【ガンプロ】まなせゆうながヒザの手術による長期欠場で「ガンジョ興行」再始動が白紙も…一転、YuuRI&長谷川美子の涙の直訴で4・1横浜で開催へ!

 ガンバレ☆プロレスが2月6日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を行い、まなせゆうなが変形性ヒザ関節症、左ヒザ前十字じん帯断裂及び左半月板損傷に伴う手術のため長期欠場に入ることを発表。これにより、ガンジョ(ガンバレ☆女子プロレス)興行の再始動が白紙となったものの、どんでん返しが待っていた。

 まなせは欠場前の最後の試合となった1月28日、東京・王子BASEMENT☆MONSER大会で、ファンに報告しなかったことについて、「いつも応援してくれている皆さんに直接この話ができなくてごめんなさい。“手術前のまなせゆうなだ”って見てもらうのではなく、いつものみんなが思うまなせゆうなで試合がしたくて、みんなの前では言いませんでした。ごめんなさい」と謝罪。

 約2年前に両ヒザを傷め、左足のじん帯断裂、骨挫傷のケガを負ったまなせは、同団体での練習や試合が楽しくなっていた時期で悔しかった思いを吐露。当時、病院で診断の結果、手術を勧められたが、「ガンジョが始まったばかりで、そこで長期欠場、手術というのはないなと思い、どうやったらこのヒザと一緒に闘っていけるかというのを先生と相談しながら戦ってきました」と胸中を明かした。さらに「そのときに欠場しなくてよかったと本当に思っていて。もしそこで欠場していたら、赤井沙希を追いかけ回すこともできなかったし、ZERO1の風林火山タッグトーナメントにも出られなかった。そして何よりガンジョで闘うことができなかったから、私はあのときのあの選択が正しかったと思っています」と続けた。

 そして、「闘っていくうちにガンプロのみんなのなかで、“2022年はガンプロ勝負の年だ”という言葉が湧いてきたんです。ガンプロ勝負の年、まなせゆうな勝負の年だと思って、私も一緒に勝負したいと思って、なんでもやってみようと思って、走り切ろうと決意して挑みました。そのなかで去年の秋ぐらいからヒザの痛みが2、3段階ぐらい上がってきてしまって、どうしようと。ガンプロのみんなに相談させてもらいました。それこそ大家(健)代表からは“限界がくる前に手術しなさい”“君の老後が心配だから”と言ってくださって。私の老後まで心配してくれる、このやさしい仲間たちともっといたいし、自分で決めた勝負の年の途中で投げ出すわけにはいかないと思い、そこからも挑んでいきました。スピリット・オブ・ガンバレ(世界無差別級)のベルトにも挑戦したし、マーベラスのAAAWシングルのトーナメントにも出たし、アイスリボンのタッグのベルトにも12月31日、最後の最後まで挑み続けました。もしあそこで勝っていたら?と思うこともなくはないのですが、自分で決めた目標はしっかりと達成できたと思ってます」と涙。

 その後、今年1月に入って、ヒザの専門医を受診したところ、担当医がまなせのヒザを触りながら、「頑張ったね」と言われたといい、「頑張れたんだな。悩んだ2年間はムダじゃなかったな」と思い、このタイミングでの手術を決断したという。担当医によると、手術から10ヶ月程度で動けるようになり、復帰はその先になるため時期的には未定だ。

 大家代表は「まなせが言った通りです。僕からは皆さんに言うことは何もなくて。よく頑張ったよ。ガンバレ☆プロレスを一人で立ち上げたし、“プロレスをメジャースポーツにする”って言ってきたけど、仲間も増えて、みんな家族じゃん。俺は実生活でも家族ができたけど、プロレスでも家族ができたんだよ。オマエが休んでいる間も家族は家族、仲間は仲間だよ。その家族という形を絶対に守るから。いつになってもいいよ。戻ってこいよ。まなせゆうなは絶対に戻ってきますので、皆さん、これからもガンバレ☆プロレス並びにまなせゆうなをしっかりと見続けてください」とコメント。

 昨年12月27日の東京・後楽園ホール大会で、今年のテーマの一つに、しばらく休止していた「ガンジョ興行」の再開が挙げられていた。しかし、エースのまなせの長期欠場に加え、HARUKAZEからは「お笑いのライブ出演はじめ、芸人としての仕事がかなり増えており、この状況で試合数が増えるとお笑いとプロレスの両立が難しくなる。女子選手とだけでなく男子選手とも試合がしたい。ガンバレ☆女子のサポートはしていきたいが、試合はガンプロに専念したい」との申し出があったことが報告された。このため、三島通義相談役は「まなせ選手、HARUKAZE選手という中心人物が出場できないという事態になり、大家代表とも時間をかけて話し合った結果、こちらの再始動は一旦白紙に戻させていただくことになりました。再開時期はおそらく、まなせ選手が戻るタイミングになるんじゃないかと思います。来たるべきときに備えたい」とアナウンスした。

 ところが、ここでガンジョのYuuRIと長谷川美子が現れ、YuuRIが「まなせさんの欠場の会見ということで、2人で来てしまいました。欠場の話を以前から聞いていて、今後のガンジョについて2人でたくさん話し合って。私たちが中心となって、これからのガンジョを引っ張っていく立場として、これからガンジョ興行を私たちでやっていけないかなというので、今回ここに来させていただきました」、長谷川は「私たちキャリアはまだまだ短いですが、ガンプロだけじゃなくて、ガンジョも守っていきたい。この炎を絶やさずいきたいと思ってます。まなせさんの帰る場所をつくって待っていたいというのがあります。どんな場所からでもいいので、やらせていただけないでしょうか」と涙の直訴。

 これに対し、大家代表は「大会をやるっていうのはそんなに甘いもんじゃねぇんだよ。でも、オマエらなんかより全然俺は名前がない頃に、たった1万5000円で“オマエならプロレスをメジャースポーツにできるから”と団体を一人で立ち上げたのがガンバレ☆プロレスだ。オマエたちが全然できないのは分かっている。でもな、今日ここに来てくれた。そしてオマエたちが考えてやりたいと言ってくれた気持ちはメチャクチャうれしい!だから、やろう!まなせがいなくても2人がやりたいという気持ちがあればそれでいいよ!」と2人の意向を受け入れることを決断。

 三島相談役は3月大会はすべて準備に入っているため、4月1日にガンプロで押さえていた神奈川・横浜ラジアントホール大会をガンジョ興行として開催し、「白紙を白紙にさせていただく」と発表した。同大会が「ガンバレ☆女子プロレス再スタート第1弾」となり、2021年12月19日の東京・新木場1stRING以来、1年4ヶ月ぶりのガンジョ興行再開となる。

〈写真提供:ガンバレ✩プロレス〉

▼プロレスTODAY準レギュラーのまなせゆうな選手からメッセージ

▼記者会見の動画はこちら
https://youtu.be/NC6YWGP10s4

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