【東京女子】辰巳リカが鈴芽を破りIP王座V3に成功し、「時が来たら戦いたい相手がいるんで、見逃さないでほしい」

 東京女子プロレスが5月5日、東京・後楽園ホールで「YES! WONDERLAND ’23」を開催。インターナショナル・プリンセス(IP)王者の辰巳リカが鈴芽を破り3度目の防衛に成功。辰巳はベルト永久保持を宣言し、意味深なコメントを残した。

 挑戦者の鈴芽にとって、辰巳は同団体に入団するきっかけとなった“憧れの人”。昨夏のシングルトーナメント「第9回東京プリンセスカップ」準々決勝では、大先輩の辰巳から殊勲の星を挙げており、これがシングル王座初チャレンジとなった。

 開始早々、鈴芽は丸め込み連発で秒殺狙い。しのいだ辰巳はチョーク攻撃、ネックハンギング、場外で凶器を用いて攻めるラフ殺法。足にマトを絞った辰巳は足4の字固めで攻め込むもエスケープ。

 鈴芽はセカンドロープから飛びつき式リング・ア・ベル、腕極め式変型ヘッドシザースを決めていくも辰巳はなんとか逃れる。

 辰巳はヒップアタック、ツイスト・オブ・フェイトでダメージを与えると、ミサイルヒップを叩き込んで3カウントを奪取した。

 バックステージで辰巳は「強かった。今までやってきたときはどこか余裕があって。今日だって楽勝で勝ちたかったんですけど、結構追い込まれたなっていうのが正直な印象。こんなに強くなったんだなって、身をもって感じました」と安堵の表情。そして、「この1勝はとても大事な1勝。引き続き防衛ロード、長い間、一生防衛続けなきゃって考えてます。私には時が来たら戦いたい相手がいるんで、見逃さないでほしい」と含みをもたせた。

 一方、ベルト獲りがならなかった鈴芽は「リカさんに憧れて東京女子に来て。リカさんが何回も夢を見せてくれるから、何回でも憧れてしまうし。リカさんを追いかけることも、ベルトもあきらめない。見せたい景色があるから。また戦ってほしいです。リカさんも世界一似合うベルト、一生防衛しててください。また挑戦しにいきます」と前を向いた。

【大会名】YES! WONDERLAND ’23
【日時】2023年5月5日(金・祝)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】774人

▼第一試合 15分一本勝負
○HIMAWARI vs 鈴木志乃●
6分28秒 逆片エビ固め

▼第二試合 20分一本勝負
○ハイパーミサヲ&風城ハル&大久保琉那 vs らく&原宿ぽむ●&猫はるな
10分32秒 体固め
※アイアムアヒーロー

▼第三試合 20分一本勝負
○上福ゆき&上原わかな vs 桐生真弥&凍雅●
9分40秒 片エビ固め
※フェイマサー

▼第四試合 20分一本勝負
○水波綾&宮本もか&鳥喰かや vs 乃蒼ヒカリ&角田奈穂&愛野ユキ●
12分55秒 片エビ固め
※ホットリミット

▼第五試合 15分一本勝負
○渡辺未詩 vs 遠藤有栖●
13分26秒 片エビ固め
※ティアドロップ

▼第六試合 荒井優希デビュー2周年記念試合 20分一本勝負
○坂崎ユカ&中島翔子 vs 伊藤麻希&荒井優希●
15分29秒 片エビ固め
※マジカルメリーゴーランド

▼セミファイナル インターナショナル・プリンセス選手権試合
<王者>○辰巳リカ vs 鈴芽●<挑戦者>
13分28秒 片エビ固め
※ミサイルヒップ。第10代王者が3度目の防衛に成功。

▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
<王者>○瑞希 vs ソーヤー・レック●<挑戦者>
11分24秒 キューティースペシャル
※第12代王者が2度目の防衛に成功。

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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