【アクトレスガールズ】風香アドバイザーインタビュー<後編>「体を痛めながらプロレスに打ち込んでいるのに『この痛みが報われていないな』と思う。いろんなメディアに出してあげたいし、海外や地方でも公演してアクトレスガールズを広めたい」

今年8月にアクトレスガールズのアドバイザーに就任した元スターダムGMの風香さん。4か月間で驚くほどの成長を遂げたというその指導方法や、今後のプランについて聞いた。

プロレスに自信がなかった子たち。
でもアドバイスの言葉を変えると出来てしまう。

――アクトレスガールズは観客席から写真を撮る人が多いですよね。南側(正面)にズラリとカメラを構えた人たちがいて、試合後はSNSに各選手の画像があふれる。女優やタレント、グラビアアイドルなど撮られ慣れてる人たちだから、撮る人も撮りがいがあるのだろうと思って見てます。

「でも実は、以前のアクトレスガールズはそういうことが苦手だったみたいですよ」

――えー、そうなんですか。

「ずっと動き続けるからシャッターチャンスがなかったみたいです。『撮られていることを意識して、静止する時間を作るように言ってほしい』と写真撮影担当の人に言われて、私がアドバイスしたこともありました」

㊧夏葵 ㊥皇希 ㊨青野未来

――そうなんですね。試合動画を撮影してるカメラやコーナーの固定カメラにアピールしに行く人が多くて「映りたい欲」がすごいんだと思ってました。

「『映りたい!』っていう気持ちが強いのは間違いないです(笑)。きっと、以前は自信がなかったんだと思うんです。試合中も撮られてることを意識して、私は『そこで止まって』『こういう時はこういう表情をして』と細かく言うんですけど、動きを止めることって勇気がいるんです。それに『プロレス』になると、フワフワして自信がなくなってしまう子が多いです。だから、言い方を変えて『ここで一度相手を睨んで。そういう演技をしてね』と言うと完璧にやってくれます。『演技』という言葉を使うと、スイッチが切り替わってやれてしまうんですよ」

――なるほど。同じことをするにしても「プロレス」だと自信がなくなってしまうけど「演技」ならば経験のある人たちだから出来てしまう。

「そうなんだと思います。でも、キャリアが1年未満の子がほとんどなので、それはどこの団体にいてもそういう感じだと思いますし。今は少しでもたくさん試合をして、経験を積んで、いろんなことを学ばなければいけない時期なので」

――風香さんがアドバイザーになって、この4か月で特に変化したり、成長を感じた人って誰ですか?

「10月30日の後楽園ホールで、メインイベントで青野さんと菜摘ちゃんが凄い試合をしたのを見て『トップどころの意識が変わってくれたな』と思いました。下からの成長も分かりやすいですけど、トップどころの青野さん、菜摘ちゃん、松井珠紗ちゃんが変わって、入江彩乃ちゃんはヒール転向という分かりやすい形で変わってくれて(笑)。あと、CHIAKIちゃん、山田奈保ちゃん、なるちゃん、岩井杏加ちゃん、皇希ちゃんたちは成長過程ですけど、来年は上の選手たちに迫るぐらい上がってきてくれると期待してるので、ぜひ注目してほしいですね」

 

タレント性のある子たちだからいろんなメディアで活躍出来るようにしてあげたい。来年は海外や地方公演も

――これから「アクトレスガールズとして進む方向性」について、風香さんはどう考えていますか?

「団体としての方向性は坂口代表に聞いて貰いたいですけど、私個人はどうやったらこの子たちが報われるかだけを考えています。これだけ頑張って練習して試合して、体を痛めながらプロレスに打ち込んでいるのに『この痛みがまだ報われてないな』って思うので。今も会場に来てくれたお客さんからは『すごい』と言って貰ってますけど、新生アクトレスガールズに興味を持ってくれる人がまだまだ少ないと思うので、もっとたくさんの人に見て貰えるように発信を増やしていきたいです。タレント性のある子が多いから、テレビとかいろんなメディアでも活躍出来るようにしてあげたい。そのためにいろんな人に協力して貰えたら嬉しいです」

――これまでも風香さんの人脈でいろんな方面の人を会場に呼んだりしてるそうですね。

「はい。昔、お世話になったテレビ局の人とか雑誌社の人に連絡して会場に来て貰ったんですけど、アドバイザーになった直後に呼んでしまったので感想を聞いても反応が微妙でした(苦笑)。私が早まってしまったことは反省点なんですけど、でも気持ちが先走ってしまうぐらい、アクトレスガールズの子たちを見ていると素材が凄いし、無限大の可能性を持っていると感じるんです。私も一緒に夢を見たいと思っているし、4か月経った今ならもっと自信を持って見せられます」

――今後の展開は?

「海外公演の話は出ていて、コロナの状況次第なのでまだ時期は未定ですけど、開催できるようになったらすぐ行けるように言葉の勉強も含めて少しずつ準備しています」

――海外ですか! 「リアルくノ一」茉莉さんはこのままで十分海外受けするだろうなと思いました。

「そうですよね。『忍者』をぜひ海外の人に見せたいです。あと、アクトレスガールズとして行ったことのない地方でのイベントの話が決まっていますし、他にも『協力するので大会を開いてほしい』という話がたくさん来ています。いろんなところで試合をして、アクトレスガールズをたくさんの人に見せていくのが来年の一つ目の目標です。あと、今は『アクトレスガールズって何なのか』がややこしくて伝えきれてないので、映像でも活字でもいいんですけど、分かりやすく『これがアクトレスガールズです』と伝えることが2つ目の目標です。それ以外にもメディア関係でお話をいただいているので、いろんな形でアクトレスガールズを広めていきたいです」

――風香さんの思う「アクトレスガールズならではの強み」って何ですか?

「それぞれの持ってるタレント性が強みだと思うんですけど、もっともっと引き出せると思ってます。今まで埋もれていた子に一つセリフを言って貰ったらお客さんにすごいインパクトを与えて、驚いたことがありました。それから、意外にバレーとか野球のスポーツエリートの子もいます。そういうまだ知られてない子も活かし方次第で大成するんじゃないかと期待してます。紹介し切れないくらいとてもいいものを持っている子がたくさんいるんですよ」


青野未来


青野未来

――風香さんが高く評価する青野未来さんもまだ女子プロレスファンしか知らないですよね。入場時の華やかさやリングでのたたずまいが『スターダムの頃の愛川ゆず季さんに似てるな』と思って見てたんですけど。

「『青野さんは愛川さんに似てる』というのはよく言われますね。青野さんはプロレスもいいし、ルックスもいいし、性格もいいんです。人を押しのけて前に出ていくタイプではなくて、とても純粋で一生懸命にやってくれる人です。だから、青野さんがエースとしてもっと有名になって成功したら、これからアクトレスガールズでデビューする子たちが『この団体っていいな』と思ってくれると思うんです。青野さん以外にもいろんな子が頑張っているので、もっとたくさんの人に今のアクトレスガールズを見てほしいなと思ってます」

――期待しています。今日はありがとうございました。

「インタビュー後記」
 文中で紹介し切れないほど今のアクトレスガールズはキャラクターの宝庫。ぬいぐるみのくまちゃんを「凶器」に使う未依、173㎝の長身を生かしたジャイアントスイングが武器の「闘うグラドル」後藤智香、姑息な手ばかり使いながら「王道プロレスを追求する」と公言するみあ朝子。さらに、12月29日の後楽園ホールでは新ユニット「蛇道衆(じゃどうしゅう)」から噂の「ブルドーザー轟」がデビュー……。正統派ベビーフェース、ヒール軍団、クセが強すぎる個性派たちがひしめく今のアクトレスガールズをぜひ12月29日、東京・後楽園ホールで体感してほしい。 

【大会情報】
アクトレスリング後楽園ホール公演
12/29(木)開場17:30 開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
詳しくはこちら>>>

 

▼インタビュー前編

【アクトレスガールズ】風香アドバイザーインタビュー<前編> 「アクトレスガールズを守るために残った子が痛い目に遭うのは可哀想。何かお手伝いが出来れば、と入ってみたら……」

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