【WAVE】田中稔、府川唯未夫妻の長女・田中希沙が公開プロテスト合格「いつか二人を超えられるようなプロレスラーになりたいと思っています」

プロレスリングWAVEの2月5日川崎大会にて、田中稔、府川唯未夫妻の長女・田中希沙の公開プロテストが行なわれ、プレッシャーのかかる中でのプロテストを乗り越え見事合格を果たした。

田中希沙は昨年4月に入団が発表され、「高校在学中はデビューさせないでほしい」という両親の希望もあり卒業後の3月以降にデビューすることが発表されていた。

■田中希沙プロテスト
昨年4月14日、田中稔と府川由美さんの両親出席のもと、wave入団を発表した田中希沙がいよいよプロテストを迎えた。開始前にはバックステージで号泣していたという。ちなみにwaveのメンバーは、過去、プロテストに二上会長は2回、宮崎、広田、桜花はそれぞれ1回落ちた経験があり。指導役は桜花由美。基礎体力テストでスクワット300回からスタート。希沙は自ら声を出して、回数を数えた。途中、80回目で70回と数え間違えるシーンもあったが、宮崎が回数を正した。100回を超えると観客からは拍手。その後も200回で拍手が起こり、300回到達の際は大きな拍手に包まれた。

 その後も、蹲踞、腕立て伏せを30回、ライオン式腕立て伏せ30回、腹筋100回と続いていく。腹筋が50回を超えたあたりから疲れも見え始めたが、頑張って100回をやり切った。さらに背筋100回と積み重ねていく。
 続けてはマット運動へ。前転、後転、開脚前転、開脚後転、倒立前転、後転倒立、側転、ネックスプリング、ヘッドスプリング。ブリッジ返り10回へ。失敗したとしても「もう一回お願いします」と挑戦を続けた。そして、左右に回転するブリッジ、続けてブリッジを1分間。4種類の受け身とテストは続いた。

その後、1分半の連続の動きをテスト。受け身、ロープワークの組みあわせとなり、その間、つねに動き、声を出し続けた。最後に3分間のスパーリングへ突入。桜花自らが相手を務め、宮崎がレフェリーを買って出た。希沙は桜花のバックを取ろうと、必死にもがいていく。後半、マウントを取られるも、闘争心は消えず。桜花がグラウンドのスリーパーを決め、宮崎がストップする場面もあったが、それでも最後まで桜花に対して向かっていった。

 以上でプロテストが終了。最後まであきらめない姿勢、そして闘争心に観客から大きな拍手が起きた。結果は全試合終了後とアナウンスされた。

■結果発表
この日は若手による『YOUNG OH! OH!』が行なわれ、試合後の全選手のコメントが終わったあと、田中希沙がリングに上がる。桜花もリングイン。そして合否発表へ。桜花がマイクを握る。「希沙さん、プロテストお疲れさまでした。体力面、技術面はまだまだです。だけど、緊張してる中、お客さんの見ている中で、いつもの力を発揮できたと思います。結果は…合格です!」

 この発表に観客から「おめでとー!」の声が四方から飛ぶ。

 桜花は「今まではプロレスラーになるための練習をしてきました。これからはプロレスの練習をして、一プロレスラーになれるよう、頑張ってください」と続けた。桜花にマイクを差し出された希沙は、「これからもっともっと頑張ります。ありがとうございました」と感想を述べる。

 広田リングアナの「この喜びを誰に伝えたいですか」という問いには、「お父さんとお母さんです」と答えた。

▼合格発表の様子はこちら

●田中希沙バックステージでのコメント

ーー今の気持ちは?

「ずっと合格の発表がされる前から怖かったです、でも、いまは合格いただけて一安心しています」

ーー体力テストを振り返ってみていかがでしたか?

「腹筋がいつもよりできなかったので悔しかったです」

ーースパーリングはどうでしたか?

「できることが何もなかったので家でお母さんに教えてもらったり、いろんな動画を見て自分なりに頑張ったつもりだったんですけど、何もできなかったのでこれからもっともっと頑張っていきたいなと思っています」

ーー今日はお母さんから何か言われたことは?

「いつもは両親どちらからも『頑張ってね』という感じではなくて、マイナスなことを言われて、『悔しかったら頑張ってみろ』という感じなんですけど、今日は、出発するときに二人とも『頑張ってね』と言ってくれれたんで、いい報告できるようになりたいなと思っていました」

ーー両親から日ごろ言われていることは?

「いつも言われているのはメンタルが弱すぎるから、そんなんじゃだめだと言われることが多いんですけど、でも、やるからには越してみろと言われています」

ーーお父さんの活躍をどう見ているか。

「小さい時から尊敬してますし、昨日も緊張と不安で全然寝れなかったんですけど、夜中に父や母の試合を見て、改めて二人のすごさを感じて、私は二人の子供なのに、なんでこんなにできないんだろうと自分でも思うし、周りの人からも思われていると思うんですけど、できないなりに絶対あきらめないで、いつか二人を超えられるようなプロレスラーになりたいと思っています」

ーープロテストは合計で40分間ありました。これをやり抜いたことは?

「腹筋ができなかったときに、この一年、ずっとできるまでやろうと思ってやってきたので、本番でできなくて本当に悔しかったんですけど、今日できなかったことはこれからにつなげていって、もっとまだまだ努力も足りないので、頑張ろうと思います」

――ファンの方の前でのプロテストはいかがでしたか。声援は聞こえましたか。

「すごく緊張しました。声援は聞こえました。ありがたかったです。昔からお父さんが『辛いときに一番力になるのはファンの声援だ』って言うことをずっと聞いてきたんですけど、今日は緊張もあったし、不安で一杯だったんですけど、『頑張って』とか聞こえてきて、嬉しかったし、お父さんの言っている意味がよくわかりました」

ーーデビューに向けて意気込みをお願いします。

「まだまだ努力が足りないと思うんですけど、デビューに向けてもっともっと頑張っていきます」

〈記事提供:プロレスリングWAVE〉

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