者・光留に向け続ける青コーナー。渡瀬、岩崎がベルト挑戦をアピールし、椎葉も王者挑戦の意思を見せる。ベルトを掲げた光留は「順番に全員相手にしてやる」と宣言。青コーナー陣営が引き下がったところで、なんと同チームの那須が光留をバックドロップ。王者のベルトを狙う存在はここにもいると観客に見せつけた。

▼試合後バックステージコメント

光留「痛ってぇ・・・・・・全然痛くありません。全然痛くありま・・・・・・ヤロー、全員ブチ殺してやる、この野郎。ちくしょう・・・・・全然痛くありませ・・・・・・終わりだと思ってんじゃねぇぞこの野郎。くっそ・・・・・・」

岩崎「何が“ミスター天龍プロジェクト”だボケ。あぁ? 腕の一本も折れてねぇんだよ。折ってみぃや! ミスター天龍プロジェクトさんよ。偉そうにしてんじゃねぇぞこの野郎。何がミスターだ、てめぇ。来年は俺がミスターを奪ってやるよ、くそ野郎」

椎葉「おい。オマエだけじゃねぇんだ、お前らだけじゃねぇから。チャンピオンから一本取ったくらいでいい気になってんじゃねぇよ」

岩崎「何コラ。取ってねぇだろ。取ったのは俺だ、下がれコラ」

椎葉「何だよ。俺だってあえてシングル狙ってんだよ。取ってねぇけどお前らに負けるつもりねぇから」

渡瀬「順番? 順番、関係ないよ。一番後ろから最前に行ってるのいつも誰だよ。俺だろ? この間負けて、順番は一番後ろかもしれない、だけどまた最速で挑戦してやるよ。あと、シングルだけじゃないと思うんだよな。3本勝負、その形式で。(2人を指さして)仲、良くないよ。ライバル? 思ってるよ。だけど、チャンピオンにこの3人でも負けるつもりねぇぞ。どっちが勢いあったんだよ。最後、リングの真ん中に立ってたの、どっちだよ? シングルはしょうがない、順番かもしれない。3人いるからいっぺんには無理かもしんないけど、3人だったらいっぺんにここで挑戦できるよな。相手、チャンピオンいたよな。どう思ってるんだよ。どう感じてるんだよ、チャンピオンは。俺はこのリングで、どのベルトも狙っていくから」

岩崎「まず佐藤光留だよ俺は。あいつ一本だよ。年越し、ずっとあいつのこと考えてやるからな。次はあいつをのしてやるよ。腕一本、折ってみろよ。もう一回、のしてやるよ。タコ。以上!」

那須「最後に佐藤光留を投げた、これには理由があります。単純に挑戦したいってこと。そして俺がこの“WRESTLE&ROMANCE”WARシリーズに参戦した意味、試合がしたいから出たわけじゃない、俺は佐藤光留を倒したい。そしてベルトが取りたい。俺はあのベルトに10年前に挑戦してるんだ。それ以来、一回もしていない。そして佐藤光留、オマエを倒したい。それだけ。来年から、何シリーズか分からないけど、必ず実現します。見ててください」

 

▽セミファイナル シングルマッチ30分1本勝負
▲矢野啓太[30:00 時間切れ引き分け]ドリュー・パーカー▲

  

龍魂杯を制した矢野啓太が天龍プロジェクトのリングで最初に迎え撃つ相手は、大日本プロレスのデスマッチ戦線で名を上げたドリュー。デスマッチプリンスが果たしてどんな闘いを見せるのか。

静かに組み合った両者、探り合うようなグラウンドの展開。ドリューを前方に投げて腕を取り、3本の指を極めた矢野。ドリューも返して矢野のリストを取ると、矢野はブリッジから首を支点にして返す。ドリューは場外へ逃れて体勢を立て直すとロックアップ。またしても腕を取った矢野。先ほどの矢野と同じくブリッジを取るドリュー。

矢野はドリューを崩して上になりネックレスで攻撃、これは吉野レフェリーがチェック。ドリューの手を踏みつけて動きを制する。ドリューは矢野のリストを取り、指を噛んで反則には反則を返していく。
 
会話するように技を重ねていく両者の攻防を見守り、静まりかえる新木場。矢野の仕掛ける攻撃にドリューが引かず、普段のデスマッチでは見せない展開を繰り広げていく。ドリューの髪を踏んでネックツイスト、串刺し攻撃を狙った矢野へドリューがミサイルキック。

上になって矢野へリストロック。執拗に手首を狙われた矢野、エスケープ。コーナーから矢野を引きずり、ロープに擦ってダメージを与えるドリュー。矢野はアッパーカットエルボー連打、ダメージでロープにもたれかかったように見せてドリューをおびき寄せ、フォアアームからドリューの腕をひねり、踏みつけてギブアップを迫る。


 
さらにコーナーポストへ腕を叩きつけ、ダメージを負わせていく矢野。残り15分、スタンドの状態でドリューの左腕を取り、動きを封じる。ギブアップを迫るがドリューはエスケープ。立ちあがれないドリューへ矢野が追撃、左腕をさらに痛めつける。ドリューは悶絶しながらもドロップキック、一撃目は外されるがさらに放ってヒット、矢野を担ぎ上げてブレーンバスター。
 
矢野をダウンさせるもダメージでフォールに入れないドリュー。その間に息を吹き返した矢野、カウントを返す。ならばとドリューはクロスフェース。ギブアップしないとみるや回転し首をつけ、カウント2。さらに回転しクロスフェース。
 
返した矢野、ドリューの背中をひっかくとロープにぶらさがりながらのゆりかもめ。レフェリーに離されるとコーナーポスト上でのアームロック、ドリューは雪崩式フランケン。カウントを返した矢野へ蒼魔刀。大の字の矢野へスワントーンボム、矢野は剣山でこれを迎撃。


 
両者ダウンの状態からカウントは9、ドリューの腕を取って投げた矢野、リング中央で腕固め。さらにドリューの足も取って固め、身動きのとれない状態から肩をつけていく。矢野の関節地獄を振り払うようにドリューはラ・マヒストラル。これは矢野がカウント2.9で返す。
 
矢野はクロスフェース、さらにバックロールクラッチを狙うがこれはロープが近くフォールの体勢にならず。残り3分、ドリューがジャックナイフ式エビ固めでカウント2。矢野がリング中央でゆりかもめへ持ち込むが、これをドリューが許さない。足取り式ゆりかもめへと移行するとドリューが肩をつけて逆にフォールを狙う。

最後の最後まで一本・3カウントを取り合う展開となるも勝敗は30分フルタイム時間切れ引き分けに。矢野の差し伸べた握手に対し、ドリューは逆の手で中指を立てながらの握手で応えた。

▼試合後バックステージコメント

矢野「龍魂杯制覇してね、はじめての天龍プロジェクト。体調も良かったけどね、強かった、しぶとかった。ただ僕もイギリス行ってた、長い間やってたから。それをちょっと見せられたかなと思います。メリークリスマス、Wrestling God Bless。以上、ノーコメント」

ドリュー「あぁー! 30分やったことないかもしれない。デスマッチだけで。マジ疲れた。でも今日、天龍プロジェクトはじめてで、ありがとうございます。めっちゃ楽しかった、めっちゃ楽しかったよ。多分日本の皆さんがこういうドリュー・パーカーをあまり見ないじゃないですか。“デスマッチだけ”らしいと思うけど、俺まだいけるんだよ、デスマッチだけじゃない俺は“プロレスラー”だよ。みんなちゃんと覚えて、それ」

 

▽メインイベント IJタッグ選手権試合 60分1本勝負
○新井健一郎&レイパロマ[17:50 腕ひしぎ式ヘッドシザーズ]谷嵜なおき&児玉裕輔●
※王者組が2度目の防衛に失敗、パロマ&新井組が新王者となる

今年8月の新木場大会で決定していたタイトルマッチ。新井健一郎の欠場で流れた一戦は龍魂杯の興奮が残る12月大会で実現することとなった。8月からの間に龍魂杯で佐藤光留を相手に大奮闘、パートナーである新井健一郎のハートへさらに火を付けたレイパロマ。王者組としては挑戦を退け、パロマの尻攻撃を受けた児玉のトラウマを払拭し、来年へと繋げていきたい闘いとなる。

先発で対峙したのは児玉とパロマ。児玉の手を取ったパロマ、児玉は素早く足を払ってグラウンドへ。パロマも切り返し腕十字へ、児玉は許さず立ち上がる。リストを取った児玉、パロマはシザーズで倒す。児玉の足を絡めて恍惚を狙うがこれは素早く谷嵜がカットする。

互いにタッチを受けて谷嵜とアラケンが対峙。ルーツは同じドラゴンゲートの両者、先輩のアラケンが握手すると見せかけてサミング、狡猾に仕掛けたアラケンへ谷嵜がヒザ蹴り。児玉とともにタッチワークを生かしてアラケンを代わる代わる攻め、孤立させる作戦へ出る。

這いつくばってパロマへ助けを求めるアラケン。王者組は許さずに捉えて谷嵜がフェイスクラッシャー。救助に入ったパロマを追い出すとアラケンへムイビエンから逆片エビ。串刺し攻撃をモンキーフリップで逃れたアラケン、ふらつきながらもパロマを呼び込むことに成功。
 
トップロープ超えで気合い十分にリングインしたパロマ、児玉へチョップ連打。児玉はエルボーで反撃。「天龍さんが見てるんだ!」と吠えたパロマ、チョップ乱れ打ちから延髄切り、児玉を担ぎ上げてエドラゲイへ。フォールを返されるとアラケンが飛び込み、パロマをアシストしてダブル恍惚へ持ち込んで見せ場を作ったジュリーズ。しかしこれは王者組がダブルの首固め。パロマはぎりぎりで逃れる。


 
谷嵜をヘッドシザーズで投げるとパロマのタイツがずれてしまい、盛大にTバックを露出。不自由な動きのパートナーに代わってアラケンが飛び込み、ガットショットからナックル。児玉のアシストを受けて谷嵜がリバースインプラント。カウントに入った谷嵜をパロマが生尻ヒップドロップでカット、怒りの谷嵜がパロマにヒザ蹴り。しかしここでタイツを直そうとした吉野レフェリーが巻き込まれてしまいダメージ。谷嵜がカサノヴァからインプラントボムを放つが、レフェリーはカウントが数えられない。

タッチを受けた児玉がマッドスプラッシュからフォール、アラケン50歳が気合いとともにカウントをはねつけるも、前のめりに倒れてしまう。しかしこれは死んだふりのアラケン、児玉を逆に捉えてパイルドライバー。カウント1で返されると命乞いも児玉には通じず、コーナー上でのせめぎ合いに。パロマが飛び込むがこれは谷嵜が阻止。


 
乱戦の中でアラケンが児玉へダブルアックスハンドル、ネックブリーカーからフォールも児玉は返す。ロープに走ったアラケンを谷嵜がキック、地獄の断頭台狙いもパロマがカット。この隙にアラケンがヘッドシザーズ。カットへ入った谷嵜へパロマが恍惚。リング中央、お尻丸出しで谷嵜へくらいつくパロマ。インプラントを切り返して谷嵜へ恍惚。最後はアラケンが腕ひしぎ式ヘッドシザーズで児玉を絡め取り、児玉からギブアップを奪った。

見事ジュリーズが王座戴冠。認定証を読み上げる代表を止め、パロマがタイツを直す。ベルトを手にしての記念撮影の後、天龍プロジェクト・嶋田紋奈代表がボーナストラックとして昨年に続き、天龍源一郎からのクリスマスプレゼント、全選手参加の時間差バトルロイヤル開催を宣言した。

▽全選手参加バトルロイヤル

○椎葉おうじ[16:35 エビ固め]レイパロマ●

退場順=ドリュー、耕平、SUSHI、梶、小杉、河野、新井、矢野、谷嵜、那須、岩崎、児玉、渡瀬、光留

リング消毒の後、最初に流れた曲は「ストリッパー」。ふらつきながら入場したのは先ほど試合を終えたばかりのレイパロマ。次いで聞こえた曲はなんとアラケンのテーマ、いきなり新タッグ王者同士の対決からスタートとなる。息も絶え絶えの2人による恍惚の取り合いのさなか、聞こえてきた曲は佐藤耕平のテーマ。既に戦意喪失状態の2人、アラケンはパロマを差し出す。チョップに悶絶のパロマ、続いて河野が登場、先ほど見せたジュリーズの強い絆から一転しリング上はWAR王者組とパロマの闘いとなる。

混沌のリング内に小杉、トマトが登場。トマトが秒で追い出されそうになるがギリギリで踏ん張る。続いて戸惑った表情の椎葉おうじがリングへ。パロマ、梶、椎葉がビッグブーツの餌食になる中、渡瀬がリングイン。首4の字の数珠つなぎから、渡瀬が逆エビ。SUSHIが入るとテーマ曲が鳴っている中ですぐさま落とされそうになる。先ほどのお返しとばかりにトマトがSUSHIムーブを奪うリング上、ドリュー・パーカーが有刺鉄線バットを手に登場し空気が一転。制止を聞かずバットをSUSHIの腹に突き刺し、反則で秒の退場となる。

カオス状態のリング内、岩崎がリングへ。出方を伺う岩崎、パロマをもて遊ぶ耕平。次いで矢野のテーマが鳴る。リング上で耕平が技を仕掛けたところでパロマが上になると、周囲も一緒に耕平へのしかかってフォール。トップロープ上のSUSHIがロープを揺らされ転落、次いで梶トマトが落とされてオーバーザトップロープで退場。さらにエプロンでせめぎ合う小杉、河野がドロップキックで退場となる。

IJ王者がリングへ登場。リング内は矢野とアラケンがコブラツイスト合戦からローリングクレイドル、リング中央でゆりかもめ。そのまま押さえ込むと全員がのしかかりアラケンが退場、さらに矢野が全員から押さえ込まれて退場となる。


 
リング内、IJ王者と谷嵜のせめぎ合い。那須が入り6人タッグの続きが展開される中、谷嵜が光留の蹴りで落とされて退場。リング内、椎葉へ打ってこいとアピールした那須。蹴ると見せかけて那須の上になった椎葉、すかさず全員が押さえ込んで那須が退場。
 
渡瀬が光留をアシストし押さえ込まれた岩崎が退場、さらに椎葉が先ほどのショックが癒えない児玉をリングアウトさせて退場。リング内は光留、渡瀬、椎葉、息を潜めていたレイパロマの4人となる。

 

パロマが「若い3人で頑張ろう!」と椎葉、渡瀬を言いくるめて光留をフォールしようとするが、漁夫の利を得ようとするパロマを椎葉、渡瀬は許さず。椎葉との仲間割れからカーフブランディングを狙った渡瀬が椎葉にコーナーから落とされ、退場。リング内は椎葉、光留、パロマに。椎葉へのパロマボンバーから光留へ恍惚を披露したパロマ。しかしスプラッシュで飛び込んだ椎葉が光留からカウントを奪取。さらにパロマを打ち倒し、椎葉がバトルロイヤルを制した。

 

バトルロイヤルながら最後にIJ王者、タッグ王者を制しての勝利をつかんだ椎葉。「天龍プロジェクト年内最終興行、強者の中で生き残ったのは椎葉おうじだ! チャンピオンから3カウント奪ったことにかわりはないし、おまえからも勝ったってことは、タッグも狙うチャンスもあるってことだからな。皆さん、今年1年、応援ありがとうございました。今年の4月から天龍プロジェクトに参戦させていただいて、このリングに上がることで今までよりも成長できたと感じています。皆さんのおかげだと思っています、ありがとうございます。若い世代が天龍プロジェクト、いや、プロレス界を盛り上げていくんで皆さん注目してください。ラストはいつものエイエイオーでしめたいと思っているんで」


 
しかしここで、ボロボロのパロマがマイクを奪い「一言だけ言わせてくれ。ごめんなさい時間もないけど。天龍さん、一年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします」と咆吼。椎葉は苦笑いでマイクを受けとると「・・・・・・美味しいところ持っていきやがって、この野郎。来年も天龍プロジェクト、盛り上げていくぞ! エイエイオー! エイエイオー! エイエイオー! ありがとうございました!」と、観客とともに年内最終興行を締めた。

▼試合後バックステージコメント

パロマ「あぁ、あぁ・・・・・・あぁ、取りましたね、取りましたね!」

アラケン「親愛なるプロレスマスコミの皆さん、私、50歳にして四冠王! ・・・・・・ということはどうでもいい。このたかだかローカルインディーレスラーだったレイパロマが、コツコツコツコツ東京でも実績を作って、天龍さんに認められて、ベルトを取ったっていうこの事実。これこそがビッグニュースだ。いいかマスコミの皆さん、50歳になった新井健一郎が四冠王になったなんてことは書くんじゃねぇぞ。書くなよ。ローカルインディーレスラーの星だ、それをビシッと」

パロマ「俺がローカルインディー中年の星、ダブプロレスのレイパロマだ。アラケンさん50歳、俺は47歳。2人足して100はいかないけど、2人足して200歳まで、このベルトを守りましょう。ありがとうございました」

アラケン「本当に、マジな話、ローカルインディーレスラー、あきらめるなよ。なんかちょっとずつ爪痕を残せば(ベルトを叩いて)これだよ、これ。絶対、見ろよ。この姿を焼き付けろ。誰でもいいからやる気のあるヤツ、新木場に来いよ。インディープロレス界これだけ細分化されると、全部が全部そうじゃないけど仲のいいもの同士固まってね、そういう団体もちらほらあって、それはそれでいいけど、俺たちは天龍さんの目にとまってね、天龍さんの名の元に集まったレスラーだから。プロレス感、プロレス頭、全然違うものがこれだけのものを続けてこられたんだから、来年も本当に期待していてください。必ず、天プロに上がっている人間はいいものを見せ続けますから。俺たちは、あなたたちを裏切らない」

谷嵜「悔しいね。いや、あの猛毒にやられたね」

児玉「ちきしょう、パロマの呪縛から解放して1年締めくくろうと思ったのに、なんで来年まで持ち越さなきゃいけないんだ」

谷嵜「まだ俺ら、今年組んで、ベルト取って、今年の最後でベルト失ったけどまだまだこんなんで解散するわけもないし、諦めるわけもないから。諦めの悪いところを見せて、まだまだ巻き返していこう」

児玉「これからもよろしく」

谷嵜「よろしくね、コダやん」

児玉「とりあえずあの呪縛、どうにか解き放って、いい年越しを迎えられるように。悪夢でうなされて気づいたら年を越すことがないように、気をつけたいと思います」

谷嵜「あと個人的にはベルトを失ったけども、まだ、ベルト有るなと思って。バトルロイヤルでもちらっとちょっと触れて、さすがチャンピオンだなと思ったところもあるし。チャンスがあったらガンガンいこうと思います。悔しさといろいろなんか混じって・・・・・・うぁ、ちきしょう」

<写真提供:天龍プロジェクト>

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