【WAVE】同時開催のタッグの祭典「DUALSHOCK WAVE」はチェリー&米山、Regina di WAVE次期挑戦者決定戦「NEXT」は狐伯が決勝進出!12.18千葉・2AWスクエア<全試合結果>

4、DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント2回戦(時間無制限1本勝負)
米山香織&○チェリー(13分51秒、春夜恋)旧姓・広田さくら&梅咲遥●

12・10横浜で開催された1回戦で、関口翔&川畑梨瑚のRED BLUE〜翼を授ける〜を破り、2回戦に進出した旧姓・広田さくら&梅咲遥のピンクエルボー。2回戦の相手は、過去にWAVE認定タッグ王座を巻いたこともある米山香織&チェリーのゴキゲンBBA。

先発は米山vs梅咲だったが、すぐにチェリーが合流し、BBAでクローズライン。早速「ゴキゲンB・B・A!」を叫ぶも、背後から広田がボ・ラギノールで阻止して、ピンクエルボーでエルボーアピール。今度は米山がドロップキックで妨害する。

続いて米山が梅咲にキャメルクラッチ。すると広田はカットかと思いきや「頑張れ!」と応援。逆に梅咲が形勢を入れ替えると、連係ではなく「絞れ!」とまたもや応援。奮起した梅咲が米山をボディースラムで叩き付ける。

ようやく広田が出て行き、リストロック。ロープの上を自由自在に動き回ったが、あっさり米山に落とされ、スリーパーで捕獲される。なんとか広田が切り抜けピンクエルボーの連係を狙うも、米山がアームホイップ。

ならばと広田も拝み渡りへ。最終的には転落するも、BBAのクローズラインを突破しDDT。ボ・ラギノールを放って梅咲につなぐ。

託された梅咲が米山にネックブリーカードロップからのフットスタンプ。米山もチョップから走るが、梅咲がドロップキックで迎撃しブレーンバスターでカウント2。米山もランニング・ニーを放ってチェリーにタッチ。

チェリーがアンクルホールドに捕らえるも、これは広田が救出する。するとチェリーは広田にキャメルクラッチ、梅咲には逆エビ固めを同時に決めるという妙技を披露。さらに腕固めへ。なんとか耐えた梅咲がダブルを狙うが、チェリーが読んでピンクエルボーを重ねてダブルニードロップを投下する。

劣勢の梅咲。二段階式ドロップキックで流れを変えるとボ・ラギノール。ミサイルキックでカウント2。

続く広田がチェリーにシャイニング・ウィザード。カットに入った米山にはボ・ラギノールをお見舞いする。さらにBBAに連係のロケット式ボ・ラギノール。場外に落ちるとトペを狙うが、ロープに足がかかり落ちるように場外へ!? 微妙なトペに、広田自身が「いまのはどっちだ? 失敗なのか!?」と突っ込むも、観客は「もう1回!」と手拍子。ノリ気でない広田だったが、2回目はきれいなトペを成功させる。

リングに戻り、チェリーが丸め込みを狙う。しかし広田が体勢を入れ替えカウント2。慌てて米山がセントーンでカット。チェリーがコーナーに登ると、ピンクエルボーがダブルのボ・ラギノールで阻止。

そこから広田が雪崩式へなーらサンセットの体勢。今度は米山が阻止して、チェリーがダイビング・フットスタンプにつなげる。さらにボディーブロー、熟女でドーンを放つも、広田がふらふらドーン。カウント2。へなーらサンセットも返されると夜叉ロックを狙うが、丸め込みに返すチェリー。

混戦状態となり、広田がコード・ブレイカーから夜叉ロックを決めるも、これは米山のカットが間に合う。ならばと広田は米山をへな拳で排除しようとしたが、梅咲に誤爆。このチャンスにチェリーが春夜恋で広田を丸めて3カウント。

この結果により、ゴキゲンBBAが12・22新宿でおこなわれる決勝戦に進出。宮崎有妃&網倉理奈のブリーフシスターズ(仮)と対峙することが決定した。

5、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT準決勝戦(15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)倉垣翼△

waveの中で唯一、NEXTトーナメントにエントリーした狐伯。1回戦では櫻井裕子を破り、準決勝戦ではキャリア23年差の倉垣翼(1995年1月8日デビュー)と対戦することとなった。今年のNEXTの規定では、引き分けの場合はキャリアの浅い選手が勝ち進むというルールのため、負けさえしなければ狐伯(2018年8月8日デビュー)にも十分チャンスはある。

開始早々、狐伯が躍動。倉垣の足下を刈ってジャックナイフ。一方、倉垣はショルダータックルから串刺しラリアット。「行くぞ、ファイアー!」を叫んでからキャメルクラッチで捕獲する。攻勢に出る倉垣が腰攻めからのボディースラム。変型のSTFで捕獲する。さらにカナディアン・バックブリーカーを狙うが、狐伯が着地。

反撃の糸口をつかみたい狐伯がクロスボディーを狙うが、倉垣がキャッチ。ならばと狐伯はドロップキックから串刺し攻撃狙い。これはかわされるも、エプロンに着地しキックをお見舞い。すぐさまダイビング・クロスボディーを投下する。キックアウトされうとワキ固め→腕十字へ。

切り抜けた倉垣がコーナーへ。狐伯が追いかけるとコーナー上でカナディアン・バックブリーカー。そしてミサイルキック、変型逆片エビ固めで捕獲。かろうじて狐伯がロープすると、倉垣はムーンサルト・プレスを投下。

寸前でかわした狐伯が低空ドロップキック。場外に倉垣を落とすと、プランチャ・スイシーダで追撃する。リングに戻った狐伯がミサイル発射。キックアウトされたところで残り5分のコールとなる。

追撃する狐伯が低空DDT、低空片足ドロップキックでカウント2。ロープに走るも、倉垣が担ぎ挙げる。だがこれも十字架固めに切り返す狐伯。耐えられるとショルダーアームブリーカー、低空ドロップキックにつなげる。キックアウトされると腕固めへ。残り3分となったところで倉垣がロープ。

腕へのダメージが残る倉垣はレフトハンドのラリアット、トラースキック、ハイキックからラリアットを敢行。そしてブレーンバスターを狙うが、堪える狐伯。

逆に狐伯が着地からの後方回転エビ固めへ。カウント2。再び狐伯が腕固めで捕獲。残り10秒でリリースとなったが、腕攻めが効いているせいか持ち上げるのに時間を要し、時間切れのゴングが鳴らされた。

この結果を受け、キャリアの浅い狐伯が決勝戦に進出。12・22新宿の優勝決定戦は、世羅りさvs狐伯となった。

▼エンディング
試合のダメージでフラフラの狐伯のところに、世羅がキャリアケースを転がしながらリングへ。狐伯は世羅を無視すると、そのスーツケースに乗って世羅に張り手。

狐伯「本日は千葉大会ありがとうございました。自分はNEXTのトーナメント戦で、今日ルール上の倉垣さんに勝って、(決勝に)進出しました。次のトーナメントが、今日すでに決まったとのことで、世羅りさは今日負けてたので…。(世羅が視界に入ろうとするが無視して話し続ける)今日はもういないみたいなんですけど、世羅りさに勝って、waveのベルトを日本に、waveに取り戻したいと思います! 自分は志田…、えっと世羅りさに負ける気はまったくないので。世羅りさじゃなくて、志田に勝つことを勝つことを考えていきたいと思います。12月21日も応援よろしくお願いします。それでは今日は自分が勝ったので締めさせていただきたいと思います! それでは、自分が『これが』と言いましたら、声出せないので、拳を突き上げてもらって、『waveだ!』で締めさせていただきたいと思います。よろしいですか? それでは、いきます。これがwaveだーーー!」

勝手に大会を締めてしまった狐伯は、世羅にスーツケースをぶつけて退場した。

▼バックステージ


――ルール上、勝ち進むことができました。

狐伯「自分は前回は櫻井とやって、そのときは勝たなきゃって、勝たないと進めなかったんですけど、今回はもちろん勝つ気はあったんですけども、とりあえず負けないことを考えて試合しました」

――試合前からルールを意識し、引き分けは作戦として考えていた?
狐伯「はい。とりあえず負けないって思っていました。3カウントとギブアップしない。ちょっと腰がギブアップしそうと一瞬思ったところもあったんですけど、やっぱりトーナメント進んで、waveに入ったので、waveのベルトを…という気持ちで、全部の試合が勝たなきゃいけないとかじゃなくて、ちゃんとルールを考えて試合してました」

――次は世羅選手に決まったが。

狐伯「なんか……あの人嫌いです……。人の物を、普通に考えたら人の物を勝手に持ってきておいて、なんか今日、出てきたのか知らないんですけど、なんか普通に考えたらダメな人間じゃないですか、世羅りさって。だから、そんなダメな人間にキャリアもメチャクチャ先輩だし、メチャクチャ強いとは思うんですけど、人としてダメな人間に負ける気はないので、ちょっと自分も世羅りさに向けて頭を使って勝ちにいこうと思います」

――確認なんですけど、あれは狐伯選手のスーツケース?

狐伯「あれは自分のスーツケースです。しかも、世羅りさ控室、違ったのに…。なんで? 毎回、アウト! 今日はスーツケースなの?とか言われるんですけど、新宿とか東京とかの大会では、世羅りさがいる場合はリュックで行くようにしてるんですけど、毎回、持ってくるので。今日は千葉で遠かったので、キャリーで来てしまって…。ちょっと後悔してます。けど、あれは自分のキャリーです」

――新宿大会ではスーツケースは持ってくる?

狐伯「次のですよね…。はぁ…。やっぱ年内最終戦というのもあって、荷物がかさばるかもしれないっていうのを考え、いまちょっとリュックで行くか悩んではいるところです」

▼バックステージ

世羅「狐伯と決勝戦、いやー、自分も運良く決勝残っているわけですが、狐伯が勝ち上がってくるのは正直、意外だったので。ただここで負けるわけにはいかないし、自分には狐伯のキャリーケースというデカい人質がいるので、これは勝ったも同然かなと思っています。絶対狐伯から勝ち、キャリーを破壊し、志田光の持つベルトに挑戦して、志田光のキャリーケースも壊したいと思います」

――リュックで来ようかと言っていたが。

世羅「えっ!? ダメだよ! 何、言ってるの、狐伯。リュックとか許さないからね、本当に。キャリーケース、今日奪って帰ろうかな? あのキャリーケースを壊すっていうのを今年の目標にしてますから、今年、あとちょっとなんでね。たのみますよ、狐伯。キャリーケース壊します」

〈写真提供:プロレスリングWAVE〉

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