【DDT】「しゅんまお」MAO&勝俣がハリマオの樋口&中津を破りKO-Dタッグ王座V4!4・9後楽園でHARASHIMA&中村が挑戦へ

 DDTプロレスが3月21日、東京・後楽園ホールで旗揚げ26周年記念興行「Judgement2023〜後楽園史上最長5時間スペシャル〜」を開催。「しゅんまお」(MAO&勝俣瞬馬)がハリマオの樋口和貞&中津良太をエニウェアフォールマッチで破り、KO-Dタッグ王座のV4に成功。4月9日、後楽園でHARASHIMA&中村圭吾が挑むことが決まった。

 この試合は、かつて存在した若手主体ブランドDNAのメンバー同士によるタイトル戦。唯一、2期生になるMAOは1期生の先輩・中津から“かわいがり”を受けていたといい、精神的に試練の戦い。中津が昔を思い起こさせるプラスチックバットを持ちだしてMAOをぶっ叩き、“インド映画のシーンやれ!”と命じると応じてしまう。それでも、場外戦に転じていくとMAOも吹っ切れていく。

 まさにエニウェアフォールマッチを象徴するかのように、両軍は観客席、バルコニー、正面ロビーで激闘を展開。

 「しゅんまお」は板をリングと場外フェンスに渡すと、その上での攻防に。

 中津はMAOに張り手、ハイキック連打を繰り出すも、MAOが掌底を一閃。「しゅんまお」は俺たちのまっどまっくすを板の上で決めて、MAOが中津から3カウントを奪取した。

 試合後、今林久弥GMが次期防衛戦が4月9日の後楽園大会になることを告げると、HARASHIMAと中村が登場。2人は第7試合で坂口征夫&岡谷英樹に勝利し、中村が同王座挑戦をぶち上げるも、HARASHIMAが「勝ったのは僕。裏で話せばいいから」と諭していた。中村は「勝俣、MAO! 次は俺たちに挑戦させろ」と先輩を呼び捨てで挑戦アピール。HARASHIMAも裏で説得されたのか、「僕が勝ったけど、中村が頑張りがあったから勝てた。中村は肉体改造して頑張ってるし、若手の勢い、ヤル気を生かしていきたいので、挑戦させてくれ」と表明。MAOは「HARASHIMAさんはいいですよ。テメエだよ。(若手リーグ戦の)DGC全部見たよ。テメエみたいなヤツがいるから、DDT面白いんじゃねぇか。俺らじゃないと挑戦できないと思うし、受けます」と意外にも受諾し、王座戦が決まった。

 バックステージでMAOは「ホントに強かった。中津さんは離れてるけど、試合見ててくれてるみたいだし、樋口さんは戦い合ってるんで。お互い高め合ってる感じするし。勝つことでしか恩返しはできません。勝ててよかった」、勝俣は「俺らが心折れなかった理由は一つ。DNAが解散して、俺らは各々の道を進んで、悔しい思いも、つらい思いも、楽しい思いも、すべて経験して心が強くなったから強い先輩にも勝てた」と安堵の表情。

 次期防衛戦について、MAOは「中村! ああいうヤツがいるからDDTは面白くなるんだよ。DGC見て、こいつらすごいじゃんって。肉体改造はホンモノだし、あと1個足りないとこあるから、試合が近くなったら叩き込んでやる! HARASHIMAさんに頼り切るのか、自立して動いていくのか中村次第。そういうところもすごい楽しみ」と話した。

【大会名】Judgement2023~後楽園史上最長5時間スペシャル~
【日時】2023年3月21日
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】1,138人(満員)

▼ダークマッチ イルシオン&エル・ユニコーンDDTeeen!!卒業試合 15分一本勝負
○イルシオン&中村宗達 vs エル・ユニコーン●&今井礼夢
8分14秒 片エビ固め
※RE:VISION1

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
○高鹿佑也&石田有輝 vs 小嶋斗偉&須見和馬●
9分2秒 変形トライアングルランサー

▼第二試合 平田一喜デビュー13周年記念試合 30分一本勝負
●平田一喜&ヨシヒコ vs 石井慧介○&高尾蒼馬
10分39秒 片エビ固め
※ランニング両腕極めドライバー

▼第三試合 第4代O-40王座決定3WAYマッチ 60分一本勝負
○大石真翔 vs ゴージャス松野● vs 川松真一朗
4分54秒 エビ固め
※大石が第4代王者となる。

▼第四試合 フェロモンズvsフェロモンズ討伐軍全面対抗戦~ノータッチ&フェロモンズが脱いだら即反則負けルール 30分一本勝負
×飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ&今成“ファンタスティック”夢人&竹田“シャイニングボール”光珠 vs 彰人&大鷲透&大和ヒロシ×&岡田佑介
11分21秒 無効試合
※収拾付かず。

▼第五試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
○マックス・ジ・インペイラー&ハイディ・ハウイツァ vs スーパー・ササダンゴ・マシン●&アントーニオ本多
7分46秒 体固め
※マスターブラスター

▼第六試合 赤井沙希デビュー10周年記念試合vol.1 30分一本勝負
●高梨将弘 vs 赤井沙希○
9分19秒 ケツァル・コアトル

▼第七試合 30分一本勝負
○HARASHIMA&中村圭吾 vs 坂口征夫&岡谷英樹●
12分26秒 体固め
※蒼魔刀

▼第八試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
●町田光 vs 正田壮史○
6分31秒 片エビ固め
※侍ドライバー’01

▼第九試合 スペシャル6人タッグマッチ~CHARISMA RETURNS! 30分一本勝負
○佐々木大輔&MJポー&KANON vs クリス・ブルックス&ドリュー・パーカー&新納刃●
11分55秒 ミスティカ式クロス・フェースロック

▼第十試合 DDT EXTREME選手権試合 60分一本勝負
<王者>○秋山準 vs 鈴木鼓太郎●<挑戦者>
10分48秒 リストクラッチ式首固め
※第56代王者が4度目の防衛に成功。

▼第十一試合 DDT旗揚げ26周年記念スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
●高木三四郎 vs 竹下幸之介○
13分17秒 KO勝ち

▼第十二試合 インターナショナルスペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
●サムライ・デル・ソル vs 上野勇希○
13分28秒 エビ固め
※WR

▼第十三試合 DDT UNIVERSAL選手権試合 60分一本勝負
<王者>●土井成樹 vs 遠藤哲哉○<挑戦者>
20分49秒 エビ固め
※バーニングスター・プレス。土井が2度目の防衛に失敗、遠藤が第10代王者となる。

▼セミファイナル KO-Dタッグ選手権試合~エニウェアフォールルール 60分一本勝負
<王者組>○MAO&勝俣瞬馬 vs 樋口和貞&中津良太●<挑戦者組>
18分15秒 エビ固め
※俺たちのまっどまっくす。第76代王者組が4度目の防衛に成功。

▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○火野裕士 vs 納谷幸男●<挑戦者>
22分23秒 体固め
※Fuckin’BOMB。第80代王者が初防衛に成功。

〈写真提供:DDTプロレス〉

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