【DDT】KO-D無差別級王者で前年度覇者の上野勇希が「D王」2連覇誓う!前年度準優勝の納谷幸男も優勝に向け力込めた
DDTプロレスのシングル最強を決めるリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2023」(11月26日、東京・後楽園ホールで開幕)の直前会見が11月22日、東京・千代田区の神田明神内で行われた。11・12両国でKO-D無差別級王座を戴冠した上野勇希が連覇を高らかに宣言
同リーグ戦はAブロックで上野、遠藤哲哉、樋口和貞、佐々木大輔、HARASHIMA、飯野雄貴、Bブロックでクリス・ブルックス、MAO、納谷幸男、KANON、平田一喜、斉藤レイ(全日本プロレス)の12選手が出場。各ブロックに分かれ、11・26後楽園、12・2新宿、12・3新宿、12・9大阪、12・16福岡、12・17八代、12・24後楽園で公式戦を行い、各ブロック1位の選手2名により、来年1月3日の後楽園で優勝決定戦を実施する。
前年覇者の上野は「KO-D無差別級チャンピオンで、2連覇のチャンスがあるのは僕だけ。それを果たすことができれば、おもろいことがたくさんあるDDTで、誰がどう見てもDDTで一番おいしいヤツは上野なんだと伝えられると思います。その先に今まで見たことのない、見えたことがないようなものがあると思うんで、それを探しに行きたいと思います。僕が優勝してもっともっとDDTを広めていきたいと思います」と語った。
上野とはDDT UNIVERSAL王座を巡って、激しい戦いを繰り広げてきた佐々木大輔が「佐々木大輔が確実に優勝するって決まってるんだ。俺は今年のD王のために酒を辞めた。酒を辞めたってことは、完全健康ベリーグッドコンディションだ。新しい佐々木大輔がやってくる。ちょっくら優勝してきます」と発言。
すると、上野は「佐々木さん、11月22日、本日お誕生日でございます。誕生日プレゼントを買ってきましたので、お渡ししたいと思います」と言うと、裏から缶ビールを持って来て、「佐々木さんが大好きなサッポロ黒ラベルです。おめでとうございます」と手渡した。さらに「始まってしまえば、お酒も飲めなくなると思います。誕生日の日くらい、自分を許してあげたらどうかと思います」と発言。佐々木は「辞めたって言ってんだろ!」と言いつつ、缶ビールを開けて飲み始めてしまった。上野は「これが佐々木大輔の姿です。意思のかけらもございません。佐々木大輔が優勝することはございません」と話し、“策士”佐々木をまんまと策にはめてみせた。
「意識する選手」について、上野は「佐々木大輔はこのブロックのなかで、自分の思いをさらされた相手ですから重要になってくると思います。Bではクリスも気にするし、UNIVERSALチャンピオンのMAOさんもどういう風になるんだろうかと注目しております」と述べた。佐々木は「上野勇希、生まれ変わった佐々木大輔が今アイツに殺された。復しゅうだ! Bは納谷、アイツは台湾で調子乗ってたからな」と返した。
初めてKO-D無差別級王者として出ることで、これまでとの気持ちの変化に関して、上野は「気持ちは全然変わってまして。去年は優勝したうえで、無差別級王者の樋口さんに挑戦して負けてしまって。UNIVERSALも落としてしまった。D王優勝しても最強の座が僕についていたかというとそうでなくて。今年は無差別級のチャンピオンというところで優勝するだけでなく、最強を獲りに行くだけではなく、その先に自分が何をできるかというところまでのモチベーションになっているので、そこは今までと違うところだと思います」と話した。
一方のBブロックでは前年度準優勝者の納谷幸男が「去年準優勝、ホントに悔しい思いをしました。今年の俺は去年の俺より確実に強い。いろんなことを経験した1年でした。その結果を、D王で優勝することで、たくさんのファンの人たちに見てもらいたい。絶対に優勝します」とキッパリ。
「意識する選手」として、「レイ。オマエに勝てば、全日本のほかの選手たちも黙ってないから、俺は俺のやり方でDDTを広めたいと思ってる。オマエに勝って、俺は俺と全日本のネクスト、つなげてやるから。Aブロックは、去年(決勝で)負けた上野勇希に絶対にリベンジします」と意気上がった。
納谷に名を出されたレイは「今年のD王、この俺が他団体からエントリーしている唯一の男だ。俺が斉藤ブラザーズとしてのタッグ屋ということだけじゃなく、シングルでも実力を見せつけることができるいい機会。全日本代表とか言うつもりは微塵もないが、全員ぶっ倒して優勝してやるよ。D王のDOOMキングは俺だ」とコメント。
さらに「(意識する選手は)でけぇクリスと納谷。納谷は一番でけぇから。コイツは俺と(兄の)ジュンにブチ切れてるから。バチバチにやったうえで、ぶっ倒してやる。あとのヤツは思ったより全員小さくて、正直ガッカリだな。Bは樋口。俺が力士時代、アイツは1度相撲で対戦してるから。そのときは確か負けてるんだよ。元相撲界の兄弟子とか関係ねぇから、決勝までアイツが勝ち進んできたら張り倒してやる」と言い放った。
また、3年連続で大会実行委員長を務める“鉄人”小橋建太氏は「今年も素晴らしい選手が集まりました。熱い戦いをしてくれる選手が集まったので、大変楽しみにしています」と熱戦に期待を寄せた。
<そのほかの選手のコメント>
☆Aブロック
遠藤「7度目の出場なんですけど、まだ1度も優勝したことがありません。こんなタイミングでバーニングから秋山(準)さんが抜けるという発表があったんですけど、秋山さんが抜けたバーニング、遠藤、岡田(佑介)、高鹿(佑也)。この3人で現状、会社からしたらそこまで重要ではないユニットだと思ってます。個人的にも、ここ数年結果を残せていない。リーダーの自分としては、D王優勝しなければ、バーニングもろともDDTで生き残ることができないと思ってますので、必ず優勝して、DDTには俺がいるということを証明します。(意識する選手は?)全員と当たるので全員気になる選手です。Bも全員気になります」
樋口「やることはいつも変わりません。一番一番に集中。そうすれば見えてくるものはあると思います。ハリマオ、樋口和貞として存在感を示していければと思っております。とにかく精いっぱいやりたいと思います。(意識する選手は?)全員です」
HARASHIMA「去年は年齢制限があって出れなかったんですけど。年齢で区切って最強を決めるのは間違ってるということを優勝して証明したいと思います。個人的なことですけど、先日息子が生まれました。まだまだ強いことを証明しないといけないし、息子のためにしっかり優勝したい。(意識する選手は?)上野とは昔黒ショート(タイツ)を履いてるときに戦ったことはあるんですけど、UNIVERSALのベルトを巻いたりして、ある程度完成された上野勇希とはシングルやったことないんで、強い上野勇希を楽しみにしてます。Bは遠藤、樋口はここ最近シングルで勝ててないと思うので、やり返さないといけない。佐々木はふざけたり、お酒飲んだりしてるけど、すごいテクニックを持ってるのは知ってるので倒されないように戦いたい。飯野?彼に関してはフェロモン抜きがされて、本当に強くなるのか? 僕は逆に弱くなるんじゃないかと踏んでるんで。どういう選手に仕上がってるか、まだまだ謎なんで、全選手に注目してます」
飯野「無事に施設から戻ってきて、過酷な日々を送って参りました。D王では絶対優勝して、新たな飯野雄貴を見せたいと思います。(意識する選手は?)一戦一戦しっかり集中して頑張っていきたい。初戦のHARASHIMA戦から、しっかり飯野雄貴というものを見せていきたいと思います」
☆Bブロック
クリス「今年はKING OF DDT優勝した。KO-D無差別級獲りました。2回両国のメインイベントやりました。だからあとD王で勝つだけ。(意識する選手は?)Bは全員面白い。斉藤選手は初めまして。KANONは1年前が最後のシングル。納谷は元々すごい。MAOはあの味のプロレス、分かんない。変なヤツだから。全部楽しみ。Aはもちろん上野。もう1回試合やりたい。樋口はDDTで一番強いといつも思います。だから楽しみ」
MAO「D王だとか俺には全く関係なくて、ただMAOを全員に徹底的に押し付けていくだけ。俺には国籍も性別もルールも競技も何も関係ない。バカガイジンも巨人もダンスもDOOMも、全員にMAOを押し付けていくだけ。その先にきっと優勝があると思う。(意識する選手は?)Aは上野勇希と言いたいところだけど飯野雄貴だ。俺は飯野“セクシー”雄貴に人生めちゃめちゃにされてんだよ。フェロモン信者になっちまってから。それをけろって、普通の顔でフェロモン抜いてきましたって戻ってきて。そんなの納得しないよ。Aは飯野雄貴が一番気になる。Bはクリス一択。コイツとはリングでは絶対決着つけない」
KANON「2回目のD王。まだ個人としての戦績、実力は全然出せてない。タッグ、6人タッグの王者になったけど、個人として何も残せてない。このD王で必ずトップを獲って、一人ずつ抹殺します。(意識する選手は?)クリス、MAO、納谷は去年と同じメンバー。クリス、納谷には負けてるから、必ずリベンジマッチだ。ニューメンバーのデカブツとダンサー。2人とも必ずおもちゃにしてやるから楽しみにしとけ」
平田「ホントに出るんですね。ちょっと怖いっすね。もうここまで来たら、現実を受け止めて出るしかないんですけど。最強からかけ離れた私が最強を決定するリーグ戦に出るということで、どうしょうかなって思って。ルールいじれないじゃないですか。ここまで来たら、私が歩んできたメガネをつけてのダンス殺法で場を乱して、頑張って勝とうかなと思います。(意識する選手は?)注目とか言える立場ではないんですけど、誰かに注目とかすると、その都度嗚咽が始まってしまうので、一戦一戦その試合に向けて集中して、ギリギリまで緊張しないよう頑張りたいと思う所存でございます」
〈写真提供:DDTプロレスリング〉
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