【ジャングル叫女インタビュー】<前編>「まだまだ試合ができると思っていた」無期限休業発表の苦悩を赤裸々告白

②プロレスリング・ノアでの日本復帰戦

--そして日本での復帰戦となったプロレスリング・ノア横浜アリーナ大会はいかがでしたか?

日本での復帰戦も自分の中で目標だったので、すごく大きな舞台を作ってくださったノアさんの横浜アリーナでの復帰戦(ジャングル叫女&安納サオリvs夏すみれ&雪妃真矢)は忘れられないですね。あの姿を、日本でずっと待ち続けてくださったファンの方々に見せることも大事なことでした。

その時は、リングに上がると試合ができるということもあったので、GHC女子王座も提案させていただきましたし…


左から安納サオリ、雪妃真矢、ジャングル叫女、夏すみれ

--僕らとしては、大ケガに苦しんでいた裏側を知りませんでしたから、ノアのリングに上がった叫女さんを見て「ようやく帰ってきてくれたか」と思いました。ファンの皆さんも「新しいジャングル叫女がこれから何を見せてくれるのか」という期待を膨らませたと思います。当時(1月22日大会時)、KAIRI選手がIWGP女子王者というところで、対義語じゃないですけど、「GHC女子王座があってもいいんじゃないですか」と発言されましたね。あれはワクワク感がすごかったです。

誰かが言わないとそれすらもないことなので、発信するというのは自分の中でも大事にしていることだし、KAIRIさんのIWGPにはすごく刺激を受けたので、せっかくノアさんのリングに上がらせていただくのであればGHC女子という言葉を私から発信したかったというのはすごく思ったし、その瞬間は私はまだまだ試合ができると思っていたので。


※本人提供

主治医も「もしかしたら今後、そういう形でできるかもしれない」と、糸口を見出してくれているかんじでもあったし、その時点ではドクターストップも言われていませんでした。プロレスではケガと向き合いながら試合をしている方もたくさんいらっしゃると思うので、「まだまだできるじゃん」「どんどんオファーほしい」という気持ちでしたね。ただ、試合が終わったあと、日常生活でロッキングをしてしまって、なかなか自分では外れなくなってしまい救急車で運ばれたことがありました。


※本人提供

痛いし、それまで自分でコントロールできてたものがコントロールできなくなって。麻酔を膝に打って、脱臼を治すみたいに整復してもらうことはできたんですけど、「いよいよこれはどうなんだろう」と思いました。すでに失敗が続いている先生には、これ以上自分の膝は任せられないということをちゃんと話して「カルテとか画像をください。セカンドオピニオンを考えてます」って全部もらいました。

セカンドオピニオン先はもう決まってるんですけど、その先生のところでも「再手術は予定しなきゃダメだよ」と言われました。原因がわからないまま後遺症、膝の違和感、痛みが続いていて、そのことで筋力が入らないと良くなるものも良くならないし、「これ以上ごまかすことはできないね」と言われて正式にドクターストップとなりました。

「いま決まってる試合があるんです」「それだけは出れるようにこちらも全力でサポートするので気をつけながら出てもらって、そのあと再手術に向けてやっていきましょう」「後遺症の治療に向けて頑張っていきましょう」っていうかんじで、今に至るというかんじです。

--なるほど。気持ちを奮い立たせるのは大変なことだったと思います。膝の状態が改善しないのも大変苦しいでしょう。ファンの気持ちを代弁するなら、いまは休養をとってゆっくり治してもらいながら、また活躍する叫女さんを見たいですね。

はい。ありがとうございます。

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【ジャングル叫女インタビュー】<後編>「叫女は本来、太陽みたいにみんなを明るく照らす存在でしょ」尊敬するKAIRIからの言葉で見えた光

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

【クラウドファンディング情報】
怪我を乗り越えてプロレスに戻ってくるためのクラウドファンディング
『女子プロレスラー・ジャングル叫女、怪我を乗り越えて世界にリベンジしたい!』
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/659092

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