【スターダム】中野たむが岩谷麻優との“歴史の決着”へ向け「しかるべき時にしかるべき所でっていうのを私は望んでます」

女子プロレス・スターダムは8月15日(火)、東京・後楽園ホールにて『STAR☆VERSE Presents 5★STAR GP 2023 Supported by SoftBank 後楽園大会』を開催した。


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超満員に膨れ上がった東京・後楽園ホールのセミファイナルでは、レッドスターズ公式リーグ戦が行われ、中野たむと岩谷麻優が対戦した。

中野はワールド・オブ・スターダム王者であり、岩谷はIWGP女子王者という両者がシングル王者同士の、注目の一騎打ちが行われた。

試合は両王者が意地をぶつけあい、白熱の好勝負を披露するも、15分では決着がつかず時間切れ引き分けとなった。

試合後、中野たむへの直撃インタビューを実施。


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▼5★STAR GP 2023岩谷麻優戦を終えて

ーー王者同士の頂上対決として、白熱した好勝負を展開したお二人に観客からも惜しみない拍手が送られました。結果としてはフルタイムドローになりましたが、それについてはいかがですか?

中野「めちゃくちゃ悔しいです。なんか王者同士になって、お客さんも喜んでくれてって今おっしゃってくださったんですけど、自分はそういうの求めてないんで今の岩谷麻優との戦いに。最後にシングルしたのが2年前、自分が白のチャンピオンのときだったんですけど、防衛したにもかかわらず30分ドロー。岩谷麻優にまだ一度も勝ててないんです。自分はやっと今日、岩谷麻優を倒せる、やっと2年越しの思いで戦ったのにまたドローで。なんで、どうしたら岩谷麻優に勝てるんですかね?」


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ーー対戦相手の岩谷麻優選手も先ほど試合後のバックステージで「試合前怖かった」と、やはり王者同士なので今日の試合で負けたら、IWGP女子王座を手放さないといけないかもわからないと、そういう心境だったと語っていました。

中野「それはIWGPっていうベルトを岩谷麻優が巻いたあたりから、王者同士の戦いでもあるって自分はずっと思ってて。一昨日のビッグマッチでも、もうどの試合がメインになるのかっていうところから。当日は試合内容、私は赤いベルトが頂点のベルトだと思ってるので、IWGPにその座を渡す気もないし。でも実際、岩谷麻優を私は超えられてない。負けるってことは今日は考えてなかった。勝つことしか考えてなかったですけど、もし負けてたら、赤いベルトの価値さえも落としてしまう。岩谷麻優がIWGPと統一をするって言い出すかもしれない。そういう恐怖っていうのがあるのかもしれないですね」


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ーー勝ちはしなかったけども負けはしなかった、というところではお互い王者としてのプライドをかけた非常に大きな試合を乗り越えた一戦になったんじゃないかなと思います。

 

▼大阪夏の陣で赤いベルト防衛戦(メーガン・ベーン)との対戦を終えて


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ーーそして先日行われた『大阪夏の陣』でメーガン・ベーン選手との赤いベルトの防衛戦で見事勝利を収めました。メーガン選手がどんな選手なのかっていうのがまだまだ情報が少ない中での防衛戦を行いましたが、その試合はいかがでしたか。

中野「めちゃくちゃ怖かったしもう本当に正直、今回は駄目、もう駄目かもって何回も試合前も、試合の途中でも思いました。諦めるってことはあんまりしないんですけど、私は。何か前哨戦も1回もなくて、他の選手の試合を見るぐらいしか対策を立てることができなかった。ずっと見てたんですけどね、試合は。誰が何をやっても効かないし、みんなボコボコ倒されていくし朱里さえも歯が立たない。本当、絶体絶命の大ピンチってこういうこと言うんだなって正直思ってました」


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ーーメーガン選手は本当に未知の対戦相手でした。試合内容でも他の試合に負けてなるものかっていう話もありましたが、あの大会を通じて大阪夏の陣では赤いベルトの王者としてのそのプライドは示せましたか?

中野「私は示せたと思ってます!」


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ーー先ほど岩谷選手も「中野たむはやっぱ強くなった」とおっしゃってました。そして「またこの続き、絶対やろうね。待ってるとは言わないけど、そっちに行くかもしれないよ」ともおっしゃってましたので、やっぱりそういう意味ではいずれ機運がさらに高まって、赤いベルトとIWGP女子っていう試合も組まれる可能性もあるんじゃないかなと思いますけど、現時点では、ご自身としてその辺りの気持ちはいかがですか?

中野「決着をつけなきゃいけないと思ってます。ただ、王者としてのプライドを懸けた戦いでもあるし、岩谷麻優の歴史と中野たむの歴史の決着でもあるので、しかるべき時にしかるべき所でっていうのを私は望んでます」


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ーー私達もいつかそういう大きな大会での歴史に残るような一戦を楽しみに待ちたいなと思ってます。

 

▼5★STAR GP 2023制覇に向けて

ーー最後に、「5★STAR GP 2023」現時点ではまだ途中経過ですけども、感触はいかがですか?

中野「5★STAR GP、やっぱり王者であることで、対戦相手が私の首を獲りに来るっていう気迫をものすごく感じてるんですね。だから王者であるからこその、危機っていうのを感じてるんだけど、私は追い詰められれば追い詰められるほど力を発揮するタイプなんで、今回、必ず優勝できると思ってます!」

ーーありがとうございました。


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インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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