【アイスリボン】トトロさつきがついに安納サオリから団体最高峰王座奪取「私たちが新しい景色見せてくので、ついてきてくれーっ!」

アイスリボンは3月19日(日)、東京・後楽園ホールにて「アイスリボンマーチ2023」した。

メインではICE×∞選手権試合が行われ、王者 安納サオリにトトロさつきが挑戦。

アイスリボン後楽園ホール大会
「アイスリボンマーチ2023」
2023年3月19日(日)後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:409人

王座戴冠から約9か月、これまで5度の防衛を続けてきた安納が逆指名する形で実現した、アイスの大黒柱トトロの挑戦試合。トトロにとっては昨年3月27日大阪大会以来、3度目のICE×∞王座挑戦試合であり、後楽園ホールでのメインでの挑戦は今回が初となった。

試合はロックアップでスタート。トトロがロープ際に追い込み、安納が切り返すが、トトロがまた切り返し、離れ際にエルボー。トトロが安納をロープに振ろうとするが、安納が切り返してトトロを振るが、トトロはタックルで吹っ飛ばす。

力比べからトトロが安納を吹っ飛ばし、エプロン際に追い込んでの踏みつけ。続けて串刺しラリアット、ボディプレスでカバーもカウント2。安納がロープ越しにトトロに首4の字を決め、トトロを場外に落とすとエプロンからトトロの後頭部へスライディングキック。

リングに戻った安納は後から入ってくるトトロの足を抱えてのドラゴンスクリュー。さらにコーナーに詰めての蹴りから、トトロの足をロープにからめての踏みつけからドロップキック。カバーに入るもカウントは2。安納がおんぶスリーパーからグランドでの胴締めスリーパー。

ロープに逃れたトトロに安納がミサイルキック。カバーもカウント2。エルボーの打ち合いから安納がウラカン・ラナを狙うが、トトロがコンバインで捉える。ロープに逃れるも、さらに中央に戻したトトロは腰へのセントーン、ボディプレスを決めてカバーもカウント2。

コーナーに安納を引きずってコーナーに上がったトトロだが、安納が起き上がり雪崩式フランケンを狙う。これをトトロが抱え込むが、バランスが崩れて両者が場外転落。先に起き上がった安納がコーナーに上がるも、トトロは雪崩式ブレーンバスターを決めカバーもカウント2。

トトロが逆エビ固め。安納がロープに逃れるもトトロがカミカゼからカバーもカウント2。トトロがダイビングセントーンも安納がかわす。安納がトトロの後頭部にドロップキック。さらに首4の字固め。ロープに逃れたトトロ。安納がバックに回る。

トトロが踏ん張ると、安納が延髄ハイキックからジャーマン・スープレックスでホールドもカウント2。安納がグラウンドでスリーパーへ。レフェリーストップ一歩手前で起き上がったトトロ。そのままバックに倒れ込みロックを外す。両者が膝立ちでエルボー合戦。

立ち上がってのエルボー合戦。安納が延髄ハイキックからポテリングを狙うが、逆にトトロが切り返し、安納を掴んだまま起き上がったトトロがライガーボムもカウント2。トトロがラリアット連打でカバーもカウント2。動くこと雷霆の如しを狙うが安納が前方に回転して丸め込み。

カウントは2。トトロがビーナスクラッチもカウント2。トトロが飛び込みラリアットでカバーもカウント2。安納がスリングブレイド。さらにタンタンドルを狙うが、トトロが切り返して投げ捨てジャーマン2連発からカバーもカウント2。トトロがダイビングセントーンでカバーもカウント2。

トトロが動くこと雷霆の如しで安納からカウント3を奪取。トトロが悲願のICE×∞王座戴冠を果たした。

◆第6試合 ICE×∞選手権試合30分1本勝負
[王者]×安納サオリ(20分40秒 エビ固め)トトロさつき○[挑戦者] ※動くこと雷霆の如し
※第34代王者6度目の防衛に失敗
※トトロさつきが第35代王者となる

〈試合後のリング上〉

トトロ「安納サオリがいなかったら、私はアイスリボンの主役を狙うどころか、自分の人生の主役さえも誰かに明け渡そうとしていたんじゃないかなと思います。私が閉じ込めていた気持ち、あなたのおかげで呼び覚ませました。私は安納サオリのそのしなやかな強さが大好きです。今日はありがとうございました。」

※安納の前にマイクを置くが、安納は無言でトトロの胸を叩き、リングを降りる。

トトロ「アイスリボンは4月以降、きっと楽な道のりじゃないと思います。でも私がこうやってベルトを巻いたからには、アイスリボンを見ていて良かった、プロレスを見ていて良かった、そう思えるようにチャンピオンとして進んでいきたいと思います。改めて言う!私がプロレス大好き!アイスリボン大好き!チャンピオンのトトロさつきだ!」

※最後はトトロが出場選手をリングに呼び込み、同じくリボンタッグ王者のむこまこ、この日デビューした夢咲と並び「私たちが新しい景色見せてくので、ついてきてくれーっ!」と叫び「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。

 

〈試合後のトトロさつき〉

「このICE×∞のベルトを獲ったことで、トライアングルリボン、インターナショナル・リボンタッグ、ICE×∞、グランドスラムを達成しました!そうそうたる面々と一緒に名を連ねるからにはそれに恥じない様なチャンピオンロードを歩んでいかないといけないなと思います。そして安納サオリについて。正直このタイトルマッチが決まるまでは、私はあんまり前に出ない方がいいのかなって思ってました。

それは周りが、若手の選手、私とキャリアが近くても年の若い選手に活躍して欲しいって思ってるんじゃないかなって、そういうのを肌で感じてたので、あんまり前にいかない方がいいのかなって思ってたんですけど、そうじゃないですよね。自分が充実してこそ、自分が強くあってこそのアイスリボンの大黒柱、トトロさつきやと思うので。それを今日このタイトルマッチを通じて、安納サオリから教えてもらった気がします。

なので、これからはチャンピオンとしても、プロレスラーとしても、強欲のトトロで走っていきたいと思います!(今後のアイスリボンに関して)会社に対して思うところがあるのは当たり前だと思います。私もないわけじゃないです。でも、世論を見ていると、一方的な話を鵜吞みにしすぎて、ひとつの面からしか見えてないんじゃないかなと思います。私は4月以降もアイスリボンにいます。

だからアイスリボンがなくなっていいなんて1ミリも思っていません。そういうの言ってる人を見返していきます。私こそがプロレスでハッピー。そう大きい声で言えるようにならないといけないですね、チャンピオンとして。(防衛戦に関しては)私とキャリアが近い選手とか、後輩でも私から勝ったことがある選手いると思うので、そういう選手ももちろん、他団体も、誰でも、日本人じゃなくても、人間じゃなくても、誰でも挑戦受け付けてます。もし来なかったら私から逆指名しにいきます!」

 

〈試合後の安納サオリ〉

※インタビュー・スペースの安納のところに、星いぶきが現れる。

いぶき「何負けてんですか?次やるって言ったじゃないですか、シングルとタッグ。ベルト、ちょっと…。」

安納「あんたは?負けてなかった?」

いぶき「…負けました。」

安納「負けてるやん。」

いぶき「負けてるやん。」

安納「じゃあ約束はなしってことで。」

いぶき「いや、待ってください。自分、安納さんと、いや、安納サオリとすげーシングルしたくて、今日もセコンドついてたの分かりましたか?自分、本当に安納サオリとベルト懸けてシングルしたかったんですよ。自分どれだけ待ってたと思いますか?」

安納「私もしたかったよ。」

いぶき「ですよね?でも結局、自分が挑戦するときになったらベルトなくて、がっかりです。でも安納さんが、いや安納サオリがやりたいって思ってくれてるなら、自分はシングルしたいです。」

安納「何もなくても?」

いぶき「何もなくても。スペシャルシングルマッチ!スペシャル!スペシャルなシングルマッチをしたいです!」

安納「…いいよ。」

いぶき「いいですか?早くしたいです、自分!欲張りですけど、早くしたいんです!」

安納「早くって、知らんもん、スケジュール。」

いぶき「知ってます!次のアイスリボンは4月1日の蒲田!4・1蒲田、初めての蒲田大会です、アイスリボンの。大丈夫ですよね?ベルト持ってる予定だったんだから空けてますよね?ね?そこでやるんじゃなかったんですか?」

安納「…いいよ。いいよ、やろう!いぶきとはベルトなくてもベルト以上の試合できると思うわ。」

いぶき「やりましょう。お願いします!お願いします!お願いします!」

安納「ありがとう。」

※いぶきが立ち去る。

安納「あ~あ、なんか久しぶりに天井見たな、3秒以上。私は今日、この日までアイスリボンやベルトを盛り上げることできたかな。輝かせることはできたかな?でも私は胸張って輝かせたと思ってます。よし!次またなんか見つけます、ありがとうございました。」

<写真提供:アイスリボン>

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