【ガンジョ】再始動のメインでYuuRIが長谷川美子に貫録勝ち!「ピンチを乗り越えられたからこそ大きな自信につながった」

 ガンバレ☆プロレスの女子部門であるガンバレ☆女子プロレス(ガンジョ)が4月1日、横浜ラジアントホールで1年4ヵ月ぶりに再始動。メインイベントではYuuRIがシングルマッチで長谷川美子に貫録勝ちした。

 昨年暮れ、ガンジョのリスタートが発表されたが、エースのまなせゆうながヒザの手術のため長期欠場が決定。HARUKAZEはガンプロと芸人活動で手いっぱいのため、ガンジョ興行へは側面からのサポートに徹することを表明。これにより再始動はいったん白紙とされたが、YuuRIと長谷川の涙の直訴で白紙が白紙となり、一転して4・1横浜でのリスタートが決まった。この状況を踏まえ、今後のガンジョを支えなければならない、この2人によるシングル戦がメインになった。

 YuuRIと長谷川はガンジョへの思いを込めて、何度も激しいエルボーの打ち合いを展開。長谷川がドロップキック連発で攻め立てれば、YuuRIはブレーンバスター、619で反撃。10分過ぎ、長谷川は丸め込みを連発するも、それをしのいだYuuRIはランニング・ネックブリーカー、フィッシャーマン・バスターからスワントーンボムを決めて3カウントを奪取。長谷川より経験値でまさるYuuRIが勝ちどきを挙げた。

 メインで勝利したYuuRIは「初めてシングルでメインを務めさせていただいたんですけど、プレッシャーがすごくて。でも、プレッシャーを楽しみたいと感じました。実は昨日の自主練習で足首を傷めました。痛み止めを飲んで、なんとか勝つことができました。ピンチを乗り越えられたからこそ大きな自信につながりました。白紙を白紙に戻した以上、自分がもっともっと頑張らなきゃいけない。それを証明するためにも、勝ちたいと思ってました」と締めた。YuuRIは古巣のJTO(ジャスト・タップ・アウト)の4月9日、東京・新木場1stRINGで、先輩・稲葉ともかが持つクイーン・オブ・JTO王座に挑むが、その稲葉がサプライズで登場。

 稲葉は「今日はYuuRIの様子を見に来ました。JTOを退団してから、約1年半。今では自団体のメインで勝利して、興行を締める存在。YuuRI、成長したね。でも、このベルトを私から獲ることは無理だよ。YuuRIだけが成長してるわけじゃない。私だって、JTOガールズのみんなだって成長してる。4月9日、オマエの成長を確かめる試合じゃねぇんだよ。通常ルールじゃなく、JTOルール。大丈夫? 生半可な気持ちで来ると痛い目見るよ。でも、今まで誰も見たことないYuuRIを期待してるよ」とマイク。その言葉に怒ったYuuRIは稲葉に張り手をかまして、「絶対、そのベルト奪ってやる!」と宣言した。

 バックステージでYuuRIは「プレッシャーで押し潰されそうで、でもこのプレッシャーを楽しんで勝利して。長谷川さんはやさしさのかたまりで、それが試合に出てると感じてたし、でも今日はやさしさ、気遣い関係なしに、真正面にぶつけてくれた。気持ちも出てたと思うし、受け切ったうえで、強さを証明できたかな。自分も長谷川さんもキャリアはまだまだ浅くて、ガンジョを引っ張っていく立場として、頼りないと思われてるかもしれないですけど。試合で言葉で伝えて、ガンジョの未来は明るいと思ってもらえるような興行にしていきたい」とコメント。さらに、「今年中にベルトを巻くという目標があって、絶対に達成したい。強い稲葉ともかを倒すことで、強いことを証明できるかな。JTOのベルトを巻いて、ガンジョのリングに戻ってくる」とJTOのベルト獲りを期した。

 かたや、長谷川は「初めてのメインでのシングルマッチで、本当なら自力勝利を初めて獲りたかったんですけど、悔しいけど、私の新たな課題かなと。新たな目標ができました。絶対にYuuRIさんから初勝利もらいます。絶対的エースのまなせさんがいなくなって、YuuRIさんといわれてるところから、私がそこの場所を奪いたいって強く感じました」とリベンジを口にした。

 また、第1試合では、元歌舞伎町のナンバー1キャバクラ嬢でガンプロ練習生のリアラが春日萌花とのエキシビションマッチ(5分)に臨んだ。リアラはエルボー、ドロップキック連打で必死に食らいつくも、春日の逆片エビ固めでギブアップ。

 そのまま試合は続行され、リアラは持てる力を出して5分間を戦い終えた。三島通義相談役は「大家健代表を含め、協議したい」として、デビューできるかどうかの“合否”は後日発表とされた。リアラは「全力で挑んで、頭真っ白になったけど、全力は出せたと思います。(結果待ちだが?)悔いなく試合はできました」と話した。

 なお、欠場中のまなせがガンジョのGM(ガンバレ☆マネジャー)に就任することが発表された。
「GMとしての目標は(スターダムでの)師匠の風香さんのように、たくさんの選手のために頑張れたらいいなと思います。ヒザは装具をつけて、ここまで来れることができてうれしいです。“エースになりきれない女”とずっと言われてたんですが、ガンジョで戦い抜いた結果、ガンジョのエースと言ってもらえるようになった大切な場所です。今日リスタートします。このガンジョで何が起こるか、何が始まるか、それを皆さん一緒に見ましょう!」と抱負を述べた。

【大会名】GanJo ReStart ’23
【日時】2023年4月1日(土)
【会場】神奈川・横浜ラジアントホール
【観衆】154人

▼エキシビションマッチ 5分
春日萌花 vs リアラ
※エキシビションマッチのため勝敗なし

▼第一試合 我闘雲舞提供試合 30分一本勝負
○帯広さやか vs 小石川チエ●
10分10秒 バース

▼セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
春日萌花&○まなせあみ vs 小橋マリカ&エチカ・ミヤビ●
17分27秒 片エビ固め
※ダイビング・セントーン

▼メインイベント スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○YuuRI vs 長谷川美子●
11分42秒 エビ固め
※スワントーンボム

〈写真提供:ガンバレ✩女子プロレス〉

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