【東京女子】“生え抜きエース”山下実優が東京女子10周年記念試合で勝利で締め大団円!新世代組は敗れるも大きく飛躍

 東京女子プロレスが12月1日、「東京女子プロレス誕生10周年記念興行~We are TJPW~」を開催した。10年前の旗揚げ戦でもメインイベントを務めた“生え抜きエース”山下実優が勝利で締め、大団円で幕を閉じた。

 2012年に設立された同団体は、2013年1月にマットプロレスで始動。同年12月1日に東京・北沢タウンホールで旗揚げした。メインのシングルマッチでは山下が木場千景(卒業)を破っている。その後、コツコツと地道に歩みを進め、2016年イッテンヨン(1月4日)で後楽園に初進出。さらに力を付けていき、2020年からはビッグマッチも敢行。昨年3月19日には両国国技館に進出するなど、躍進を続けてきた。

 10周年記念スペシャルマッチは、山下&中島翔子&坂崎ユカ&辰巳リカ&瑞希vs渡辺未詩&荒井優希&鈴芽&宮本もか&遠藤有栖の10人タッグマッチ(60分3本勝負)。山下、中島、坂崎、辰巳の4人は旗揚げ時に在籍していた初期メンバー。デビュー11年目の瑞希は、転校生組で2017年4月から東京女子に参戦した。一方の渡辺組の5人は団体の近い未来を担うであろうデビュー6年未満の選手たちで構成された。

 1本目は中島の619をかわした遠藤が丸め込んで殊勲の星。2本目は奮闘する宮本を坂崎がマジカルメリーゴーランドで仕留めて、1-1のイーブンに。

 3本目は両軍が入れ替わり立ち替わりで目の離せない攻防を展開。渡辺が山下にジャイアントスイングを見舞えば、山下はジャーマン、リターンクラッシュ、アティテュード・アジャストメントで返す。

 ここで鈴芽がミカヅキ流星群で山下の動きを阻止。中島が鈴芽にトペ、辰巳が遠藤にツイスト・オブ・フェイト、坂崎と瑞希はトイストーリー4を敢行。

 リングに残った渡辺は山下にダブルハンマー連打も、山下がSkull Kickを叩き込んで3カウントを奪い、大熱闘に終止符が打たれた。敗れたものの、新世代組は団体のトップ選手を相手に成長ぶりをいかんなく見せつけた。

 ここで全出場選手がリングに上がると、山下は「今日で10周年迎えて、11周年に突入する東京女子。たくさんの仲間も増えて、これからもたくさんデビューして、東京女子みんなで盛り上げていきます。今日ここに来てくれたみんな、東京女子が好きだって言ってくれるファンの皆さんを、これからも楽しませていきます」とマイク。

 最後は円陣を組んで、山下の「東京女子プロレス、盛り上げていくぞ!」の音頭で、全選手が「オー!」と呼応し大団円。記念撮影の後、6日の北沢大会で卒業する坂崎が「10年間、ここまで大きく育てていただいて、ホントにありがとうございます。これからの東京女子もよろしくお願いします」と涙であいさつ。

 バックステージで山下は「最後は私が未詩から取りましたけど。下の世代がすごく強くなってると感じました。まだまだ強くなっていきたいなと思いました。改めて、この5人でこのタイミングで組めたのはすごくうれしかった」としみじみ。中島は「この5人で絶対勝ってやるぞって気持ちで。有栖は許さない。次は私が取り返してやるって、かかってこいや」、瑞希は「私も東京女子の歴史の一部になれてるなって、すごく感じた。みんなに出会えてよかった」、辰巳は「10周年までこれてよかった。続けられてよかった。東京女子に出会えてよかった」と話した。坂崎は「みんなが揃って、東京女子が好きで入ってくれて。こんなに力強い仲間が増えて。お客さんもどんどん東京女子を好きになってくれて。ホントにこの空間が一生続けばいいなって。遠くから見守ってるよ。未来は明るいですね。よかった」と笑みを見せた。

 一方、新世代組のリーダー格の渡辺は「この10年で東京女子をつくり上げた人たち、初期の4人と瑞希さんじゃなきゃ、こんなに素敵な東京女子は絶対出来上がってないし。こんなに温かくて安心して成長できる場所だからこそ、私たちも伸び伸びできる。先輩たちもずっと成長し続けていて、どんどん前に進んで行っちゃうから。私たちが追い付こうって、私たちが東京女子を加速させていく一員になりたいと思ってるんですけど、なかなか追い付けなくて。いつかは先輩たちみたいに強くなりたい。11年目、私たちも東京女子の一員として、より一層頑張っていきたい」とコメントした。
 
 また、2024年イッテンヨン後楽園での伊藤麻希vs山下りなのシングルマッチが決定。同年4月5日(現地時間)、米ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催されるGCW主催イベントのなかで、「TJPW LIVE in Philly」の開催が決まった。

【大会名】東京女子プロレス誕生10周年記念興行~We are TJPW~
【日時】2023年12月1日(金)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】714人

▼第一試合 20分一本勝負
長野じゅりあ&鈴木志乃&●風城ハル vs 鳥喰かや&凍雅○&大久保琉那
9分12秒 片エビ固め
※ロックボトム

▼第二試合 ランダム公認凶器ルール・マッチ 20分一本勝負
ハイパーミサヲ&●桐生真弥 vs 愛野ユキ○&らく
10分58秒 片エビ固め
※ヴィーナスDDT。4人がランダムにボックスを引き当てた結果、ミサヲは「らくのうちわ」(ユキが用意)、真弥は枕(らくが用意)、ユキはスプレー(ミサヲが用意)、らくはとらやの羊羹(真弥が用意)の使用が認められる特別ルール。

▼第三試合 ねくじぇねトーナメント’23 決勝戦 20分一本勝負
●HIMAWARI vs 上原わかな○
12分8秒 変形スリーパーホールド
※上原が優勝。

▼第四試合 Queen of Asia選手権試合 30分一本勝負
<王者>○上福ゆき vs VIVA VAN●<挑戦者>
10分43秒 体固め 
※フェイマサー。第5代王者が初防衛に成功。

▼セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合 30分一本勝負
<王者組>乃蒼ヒカリ&○角田奈穂 vs マックス・ジ・インペイラー&原宿ぽむ●<挑戦者組>
12分13秒 片エビ固め
※紫電改。第14代王者組が2度目の防衛に成功。

▼メインイベント 10周年記念スペシャル10人タッグマッチ 60分三本勝負
山下実優&中島翔子&坂崎ユカ&辰巳リカ&瑞希(2-1)渡辺未詩&荒井優希&鈴芽&宮本もか&遠藤有栖
①●中島 vs 有栖○
7分20秒 横入り式エビ固め
②○坂崎 vs もか●
13分16秒 片エビ固め
※マジカルメリーゴーランド
③○山下 vs 未詩●
10分7秒 片エビ固め
※Skull Kick

〈写真提供:東京女子プロレス〉

⇒次ページ【動画】メインイベントの10周年記念スペシャル10人タッグマッチは大激戦

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