【ノア】「彼の風貌も変わっちゃったし身体的にも変わって…」 かつての弟子・征矢との16年ぶりの邂逅に藤波が心境を明かす

プロレスリング・ノアが開催する2024年1月2日(火)有明アリーナ大会にて、拳王の保持するGHCヘビー級王座に挑戦が決定している征矢学。

二人の前哨戦として12月2日(土)横浜武道館大会にて、征矢学とタッグを組み拳王&新崎人生組と対戦する藤波辰爾に話を聞いた。自身の下でプロレスラーとしてデビューしたものの、自分のもとから離れた征矢学に対し、どのような感情があるのか。また現在のNOAHのトップである拳王について何を想うのか。約6年ぶりとなるNOAH参戦への現在の心境を聞いた。

——プロレスリング・ノアのリングには約6年ぶりの参戦となります。

藤波辰爾「僕の世代はどうしても当時のNOAHの、他団体というのがものすごく構えてしまうというか。今の選手というのは割とどこの団体、どこのリングに上がってもニュートラルに、自然に動くよね。我々はどうしても前の思いがあるから違う意識が働いちゃうね」

——征矢学選手との出会いについてお聞かせください。

藤波辰爾「最初は誰もそうなんだけど、やっぱり素直というか真っすぐだよね。彼がプロレス入りした時ちょっと接点があるけど、それから僕は全く何も彼にプロレスらしきプロレス何も教えていないんでね。もうあれよあれよとか思った中で、彼の風貌も変わっちゃったし身体的にも変わって。反対に楽しみだね、久々に会うのがね」

——征矢選手は自分が“不義理”をしてしまったとおっしゃっていました。

藤波辰爾「不義理?別に僕自身は全くアレは無いけどね、彼自身に関してはね。彼もやっぱり成長の発展途上の時にね、1試合でもリングに上がりたいでしょうからね。(征矢選手のことを)やっぱり気にはしていますよ。プロレスに入った時の姿を僕は覚えているからね。レスラーっていうものの成長を見て、反対によくぞここまで一人でやってきたと思ってね、感心しています」

——藤波選手にも師匠へ反旗を翻したこともありました。

藤波辰爾「やっぱりレスラーの成長段階になる時には、ひとつふたつは師匠に対しての何らかの自分の成長を見てほしいというのがあるからね。あの時(注:1988年新日本プロレス那覇大会で藤波が起こした“飛龍革命”)もこの左手が猪木さんの頬を張った時、猪木さんがグラついた時のね。あれは自分の中で燃える。あの時はちょうど自分もなんていうのか、新日本プロレスの体制であったりとかいろいろな部分で、それが1988年の8.8横浜に繋がったんでね。今思えばあの行動というのは自分の中の1ページとしてすごく忘れられない」

——対戦相手の一人の拳王選手とは初対決になります。

藤波辰爾「映像はまだ見ていないんだけど、紙面では何度か見ています。実際当たったらどんな感じなんだろうと。自分も新たな選手と当たるという事で面白い緊張感がありますよ」

——その拳王選手は藤波選手と征矢選手を“訳あり親子”と揶揄していました。

藤波辰爾「訳あり親子?(笑)かえってリングに上がったらいいチームワークを見せるかもしれないよ?」

——さらにドラゴンスープレックスで勝利する、とも宣言していました。

藤波辰爾「おぉ~、面白いじゃないですか。やっぱりそうじゃないと。それぐらい意地をね、ハッタリをかまさないと。僕の今の腰のそういう状況をからしてね、僕ができないドラゴンスープレックスを誰かやって欲しいね」

——師弟タッグ同士の対戦となりますが、その部分についてはどうお考えでしょうか?

藤波辰爾「新崎人生と僕が拳王と征矢の間に立つわけだけど、拳王と征矢がどんな関係かわからないけどとにかく自分たちの持っているものを思い切りぶつけて。今後、誰が上に立つかという大きなものがあるでしょうけど、それを我々は横でサポートしてやりたいね」

——では最後にファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

藤波辰爾「12月2日、横浜武道館で久々にNOAHのリングに立ちます。また自分のパートナーが征矢っていう事なので、自分自身も意識するでしょうし、相手が新崎人生と拳王っていう、まぁ僕自身も初めて拳王と肌をあわせるわけだけどそういう意味では久々にまた緊張を持った試合に臨めるかなという感じで。どうぞ、楽しみに期待してください」

【大会詳細】
「NOAH the BEST 2023」
日時:2023年12月2日(土)開始 14:30/開場 16:30
会場:横浜武道館

【全対戦カード】

<第8試合 メインイベント・スペシャルタッグマッチ>
拳王&新崎人生 VS 征矢学&藤波辰爾

<第7試合・10人タッグマッチ>
ジェイク・リー&アンソニー・グリーン&LJ・クリアリー&YO-HEY&タダスケ VS 丸藤正道&杉浦貴&潮崎豪&近藤修司&宮脇純太

<第6試合・GHCナショナル選手権>
(王者)ジャック・モリス VS 大原はじめ(挑戦者)
※第10代王者の初防衛戦となります。

<第5試合・6人タッグマッチ>
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&清宮海斗&大岩陵平 VS サクソン・ハックスリー&ティモシー・サッチャー&谷口周平

<第4試合・タッグマッチ>
HAYATA&Eita VS  小峠篤司&Hi69

<第3試合・タッグマッチ>
マサ北宮&稲葉大樹 VS ヴィニー・マッサーロ&スタリオン・ロジャース

<第2試合・6人タッグマッチ>
ニンジャ・マック&アレハンドロ&エクストリーム・タイガー VS スペル・クレイジー&TERRY YAKI&アルファ・ゾー

<第1試合・タッグマッチ>
LEONA&藤村加偉 VS 小澤大嗣&大和田侑

▼大会詳細は公式サイトにて
https://www.noah.co.jp/schedule/510/

<写真提供:プロレスリング・ノア>

⇒次ページ【動画】蘇る“革命”の記憶、弟子への思い「師を超えていけ」藤波辰爾が魂のエール。16年の空白、再び交わる師弟の絆!拳王&新崎人生VS藤波辰爾&征矢学

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