【NOMADS’】「世界で一番幸せなレスラーだなって思います」ジャングル叫女が休業前ラストマッチを無事に終えリングに戻ってくることを約束

フリーランスサミットNOMADS’が4月14日(金)、東京・新宿FACEにて『フリーランスサミットNOMADS’ vol.3』を開催。この大会で無期限休業に入るジャングル叫女のAID大会として行われた。

叫女は2020年10月から長期欠場、左ひざの手術を受け、1年後に半月板の手術の失敗が発覚。2度目の手術を行ったがその手術にも失敗していたことが、昨年復帰の1週間前に判明。さらに2度目の手術の失敗による後遺症が深刻で日常生活にまで支障をきたす状態となっていることを明かしていた。

そんな苦しみの中で尊敬する先輩であるKAIRIからの励ましの言葉と光が見えるための提案を受け、”怪我を乗り越えてプロレスに戻ってくるため”のクラウドファンディングを実施。なんと開始から10日間で目標金額を達成し、最終的には141%の達成率となり、そこに記載されている支援者からのメッセージに勇気をもらった。

この日、休業前ラストマッチはが叫女が対戦したい選手(山下りな、高橋奈七永、水波綾、松本浩代)の名前を上げていたが、メインイベントにて6人タッグマッチ、ジャングル叫女&松本浩代&優宇vs山下りな&高橋奈七永&水波綾が行われた。

叫女の入場の際のみOKとなった紙テープが彼女を包むと、ここでなんとサプライズでKAIRIが登場、花束を贈呈するとそのままセコンドに。

水波と叫女からスタートしてロックアップから水波がショルダータックルをお見舞いから始まり、奈七永、山下からの攻めをくらい続けるも声援が後押し。

ダイビングボディプラスやジャングルバスターを決め奮起を見せた。

しかし、山下のラリアットが炸裂、カウントが入るも2で起こすと、水波がホットリミット、奈七永が「帰ってこいよ!」とエールを送りナナラッカ、最後に山下が「今日からライバルだ!」と宣言してスプラッシュマウンテンで3カウント。

山下がマイクを持つと「ジャングル叫女!めちゃくちゃ面白いじゃねえか!6年くらい前にプロレス会場と全然違うところでたまたま会って、その時初めましてで、あなたが『山下さんと試合をしたいです』って言ってくれたのを私はずっと覚えてました。いろいろ巡り巡って時間かかったけど、欠場前にこのリングを選んでくれて本当にありがとう。今日で最初で最後にしたくないです。どうでしょうか?」

これを受けて叫女は「まずは今日、お越しくださいましたみなさん、応援、本当にありがとうございました。今日一緒にリングに上ってくださったみなさんありがとうございました。私の憧れの人たちは本当に強かったです。なんかヒザとか全然痛くなくて、もっともっと痛いところ他にいっぱいあって、逆に今ヒザめっちゃ元気な気がします。(涙を見せる)すいません。まず復帰ができると思わなかったし、自分を迎え入れてくれるリングがあると思ってなかったから、ホントに私はプロレス人生で今日が一番幸せな瞬間でした。本当にありがとうございました。必ずヒザと心をちゃんと治して、またリングに戻ってくるので。その時は大きな壁となって迎えて下さい、よろしくお願いします」

山下「あなたと試合したい人はいっぱいいます。お客さんも試合もっと見たいって思ってます。だから、遠慮なく帰ってきてください。いつでも待ってます。その時は大きい壁じゃなくて、今日からライバルとしてよろしくお願いします。本当にありがとうございました」

そして、NOMADS’から山下が代表して花束を送ると、選手が改めて入場してリングに集まると、叫女は最後に「みなさん、今日は本当にありがとうございました!ずっと帰る場所がないと思ってました。ここが私のマイホームです。今日はありがとうございます。じゃあ最後の締めいきます! いいですかー!みんなで叫ぶぞー!いくぞー、ノーホーム、イエスアンビシャス!ノマズ!」

バックステージにて叫女と奈七永がコメント。

叫女「痛かった…」

奈七永「もっと早く会いたかった」

叫女「私もですホントに。いつかは絶対対戦しなきゃと思ってたけど、このタイミングでよかったなって…。ここから長い戦いが待ってると思うので、今日の試合は逃げ出さないという覚悟、勇気をもらえる試合でした。それは今日のメンバーじゃないといけないと思っていたので、一緒に戦ってくれた浩代さんと優宇ちゃんと、そして対角に立ってくれた奈七永さん、水波さん、そして山下りな。山下りなに『今日からライバル』って認めてもらったので、次に帰ってきたときはシングルで勝ちたいなって思います」

ーーセコンドにKAIRIさんもいらっしゃいましたが

叫女「いやほんと、KAIRIさんの曲だってわかったんですけど。もしかしたら広田さくらさんがKAIRIさんの姿で出てきちゃったりするのかなとちょっと思って。でもちゃんと本物のKAIRIさんが来てくださって、すごいサプライズで試合前からなんかもう涙が止まらなくて。アニキが一番泣いてましたけど(笑)。みんなに囲まれた時に、こんなに幸せなレスラーっているかなって思って。私ホントたぶん、世界で一番幸せなレスラーだなって思います(涙を流す)いろんな辛いこととか乗り越えられるかなって不安に思うときもあるんですけど。今日のこの高揚感を、忘れずに、これからの人生、しっかり歩んでいきたいと思います。ありがとうございます」

ーー引退ではなく、休業ということで待っているファンも多いかと思いますが

叫女「いや、なんか正直やっぱり、まず戻って来れるということが自分の中ではやっぱり奇跡で。2回手術も失敗して、歩けなくて救急車呼んで運ばれたりとか。すごい痛い思いして膝戻したりとか、なんかほんと、沢山のトレーナーさんだったりドクターさんだったり、そういう人の指示をあおいで今日までの復帰戦からだいたい20試合ぐらいをこなすことができたのってやっぱ重くて。でも、なんか、もしかしたら復帰する前に引退かなとかもいっぱい頭よぎったんですけど。ちゃんと復帰できて、ちょっと無理してでもリングに立てて、ほんとに良かったなと思って。ホント、あの、丸藤選手が同じような膝の状態で、何度も手術されて、それでも今リングに上がってるんですけど。その選手がやっぱりプロレスの力ってあるからと言われて。やっぱり同じような思いしてリングに上っていると、でも膝が良くなってきたんですって丸藤さん。ホントそういうことってあるかなと思っていて、今日なんかもう、ほんと膝一ミリも痛くなくて、多分動き見てもらってわかると思うんですけど。なんかもう治ったのかなと思うぐらい膝良くて。まあそれよりも痛いところいっぱいあるんですけど。だから、私もプロレスの力を信じて、必ず戻ってくる日があると思ってます。それまで、待ってていてくれたらなと思います」

叫女はこれから終わりの見えないケガとの戦いとなるが、一日でも早い復帰を願うばかりだ。

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