【DDT】火野裕士が樋口和貞との壮絶死闘制し、KO-D無差別級王座奪取!2・26後楽園でHARASHIMAと納谷幸男が次期挑戦者決定戦

 DDTプロレスが1月29日、東京・後楽園ホールで「Sweet Dreams!2023」を開催。火野裕士(フリー)が樋口和貞との壮絶な死闘を制し、KO-D無差別級王座を10年7ヶ月ぶりに戴冠。次期挑戦者には“ミスターDDT”HARASHIMAと“大鵬三世”納谷幸男が名乗りを挙げ、2月26日の後楽園で雌雄を決する。勝者は旗揚げ26周年興行となる3・21後楽園で火野にチャレンジすることが決まった。

 樋口は昨年7月3日、後楽園での「KING OF DDT」トーナメントを制して、当時空位だった同王座に就き、ベルトを守ってきた。両者は同年11月5日、横浜ラジアントホールでの「D王 GRAND PRIX」公式戦で対戦も、壮絶なチョップ合戦の末、30分時間切れドローに終わっており、王座をかけての決着戦に臨んだ。

 試合はロックアップからヘッドロックの応酬で静かなスタートになったが、早々にチョップの打ち合いとなり、倒れた樋口が場外に出ると、火野が追いかけて場外でチョップのラリーに。リングに戻ってもチョップ合戦。

 15分過ぎ、樋口がヘッドバット、ドロップキック、串刺し式ラリアットを繰り出せば、火野はジャーマン、エクスプロイダー。

 樋口がぶちかましで両者ダウン。立ち上がると、またまたチョップのラリー。樋口はヘッドバット連発、ドクターボム、ぶちかましにいくも、これは火野がラリアットで迎撃。樋口のぶちかましから、ラリアット相打ちで火野が打ち勝つ。

 再度チョップの打ち合いになるも、火野が優勢。一気にチョップ連発で樋口を倒した火野は、必殺のFuckin’BOMBで豪快に投げ捨てて3カウントを奪った。

 火野は「DDT、KO-D無差別級、正直ワシが挑戦したら、誰が相手でも獲る自信あったけど、獲ってみたら思ってたよりうれしい。それは樋口、オマエが想像以上に強かったからや。またやろうぜ!」とマイク。

 ここで今林久弥GMが初防衛戦は3・21後楽園になることをアナウンスし、「戦いたい相手はいますか?」と問うと、火野は「誰でもええ。誰の挑戦でも受けるわ。ワシがベルト持ったんや。DDTの強さをもっと持ち上げたろうやんけ。でっかいヤツがいいな。ちっちゃいヤツやと、殺してしまうんじゃないかと気を使うねん。なるべくデカいヤツ」と発言。

 すると、火野を師匠として慕い、そのセコンドに就いていた納谷がマイクをつかみ、「火野さん、あなたに出会って、俺のプロレスは180度変わりました。DDT最強になりたいと思えるようになりました。あなたを倒してDDT最強になります。俺の挑戦を受けてください」とアピール。

 さらに、HARASHIMAが現れ、「次のタイトルマッチが3月21日、DDT26周年。周年試合だからこそ、そのベルトに挑戦したい。周年試合だからこそ、そのベルト獲らなきゃいけない。まだまだ自分がDDTの中心であることを証明するから。納谷君ほど大きくないよ。でも、心は大きいと思う。あと結構強いと思う」と挑戦表明。

 この事態に、今林GMは2・26後楽園で次期挑戦者決定戦を行い、勝者が3・21後楽園で火野に挑戦することを決めた。

 火野は「ワシがベルト獲った理由。DDTにはジュニアはええ感じに揃っとる。アイドルみたいなレスラーがいっぱいおって、人気もすごい。どうしてもヘビー級がちょっと物足りへんなって感じがある。でも、よく考えてみてくれ。そんなことはないんや。納谷君、今ケガしてる吉村(直巳)もそう。秋山(準)さんだってまだまだ強い。(MJ)ポー、大鷲透だっておる。KANON、遠藤哲哉だってヘビー級や。ヘビー級揃っとるぞ。ジュニアあって、お笑いなんてどこの団体にも負けへん。ゲイだっておる。そこにヘビー級が混ざってきたら、日本一のプロレス団体、夢じゃないんちゃうの? ワシはヘビー級盛り上げるためにベルト獲ったんや」と熱弁を振るった。

 バックステージで火野は「ワシがこうやって動き出したからには、このベルトを獲って始まりだからね。ここからがスタート。DDTをもっと盛り上げたいと思わす魅力がDDTにはあるからね。ジュニアばっかり盛り上がってるDDTがなんか違うと思ってた。このベルト獲ったからには、そういうヘビー級の強いレスラーで、どんどん盛り上げていったらええんちゃうの」と今後の青写真を描いた。続けて、「(樋口は)まだまだあんなのには負けへんし、樋口にはもっと強くなってほしい。納谷だってまだまだや。もっと強くなって、すごいもんができると思う」と話し、次期挑戦者候補の2人については、「HARASHIMAさんは言うことなし。体は小さいかもしれへんけど、あの気持ち、強さ、タフさ言うことない。彼こそ強いレスラーの一人やと思う。納谷君も育ててきて、もう言うことなし。立派なスーパーヘビー級。どっちが来てもおもろい試合になると思う」とニヤリ。

 名乗りを挙げた納谷は「HARASHIMAさんいいじゃないですか。DDTで古い選手で、DDTの歴史をすごく知ってる選手で。でも、これから若い世代でDDTを盛り上げなきゃいけないので、俺は絶対負けるわけにはいかないです。DDTのビッグマッチで火野裕士に挑戦して、俺が絶対ベルトを獲ります」と決意表明。

 HARASHIMAは「次のタイトルマッチがDDTの26周年興行で、そこで絶対挑戦したいし、絶対ベルトを獲りたい。今日、樋口に勝ってほしい気持ちはあったんだけど、やっぱりDDTの人間で周年興行のメインに立ちたいなって。去年は年齢制限あって、D王出られなかったり、シングルでの出番さえあまりなかったので。まだまだ自分がDDTの中心ということを証明するために、次の納谷戦、ガッチリいきます。火野君とはタイトルマッチで2回やって、2回とも負けてるので。やり返すチャンスだと思うので。絶対勝って、火野を倒します」と力を込めた。

 一方、7ヶ月守った王座から陥落した樋口は「完敗です。先に力尽きた。火野裕士が強かった。ただ、これで何かが終わったとかじゃなく、続いていくと思うので。また仕切り直して戦っていこうと思います」と前を向いた。

  また、3・21後楽園で元WWEのカリストことサムライ・デル・ソルが上野勇希と一騎打ちを行うことが発表された。

【大会名】Sweet Dreams!2023
【日時】2023年1月29日(日)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】777人(超満員札止め)

▼第一ダークマッチ チーム煩悩大社長 presents ノーギャランブル 時間無制限勝負
○阿部史典<1> vs 高木三四郎<1>●
12分49秒 横入り式エビ固め

※< >内は入場順。

【試合経過】
①○高木 vs もりはるおみ●<2>
0分54秒 オーバー・ザ・ロープ
②○阿部 vs 通天閣下<3>
1分30秒 オーバー・ザ・ロープ
③○高木/○阿部 vs 竹本穂梛●<4>
2分6秒 オーバー・ザ・ロープ
④○高木 vs 手塚awesome一郎●<5>
3分8秒 オーバー・ザ・ロープ
⑤○高木 vs 有路明憲●<5>
3分11秒 オーバー・ザ・ロープ
⑥○阿部 vs しんや●<5>
3分22秒 オーバー・ザ・ロープ
⑦○高木 vs 井上象策●<5>
3分40秒 オーバー・ザ・ロープ
⑧○高木 vs ”母の子”マザコンキッド●<7>
5分28秒 オーバー・ザ・ロープ
⑨○阿部 vs マチョ・ギャローズ●<7>
5分32秒 お卍固め
⑩○阿部 vs どぴゅー♡マッキンタイア●<7>
6分3秒 オーバー・ザ・ロープ
⑪○阿部 vs ディック・ズレーター●<10>
8分30秒 オーバー・ザ・ロープ
⑫○高木 vs 太くて固いの星ぃ野勘九郎●<10>
8分31秒 オーバー・ザ・ロープ
⑬○高木 vs BRA-VO●<10>
8分37秒 オーバー・ザ・ロープ
⑭○阿部 vs 骸696●<11>
9分7秒 スリーパー・ホールド
⑮○ビッグベアー<8> vs ヘン・チーナ●<11>
9分25秒 体固め
⑯○阿部 vs ビッグベアー●
10分15秒 オーバー・ザ・ロープ
⑰○高木 vs クラッシャー猪馬●<12>
10分28秒 体固め
⑱○高木/○阿部 vs ASHUKA●<12>
10分37秒 オーバー・ザ・ロープ
⑲○高木 vs 鳥呑多々忌●<5>
10分48秒 オーバー・ザ・ロープ
⑳○阿部 vs グレート-CO-カーン●<12>
11分6秒 オーバー・ザ・ロープ
㉑○阿部 vs キム・ヨッチャン●<2>
11分34秒 オーバー・ザ・ロープ
㉒○阿部 vs 5代目タイガーマスク(自称)●<6>
12分3秒 オーバー・ザ・ロープ
㉓○阿部 vs 軍団ひとり●<2>
12分3秒 オーバー・ザ・ロープ
㉔○高木/○阿部 vs ファック竹田●<7>/グレート-GO-カーン●<7>/条柴拓真●<9>/小橋太っ太●<13>
12分36秒 オーバー・ザ・ロープ

▼第二ダークマッチ 4WAYタッグマッチ~ノータッチルール 10分一本勝負
大鷲透&平田一喜 vs MJポー&○KANON vs アントーニオ本多●&彰人 vs 高鹿佑也&石田有輝
7分11秒 コブラツイスト

▼オープニングマッチ 「D GENERATIONS CUP」Aブロック公式リーグ戦 15分一本勝負
○岡谷英樹<1勝2点> vs 須見和馬●<1敗0点>
5分22秒 片エビ固め
※ダブルアーム・スープレックス

▼第二試合 「D GENERATIONS CUP」Bブロック公式リーグ戦 15分一本勝負
○中村圭吾<1勝2点> vs 正田壮史●<1敗0点>
7分10秒 十字架固め

▼第三試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
○青木真也&上野勇希&小嶋斗偉 vs タノムサク鳥羽●&坂口征夫&町田光
8分20秒 変形グラウンド・コブラツイスト

▼第四試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
土井成樹&秋山準&●高尾蒼馬 vs HARASHIMA○&クリス・ブルックス&納谷幸男
10分2秒 片エビ固め
※蒼魔刀

▼第五試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>○遠藤哲哉&鈴木鼓太郎&岡田佑介 vs 飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ●&竹田“シャイニングボール”光珠<挑戦者組>
12分8秒 片エビ固め
※バーニングスター・プレス。第49代王者組が初防衛に成功。

▼セミファイナル KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>MAO&○勝俣瞬馬 vs 大石真翔&旭志織●<挑戦者組>
16分59秒 片エビ固め
※俺たちのまっどまっくす。第76代王者組が初防衛に成功。

▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●樋口和貞 vs 火野裕士○<挑戦者>
26分27秒 エビ固め
※Fuckin’BOMB。樋口が6度目の防衛に失敗、火野が第80代王者となる。

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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