【ガンプロ】渡瀬瑞基が魂のエルボー弾で冨永真一郎を葬りガンバレ世界無差別級王座V3!「ベルトを持ち続けていたら、ガンプロだけじゃなくプロレス界の主人公になれる」

 ガンバレ☆プロレスが2月25日、東京・高島平区民館で「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド2023」を開催。スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者の渡瀬瑞基が“最強の素人”との異名をもつ冨永真一郎を激闘の末、制して3度目の王座防衛に成功。3月末にベルトを持って米国遠征に臨む意向を明らかにした。

 渡瀬は2月19日、佐賀のプロレス団体BURSTの神埼大会に単身乗り込み、岩崎永遠を下してV2を果たした。ところが、同23日、東京・王子Basement MON☆STAR大会での冨永との前哨戦で右腕を痛め、満身創いでこの一戦に臨んだ。

 序盤レスリングの攻防から、冨永はトップロープ越えのトペ・コンヒーロを発射。

 リングに戻ると、スリーパー、チョップ、パンチから右腕攻め。逆十字狙いは、渡瀬が持ち上げてマットにたたきつけて脱出。

 渡瀬はカーフブランディング、ミサイルキック、エルボーで攻めるも、冨永は右腕攻撃。渡瀬がダイビング・フットスタンプを繰り出せば、冨永は垂直落下式ブレーンバスターで返し両者ダウン。

 立ち上がると、渡瀬はエルボー、冨永はJKを見舞う。冨永はムーンサルトプレスから逆十字にいこうとするも、渡瀬はエスケープ。渡瀬は延髄斬り、エルボー連打、ブレーンバスターで攻め込むも、冨永がドロップキック。渡瀬はランニング・エルボーからバックドロップを見舞うが、カウントは2。ならばと渡瀬はサポーターを外して、魂のエルボーバットを繰り出して3カウントを奪った。

 試合後、渡瀬は「何かを成し遂げるためには何かを犠牲にしなくちゃいけない。何かを捨ててまで、自分のために走らないといけない人生を冨永真一郎のプロレスで学びました。この熱いリングはいつも俺を成長させてくれます。このベルトを持ってる限り、俺はどこまでも突っ走れると思うので、3月末、米国に挑戦するよ。このベルトを持って、ガンプロがどこまで通用するか。小さい火かもしれない。俺一人の火かもしれないけど、いつかガンプロの小さい火が世界を燃やすぞ。この要注意団体、要注意人物に、ガンバレ☆プロレスについてこい!」と熱いマイクで、米国に乗り込むことを明かした。

 バックステージで渡瀬は「プロレスって人生そのものなんだと、冨永さんと試合して思い知らされた。前哨戦で腕攻めをしてきて、前哨戦で腕をどれだけ攻められてもいいという覚悟をもってたから乗り越えられた。今日いきなり腕攻めされたてたら、この間みたいに先のこと考えてあきらめてたかもしれない。冨永さんに成長させられた感じです」と振り返った。さらに、「(米国は)何個かオファーもらったから行かないと。地方でも世界でもどこでも、このベルト持っていきます」と意欲。今後については、「次誰とやりたいとか、どこでやりたいとかはないけど。地方のどこでも、世界のどこでも、俺は向かっていく。(5・5)後楽園、(7・9)大田区もあるので。そこでベルトを持ち続けていたら、ガンプロだけじゃなく、プロレス界の主人公になれると思って、そこを目指していきます」と長期政権を見据えた。

 一方、2度目のSOG王座挑戦もベルト獲りがならなかった冨永は「渡瀬がこの団体の顔なら、チャンピオンなら、ガンプロは最高なんじゃないですか。渡瀬が言ってたこと正しかった。明日もあさってもない。今を戦えるヤツがチャンピオンだって。試合中、明日のことも仕事のことも家族のことも全部忘れてた。オマエしか見えなかった。35にして、また一つ成長できたのかなって。今日負けちゃったから、ガンプロの最後尾。またベルト挑戦までこぎ着けたい。絶対にこのベルト巻きます」と次のチャンスをうかがう意思を示した。

 また、新設が発表されていたスピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王座を巡り、4チーム参加による初代王者決定トーナメントが開催されることが決まった。3月25日、王子大会(3部制)で1回戦を、5・5後楽園で決勝を行う。

 そこで、メイン終了後、大家健が登場し、ガンバレ☆集会がスタート。大家が「トーナメントあるじゃない。タッグを組みたい選手がいる」と言うと、この日、大家とのタッグで勝村周一朗&ハートリー・ジャクソンに勝利した石井慧介が現れた。だが、石井は「考えてることがあるんで、ごめんなさい」と拒む。ふられたような格好になった大家は「石井じゃないんだよ。勝村周一朗さん!」と呼び込むも、勝村は「ジャクソンと組んでも負けたんだから、健と組んでも勝てるわけがない」と拒否。しかし、大家が熱く説得を図ると、散々しぶった勝村も受諾した。

【大会名】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド2023
【日時】2023年2月25日(土)
【会場】東京・高島平区民館
【観衆】103人

▼第一試合 シングルマッチ 30分一本勝負
○翔太 vs 中村宗達●
11分37秒 ガルガノ・エスケープ

▼第二試合 タッグマッチ 30分一本勝負
高尾蒼馬&●神崎ユウキ vs 今成夢人○&三富兜翔 
14分1秒 片エビ固め
※ラリアット

▼第三試合 ガンジョスペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
○春日萌花&HARUKAZE vs YuuRI●&長谷川美子
11分10秒 エビ固め
※ダイビング・フットスタンプ

▼セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
大家健&○石井慧介 vs 勝村周一朗●&ハートリー・ジャクソン
13分39秒 体固め
※ロコモーション式高角度ダブルアームDDT

▼メインイベント スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○渡瀬瑞基 vs 冨永真一郎●<挑戦者>
18分31秒 片エビ固め
※エルボーバット。第4代王者が3度目の防衛に成功。

〈写真提供:ガンバレ✩プロレス〉

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