【KAIRI×ジャングル叫女】大切な後輩の支援に名乗り出たKAIRIが叫女に希望したものとは
③KAIRIのコスチュームをオークションで支援
――そして今回KAIRI選手からもジャングル叫女選手の支援をされるということですが…
KAIRI「はい。私が実際に試合で着用していたコスチュームの1つを叫女のために提供させていただこうと思います。今回、オークションという形を取らせていただき、その収益を支援として治療費に充てていただければ幸いです」
――これはびっくりですね!
KAIRI「いやいや、もう叫女からはそれ以上のものをもらっているので」
――さすがスーパースターですね!
ジャングル叫女「本当にありがたいですね。いやもう、本当にKAIRIさんってやることなすことスーパースターなんですよ!本当にかっこいい!」
KAIRI「いやでも、叫女がやってくれたことってお金じゃないというか。やっぱ思い出ってプライスレス、一番の財産なんですよね。だからなんてことないっていうか、わたしにとっては」
――でもとても想いも思い出も詰まったコスチュームですもんね。
KAIRI「それはそうですね。たくさん詰まってます」
――どのときに着用されたものでしょうか?
KAIRI「これは昨年5月大田区大会(2022年5月28日大田区総合体育館 KAIRI&中野たむvs林下詩美&天咲光由)での試合で使いましたね。林下詩美ちゃんと天咲光由ちゃんと戦ったときです」
※本人提供
――こちらはプロレスTODAYのアカウントより出品をさせていただく予定ですが、詳細が決定いたしましたらまたお知らせさせていただきたいと思います。
KAIRI「あ、あとこのコスチュームを選んだ理由なんですけど、ピンクが入ってる叫女の色」
ジャングル叫女「ピンクがわたしの好きな色だし、大事にしてる色なのでピンクが入っているコスチュームを選んでくださったところが本当に嬉しいですね。このコスチュームもめっちゃかわいい!」
――ちなみにコスチュームを作られるときにこだわりみたいなのはあるんですか?
KAIRI「ありますね。やっぱり今スターダムはみんな華やかな中で、人と被りたくないし、色とかも対戦相手と基本被りたくないので。私は相手に合わせて変えていきたいので」
――プロ中のプロというか、こだわりがすごいですね。相手が赤だったら青にするといった感じですよね?
KAIRI「はい、そうです。これ私もアメリカに行って気づいたんですけど、アメリカの選手って試合前にみんな聞いてくるんですよ。『今日何色着るの?』って」
ジャングル叫女「そうそうそう、これもう多分向こうの選手の方がよっぽど気遣ってる」
KAIRI「気遣うよね~」
――でも日本では今まであまりそういう意識なかったですよね?
KAIRI「そうですね。わたしもWWEで教わったんですよ。なぜ変えるかっていうとやっぱりテレビがメインなので、初めてチャンネルをつけて顔も分からないで試合を観たときに、金髪の女の子が両方赤いコスチュームだったらどっちがどっちか分からないですよね。でも色を分けたら、今攻められてるのがどちらとか分かりやすくなるので対比をしっかり分けた方が絵的にもいいし、初めて見た方にも分かりやすいと」
――叫女さんのデビュー当初だったら緑とか、イメージが固定されてましたけど、海外に行く際はうまく変えられるようにしないとですね。
ジャングル叫女「そうですね。海外の選手ってイメージカラーというのをみんな持っているようで持っていないかもしれないですね」
KAIRI「確かに」
――そんなコスチュームを今回提供いただいたということで、叫女さんいかがですか?
ジャングル叫女「本当にびっくりしました。もう何て言うんですかね、KAIRIさんの想いがとにかく嬉しかったし、KAIRIさんは私からいろんなものをもらったって言いますけど、わたしはそのつもりはないというか、その気が一切ないので、逆にいつもいただいてばかりだなっていう思いしかなくて。言葉にならないですね」
④KAIRIより復帰を目指すジャングル叫女へ
――そして今回4月14日のNOMADS’の大会を区切りに、復帰に向けてリハビリ生活を送る叫女選手に向けてKAIRI選手よりアドバイスやコメントをいただけますか。
KAIRI「先日、Twitterで海外のファンの方が挙げてくれたんですけど、たまたま叫女&(松本)浩代さん対(美闘)陽子さん&うちの昔のハイライトが流れてきたの。それ見たら、涙出ちゃって…あなたすごいよ!やっぱり!叫女はやっぱりさっきも言ったけど、昔のやつ見たらすごいって思ったのよ。こんなすごい試合をうちらしてたというか…」
ジャングル叫女「あの試合は私も凄い印象に残ってて。自分がベルトを初戴冠した日でもあったし、KAIRIさんから直接フォールを奪った日でもあるので。あんなに厳しい戦いもなかったので、すごい覚えていて、もう本当にKAIRIさんも陽子さんももう全部痛くて(笑)」
KAIRI「ハードだった(笑)」
ジャングル叫女「本当に厳しい攻めだったと思うし、でもそれを乗り越えないと巻けないベルトだって言うのも分かってたんで」
KAIRI「本当にレベルすごいなって思ったし、1年前くらいの(木村)花ちゃんのメモリアルマッチで解説させていただいたんですけど、そのときも膝悪かったんだよね?」
ジャングル叫女「全然悪かったです、手術したばっかだったし動けてなかったし」
※本人提供
KAIRI「でも前より動ける量には制限あったかもしれなけど、同じような感動を得たのよ、その試合で。すごいなと思って。私もこれまでたくさんのトップ選手達と闘わせていただいてきたけど、技じゃないところで沸かせられる選手って限られていた気がして…人間力というか。技の凄さとか関係なく、生き様を応援していただけるって本当に素晴らしいことだよね。でも叫女はどんな状態でもプロレスが出来る人というか、そこは本当に自信を持ってほしい。やっぱりリハビリって根気がいるし、ゴールが見えないトンネルの中って本当に苦しいけれど思い出してほしいのは、叫女を応援したい人がいっぱいいるってこと」
ジャングル叫女「はい」
KAIRI「受け取ってほしい。本当にみんなに…、みんなのことしか考えないもんね?」
ジャングル叫女「そんなことないですけど(笑)」
KAIRI「本当にgiverの精神の持ち主だから、受け取るのも気にしちゃうと思うんだけど、今回のクラウドファンディングも本当にみんなの想いをありがたくね、受け取って。うちのこれ(コスチューム)も受け取ってほしいし、支えてくれる人がこんなにもたくさんいるってことを忘れないでね。私もファンなんだよ」
ジャングル叫女「嬉しいです。でも本当に新人時代に引き出してくださったのは、KAIRIさん、IYOさん、(岩谷)麻優さんをはじめとする先輩方だと思ってるんで。そのなかでも本当に3人はすごい大きい存在だったし、特にKAIRIさんは一番キャリアが近かったこともあって、プライベートでも一緒にいる時間も長くて仲良かったというのもあって。本当いろんな細かいところも教わってきたので、気持ちの面だったり…リング上で出していけるようになったのはKAIRIさんがいたからだっていうのは本当に思います」
KAIRI「いや、叫女はもう1人でも出来るよ。マジで思う」
ジャングル叫女「いやでも、プロレスはどちらにしても1人では出来ないので(笑)。でもKAIRIさんがアメリカに行く前の3か月くらいが一番濃い時間で。KAIRIさんが持っていた白いベルトにも挑戦した時期だったんですけど、その試合から戴冠するところまでは本当に濃かったし、あの時間がなかったら今のわたしは絶対にいないなって思いますね」
KAIRI「私も!叫女がいなかったら今の自分は絶対いなかったな。叫女がいると練習もたのしかったし、本当誰よりも明るいし、叫女がいると嬉しくなる」
――大絶賛ですね!
KAIRI「本当にそうなんだもん」
――でも本当に叫女選手は1人じゃないってところを忘れないでいてほしいですね。今回のクラウドファンディングの支援者の方たちからも熱いメッセージが届いておりましたし、ぜひ頑張っていただきたいです。
KAIRI「信じてる。うちは治るって」