“海賊王女”KAIRIが9月末での「無期限休業」を発表

“世界を旅する海賊王女”KAIRIが7日(月)、都内で記者会見を行い、9月末をもって「無期限休業」に入る事を発表した。

KAIRIは8月6日、自身のSNSにて7日に大切な報告があると明かしていた。

この日、SNSに投稿された動画には「みなさん、こんにちは。世界を旅する海賊王女KAIRIです。この度、皆さまに大切なご報告がございます。明日、19時より会見をさせていただき 直後にYouTubeでの配信を予定しております。どうかよろしくお願いいたします。KAIRI」というメッセージが記載されていた。

その発表がこの日の記者会見で行われ、KAIRIは着物姿で出席。

本題に入る前に国内復帰戦の舞台を用意したスターダムに感謝を述べるところから話し出した。

KAIRIは「活動の中で、一番のハイライトは、やはり2022年年末に行われた白いベルト、ワンダー・オブ・スターダムのチャンピオンシップを大阪で上谷沙弥選手と30分ドロー、そしてその次の日に、IWGP女子王座、岩谷麻優選手と一騎打ちができたこと。そして初代IWGP女子王者になれた瞬間。あの瞬間は本当に夢のようで、昔のスターダムで、人数も少なくて、苦戦していた時期を思い出すと、本当に夢みたいな幸せに感じた瞬間です。」と語った。

またこのベルトの価値を上げることが自分の使命だと語ったKAIRIであったが、そのベルトを手放してしまった事で「喪失感というか、なかなか心の整理ができなくて、不完全燃焼というか、これからどうしよう。そんな時に日本の国内いろんな団体からオファーをいただいたり、海外、日本を飛び越えて、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、中東、本当にたくさんの国から車へのオファーをいただきました。一時は引退を心から決意して挑んでいましたが、そのように世界のどこかで、自分の試合を見たいと思ってくれる方がいるんだと改めて感じ、本当に嬉しくなったと。嬉しくなりました。そして私はある決断をいたしました。」とここで本題に入った。

続けて「その決断についてですが、はっきりと今ここで具体的なことを口にすることはできないのですが、その新たな航海、決意の航海に向けて、私、KAIRIは2023年9月末を持ちまして、活動を無期限休業とさせていただけたらと思います。ただ、これは前向きな決断ですので、ご安心ください。」と無期限休業を口にした。

最後に「私、才能がないと言われていた。みんなから期待をされてなかった時に、それでも見捨てないで育ててくださったロッシー小川社長。会話をしてくれて、仲良くしてくれたスタッフのみんな。スターダム以外でも挨拶をすると笑顔で接してくださった団体のプロレスラーの皆様。そしてこうやって集まってくださったマスコミの皆様。そして何より、ずっと変わらずこんな自分を応援してくださったファンの皆様に、心より感謝の気持ちを、この場を借りてお伝えさせていただけたらと思います。ありがとうございました。」と感謝を述べた。


▼質疑応答

ーー今回の決断を決めた時期と、何か具体的なきっかけとか、何かあったんでしょうか?

KAIRI「決めた時期ときっかけについてお話させていただきます。まずは正直、IWGPのベルトに全てをかけていたので、ベルトを落としてしまったのは2月なんですが。正直その後、1ヶ月か、どれぐらいは戻ったらいいのかわからないぐらいに落ち込んでました。
そんな中で、何か海外からの取材を受けたときに、フリーエージェントっていうことをお話したときに、それが海外の方に伝わったのか、すごくオファーをいただいたんですよ。いろんな国からそのときに、自分はまだやるべきことが残っているのかもしれないって。
なんか逆に、この短さでIWGPのベルトを落としてしまったっていうことは、改めて自分がまだまだ未熟だって思えたきっかけになりましたし、何かプロレスの神様からまだやれよって言われたような気がして。
あとはやっぱり、大事なことなので引退は夫とも話をしてたんですが、夫がまだできるんじゃない、まだ試合を見たいって言ってくれる人がたくさんいるんじゃないって。今、辞めると後悔するんじゃないって声をかけてくれたことがありました」

ーーこの1ヶ月、2ヶ月ぐらいいろんなリングですごく精力的に活動されてたと思うんですけど、この9月の休業を目指したから、あえていろんなところで戦おうかなと思われてたんでしょうか?

KAIRI「そうですね。やっぱりIWGPのベルトを手元から離れてしまって、改めてもっともっとたくさんの選手と試合をしたいと思ったし、これまでお世話になった小橋建太さん初め、そういった方にかけていただいたオファーも受けたいと思って。9月末までにはなりますが、また発表があると思うんで、見に来ていただけたら嬉しいです」

ーーまだ発表できないかもしれないすけど、いつぐらいが最後の試合。

KAIRI「そうですね、本当に9月末ギリギリぐらいになるんじゃないかなと」

ーー最後に上がりたいリングとか、戦いたい相手は?

KAIRI「やっぱり最後は、スターダムのリングに上がれたら嬉しい。ですけど今ね、5★STAR GP中なので、うん、わからないですけどでも、私の希望としては、誰か生え抜きの選手とやって終了させていただきたいっていう気持ちはあります。

ーー先ほど具体的には言えないとおっしゃってたんですけど、海外のメディアでいろいろこの先に関して情報が出たりもしてるんですが、言えることってありますでしょうか?

KAIRI「そうですね。具体的なことははっきり私の口からは言えないんですけども。私がやるからには誰もやったことがないようなキャリアを歩みたい。もう私も、34歳なので、もう何年もできるって思ってないです。だからこそ、誰も考えつかないような道を」

ーー紫雷イオ選手、今は名前は違いますけれども、つい先日大きな結果を残しましたけど、このことについていかがですか?

KAIRI「私の戦友であり、ライバルであり、そして一番尊敬する先輩イオさん。本当にイオさんとは、スターダムでも、アメリカでも楽しい時期もだけど、お互いやっぱり苦しい時期を一緒に日本でもアメリカでも、乗り越えてきたので。本当にイオさんがアメリカ最高峰のベルトを戴冠したことが、もうなんていうか、言葉で言い表せないくらいにすごいことなんですよ。
やっぱり私達がアメリカにいるときにコロナ禍になりましたので、そこで全部の試合がなくなってしまったり、練習もリングでみんなでできなくなったり、本当に全世界のプロレスラーがそうだと思うんですけど、そこで一気に流れというか、チャンスが来る瞬間が減ってしまったと思うんです。
そこは耐えるの本当に、本当に孤独で、異国の地で一人暮らしで、私もその辛さが痛いほどにわかるので。そこを耐えて、ひたむきに上を目指して、そして結果をつかみ取った。本当に簡単なことじゃないと思うし、イオさんほど心身ともに強い選手はいないって思います」

ーー先日はイベント(ストロングトークLIVE)もありがとうございました。大勢のファンの皆さんもKAIRI選手のイベントということで喜んでらっしゃったんですけど、KAIRI選手が無期限休業となると非常に寂しがるファンの人たちが多いと思います。また選手の皆さんも、先日Sareee-ISMでもタッグを組んだSareee選手からも、シングルを希望されていましたが、もう9月末ということなのでドリームカードみたいなものっていうのは、何個かあるんでしょうか?

KAIRI「あると思います。」

ーー9月末で無期限休業ということなのでファンの皆様と顔を合わせる機会っていうのが10月以降はもうないという感じでしょうか?

KAIRI「はい。9月末をもって、活動停止はさせていただくんですけど、SNSだったり、今やらせていただいてるファンクラブのブログ更新だとかは変わらずやらせていただこうと思ってます」

ーーあとご自身で経営されているジムに行くと会えるというか、そのあたりはどうなんでしょうか?

KAIRI「ありがとうございます。はいジムもですね。おかげさまでオープンしてもう1年半ぐらい経ちますけども、今ではたくさんの地元の方に通っていただいて、すごく優秀なスタッフさんもいるので、基本的に入れるときは私もいるので、はい、ぜひ気軽に来ていただけたら」

ーー次、KAIRI選手の勇姿を見れるのは、いつ頃かなっていうイメージですか。

KAIRI「私もちょっとどうなるかわからないんですけど、そうですね。未定ではあるんですけど、なるべく早いうちに、姿を見せたら嬉しいですね。ちょっとそこまでに私もはい。さらに鍛えて強くなって姿をお見せできるようにしたいと思います。ありがとうございました。」

KAIRIは宝城カイリとして2012年1月7日、スターダムの新木場1stRING (愛川ゆず季戦)でデビュー。

その後スターダムでは紫雷イオ、岩谷麻優とのトリオ「スリーダム」として大活躍を見せた。

その後、WWEマットへ挑戦すると、カイリ・セインと名を改め、その実績も目覚ましく、メイ・ヤング・クラシックトーナメントを2017年に優勝すると、NXT女子王座チャンピオンとなり、NXT年間最優秀選手賞を受賞。

その後も女帝アスカとのカブキウォリアーズで2019年にはWWE女子タッグチャンピオンにも輝き、WWE年間最優秀タッグ選手賞も獲得している。

2021年12月をもってWWEとの契約を終了したKAIRIは、日本マット復帰では古巣であるスターダムを選択。

その後、新日本プロレスにも上がりIWGP女子初代王座を2022年に戴冠した。

 

【海賊王女】KAIRI 今後の活動に関するご報告【記者会見】

 

【記者会見】KAIRI 今後の活動に関するご報告【質疑応答】

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