【新日本】高橋ヒロムが4WAY戦を制してIWGPジュニア王座5度目の戴冠!次期挑戦者は「来る者拒まず」<1.4東京ドーム>

ヒロム「キツいって……、あの試合の後にすぐコメント出すのは。悪いけど!(※テーブルに着席)ここでこのまま10分間休ませてもらうから、10分後に来てください。解散!(※と、テーブルに突っ伏す)」

──お疲れさまでした!

ヒロム「(※顔を起こし)休ませてもらえないとは。でも何すか、今日は質疑応答があるんですか。うれしい。うれしいな。よかった。ちょっと、乾杯ぐらいさせてくださいよ。(※缶ビールを開ける)乾杯! ありがとう!(※ビールを飲み干す)あーっ! しみるぜオイ!」

──壮絶な戦いでしたが、ベルトを獲りました。

ヒロム「2年ぶりだよ。知ってた? 俺がチャンピオンじゃないの、あんまり想像できないでしょ。2年ぶりなんて思わないでしょ。『またヒロムかよ!』ぐらいのテンションじゃないの、まさか? でも2年ぶりだからね。俺は何度も挑戦はしたけどさ、獲れてないんだよ。やっと帰ってきてくれた、このベルトさん(※ベルトを抱きしめる)もう離さないよ。何回目かな? 何回目のベルとかな? 分かんないけどさ」

──5度目ですね。

ヒロム「5度目だよね。でもそれだけ、負けてるってことだからね。もう5度目で終わりにしようよ! もう永久チャンピオンですわ、はい」

──今日も大変な戦いでした。少なくともライバルが3人確実にいるという戦いでしたね。改めて4WAYにはどんな感想を?

ヒロム「だってさ、一人ひとりすごいんだもん。ていうかこの新日本プロレスっていうのは、すごい人間しかいないわけだからね。その人間4人が集まってるんだよ。すごい試合なんて当たり前。読み合いなんて当たり前。騙し合いなんて当たり前。人を信じるだけ、バカを見るよね。でもさ、人を信じれなくなったら終わりじゃん、人間って。そう思わない? 人はだからさぁ、なるべく信じてたいよね。そう思わない? でもさ、好き勝手やってる人間がいい風に思える、そんな時代じゃない? 何か、真面目にやってることが馬鹿らしくなるぐらい、テキトーにやってることが、意外と華が出たりするからね。面白い時代だよ。その中での駆け引き、騙し合い、信じ合い。4WAYらしい試合だったんじゃないかなと思うよ」

──ただ最後はTIME BOMB 2でしっかり沈めました。3強の中に割って入るワト選手の勢いを潰した形にもなりましたけども。

ヒロム「3強だとかさ、何強だとか言ってるのってさ、結局、会社がつけてるわけでしょ。ジュニアはこの3人とかって。別にさ、3強だろうが何だろうが、関係ないよ。みんな新日本プロレスで戦ってるんだよ。何強とかさ、もうなくしてもいいんじゃないかな。何強とかって言うことによってさ、客さん、見てる人を洗脳してるわけだよ。『お、この3人がそんなに強いんか』みたいなね。会社がお客さんをコントロールするっていうのは、何かちょっと、好きじゃないよな。うれしいけどね、個人的には。3強だか4強だかに入れてもらえてるのはね。でもさ、そこは見てる人が判断すればいいと思うよ」

──この先は“1強”を目指しますか?

ヒロム「また、何かそう言ってくるね! 『3強とか4強はもういいんじゃないの?』って言ったのに! まぁね、これをさ、防衛し続けたいよね。そして最多防衛記録。だってHEAT選手でしょ、今持ってる最多防衛記録。11回かな。もう何年前よ、その記録? 塗り替えたいじゃん。そろそろ塗り替えなきゃいけないでしょ。それが俺の役目だと思ってるよ」

──ありがとうございます。

ヒロム「もういいの? ホントに? 聞きたいのそれだけ? 次の防衛戦の相手とか聞かなくていいの?」

──イメージはありますか?

ヒロム「ないです! 来る者拒まず。まぁね、この後3WAYだか4WAYだかで勝っても、誰も納得いかないでしょ。シングルでやれよと、そういう意見が出るのは当たり前です。だってチャンピオンから勝ってないんですもん。当たり前だよね。だから俺もね、石森太二から取るまではね、このベルトを巻きたくないなとかって思ってるよ。でも、ノリで巻いちゃうかもしれないから、その時はごめんなさい。でも覚えてる限りは、チワワを倒すまではね、巻きたくないな、そういう思いもあるから。あとね何と言っても、『BEST OF THE SUPER Jr』でボッコボコにやられた金丸、やりたいよね。チワワとさぁ、ノブおじを倒さない限りこのベルトを巻くことはできないかもしれないなぁ。ノリで巻いちゃったらゴメンけどね!」

──2人を倒してしっかり腰に巻きたいと。

ヒロム「いいよ、別に。負けた人間じゃない、石森、デスペラード、3WAYでもいいよ。4WAYでもいいよ。5WAYでも6WAYでも10WAYでも、別に誰でもいいよ。来る者拒まず、チャンスですよ。別にどんな人間でも、実績がなくても、俺はいいと思うんだよ。このベルトがほしい、その気持ちさえ俺に伝わればね! 俺はいいと思ってますよ」

──いつ何時、誰の挑戦でも受けると。

ヒロム「おお、いいね。そこにつながってくるのかな。俺もね、元気だけは、テンションだけは、とりあえず持ってるからね。それでここまで来てるから。そこだけは負けたくないよ」

──ありがとうございました!

ヒロム「ありがとうございました!(※缶ビールを飲み干す)そうだ、俺の友達であり、高橋ヒロムを作った男、ドラゴン・リー。いやぁ、また遠くに行ってしまったな。今までさ、団体間の見えない壁によって、俺とドラゴン・リーは巡り会えなかったのさ。でもその壁がまたさらに、高くなってしまったなと。そんなところに行ってしまったなと思います。でも、その、高い高い高すぎる壁は、下の方なのか、真ん中なのか、上の方なのか、分かんないけどさ、たぶん小さな小さな扉があるんだよ。そこおコンコンってやれば『何?』ってドラゴン・リーが出てくるかもしれない。小さなドアがあることを、1月1日のグレート・ムタvs中邑真輔で知ったんだ。と、いうことは、面白ければ実現すると。そういう風に、俺は取りました。別にすぐじゃなくてもいいんだよ。俺はずっとこの位置で待ってる。だからドラゴン・リー、オマエもトップに立ってくれよ。その時は、考えてください。(※カメラを覗き込むようにして)トリプルHさん、見てますか? 高橋ヒロムですよ! ハハハ、見てないか! バイバイ! ありがとう! 楽しかった!乾杯!(※と、ビールを飲む)」

ワト「(※背中を押さえながらインタビュースペースへ)石森、あー……石森、自分で掴んだこのチャンス、あのイスがなけりゃ勝ったかもな。けど、また、自らこの手で必ずチャンスを掴む。そして、ベルトを掴んでやる!」

デスペラード「(※壇上に上らず、テーブルの前に立ったままコメント)クソ……。あんなにバカにしてたワトに、途中退場させられたようなもんだ、今日の試合は。ヒロムにも石森にも負けちゃいねえし勝っちゃいねえが、俺は今日は、ワトに負けたよ。クソ……。このまま終わると思うな」

石森「(※後頭部を押さえながらインタビュースペースに着くと、テーブルの前に立ってテーブルを強く叩いて)クソッ! まぁ、コケたらまた立ち上がればいい。地獄からここまで這い上がってきたんだ。うん、慣れてるよ。それにしても、新年早々、予定が狂っちまったな。どうすっかな……。まぁでも、敗者が長々と語るのは違げえと思うから、今日はここまでだ(※と、マイクをテーブルに叩きつけて去る)」

<写真提供:新日本プロレス>

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