【ノア】征矢が師匠 藤波の眼前で拳王にドラゴンスリーパーで激勝「15年前、本当にご迷惑おかけしました」
プロレスリング・ノアは12月2日(土)、神奈川・横浜武道館にて『NOAH the BEST 2023』を開催した。
『NOAH the BEST 2023』
日程:2023年12月2日(土)開始:16:00 開場:14:30
会場:神奈川・横浜武道館
観衆:1156人
メインイベントではスペシャルタッグマッチが行われ、征矢学&藤波辰爾組と拳王&新崎人生組の師弟タッグ同士の対決が実現した。
1.2有明アリーナ大会でGHCヘビー級王座戦を控える王者・拳王と挑戦者・征矢の前哨戦となるこの一戦。
また征矢にとっては2007年4月に当時、藤波が主催していた団体、無我ワールドでデビュー後、西村修に追随するように同年10月に全日本プロレスへ電撃移籍。
この時の移籍は藤波には無断で行ったことで拳王には“不義理”をしたと指摘されていた。
それから約16年もの間、征矢と藤波には接点がない中で、この試合がマッチメイクされた。
4選手が入場すると試合開始前に藤波が征矢に気合の張り手。
師匠の眼前で負けられない拳王と征矢で試合がスタート。
藤波と拳王も初対戦で、拳王が藤波の必殺技であるドラゴン・スープレックスの体勢に入るなど場内を盛り上げる。
人生も藤波に、拳王が征矢に2人が同時にロープ拝み渡りからブレーンチョップの見せ場を作った。
最後は藤波が人生にコブラツイストで抑えている間に、征矢がドラゴンスリーパーで拳王からタップを奪った。
<試合結果>
▼メインイベント スペシャルタッグマッチ 60分1本勝負
征矢学 〇
藤波辰爾
vs
拳王 ×
新崎人生
(26分18秒、ドラゴンスリーパー)
■試合後の征矢が藤波にマイクで語り掛ける
征矢学「藤波さん。タッグを組んでいただき、誠にありがとうございました!15年前、本当にご迷惑おかけしました。1.2有明、必ず勝って、僕のチャンピオン姿見てください!」
藤波辰爾「今言った言葉忘れんなよ!お客さんみんな聞いてんだぞ!俺への謝罪なんていらないんだよ。お前の成長だけ見られればいいんだ。いけよ!」
■試合後バックステージコメント
【試合後の征矢&藤波】
征矢「藤波さん、今日はありがとうございました。(藤波と握手すると)今日は本当に藤波さんとタッグを組んでいただけて光栄に思ってます。藤波さんはプロレス界の僕の生みの親だと思ってますんで。必ず藤波さんにちゃんとベルトを巻いた姿、もう一度見届けてほしいと思っています(頭を下げる)」
藤波「お前には似合わないよ。そういう頭下げるのは。一時期のな、お前の成長も俺は見てたから。一時のそういう若いあれは俺らに関係ないし、俺もそういうことは一切捨ててるし。お前の成長をずっと俺は楽しみにしてるから。今日はリング上でスタートに俺がちょっとお前を殴ったけど、そういうこと抜きにして、それで俺もスッキリしたし。あとはお前の自分自身のことだな。力を自分で今度は試す時期だから。お前の腰にしっかりとベルトを巻け」
征矢「はい。わかりました。本当にありがとうございました(再び握手する)」
藤波「よく頑張った」
征矢「ありがとうございました」
――征矢選手がGHCを獲るためのポイントは?
藤波「獲るでしょう。僕もそういう風に願っているし。それは自分自身の心の中にあるものを、その気持ちを返すつもりで、ベルトをしっかり巻けと。そうい思いです」
――最後の張り手はそういう思いを込めた?
藤波「そうです、そうです。まあ、そんなちっぽけなことでね。若気の至りで。俺も今までいろんな部分で、猪木さんとはいろんな形で、俺を何度か張りたかったことはあるでしょうし。こういうプロレス界の中の長い歴史で。でも、俺は征矢学が今これだけ体も大きくなったし、成長は俺もどっかでその部分は楽しみにしてるし。最初は俺も躊躇しましたよ。でも、俺自身がまだ現役である以上は、そんなちっぽけなことで彼の成長を止めちゃいかんし。これからの征矢学を見てください。俺も楽しみしてます」
――征矢選手のドラゴンスリーパーをコーナーで押さえながら見てどうだった?
藤波「それはもうガッチリ決まれば。俺も見てましたけど、俺よりもパワーも当然あるだろうし、1個また昔俺とやっていた時のことを思い出したのか、一本背負いの変型のドラゴンスクリューみたいな感じでね。それを一本背負いで投げたけど、彼が今日はよくとっさにそんなもんが出たなっていう感じなんだけど。彼もそういう部分で意識しているんでしょう。とにかく次の選手権試合を楽しみにしてください」
【試合後の拳王&人生】
拳王「クソー。せっかく久々に師匠でもある新崎さんと組めたのに。新崎さん、すいませんでした今日は」
人生「いや。今日は最後の最後、ちょっとね自分の勢いが…拳王にダメージ与えてしまって申し訳なかった」
拳王「いやあ、この借りは、この悔しさは1・2GHCヘビー級選手権で返してやりますよ。今日はどうもありがとうございました」
人生「はい」
――タイトルマッチへ向けてエールがあれば?
人生「そうですね。今日、ちょっと征矢選手、新しい技で面食らったところもあるかもしれませんけど、リング上の動きを見てる限りでは、拳王優位っていうのは揺るがないですね。自信をもってタイトルマッチに挑めばいいと思います」
拳王「自信をもって! 1・2有明アリーナ迎えるだけだ」
――征矢選手の印象が変わったところは?
拳王「たぶん、たぶんだけど、最後はドラゴンスリーパー? そうだよな? 新たに一つ技が増えたってとこだよな。そしてその技を15年前、16年前に不義理をして裏切った師匠の技を授かった。これは大きいかもしれないね」
『ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2024』
日時:2024年1月2日(火) 開始:15:00 開場:13:30
会場:有明アリーナ
<配信情報>
ABEMAにて生配信
https://abema.tv/now-on-air/fighting-sports
【NEW決定対戦カード】
<メインイベント・スペシャルシングルマッチ/DESTINY 2024>
丸藤正道 VS 飯伏幸太
【発表済み対戦カード】
<シングルマッチ/佐々木憂流迦プロレスデビュー戦/Road to PRO WRESTLER>
杉浦貴 VS 佐々木憂流迦
<タッグマッチ/愚零闘咲夜降臨>
愚零闘咲夜 野崎渚 VS 梅咲遥 高瀬みゆき
<GHCジュニアヘビー級選手権>
(王者)ダガ VS Eita(挑戦者)
※第54代王者の2度目の防衛戦となります。
<タッグマッチ/WRESTLING SYMPHONY>
ザック・セイバーJr. 小川良成 VS 棚橋弘至 HAYATA
<GHCジュニアヘビー級タッグ選手権3WAYマッチ>
(王者)ドラゴン・ベイン アルファ・ウルフ
VS
(挑戦者)YO-HEY タダスケ
VS
(挑戦者)ニンジャ・マック アレハンドロ
※第58代王者組の2度目の防衛戦となります。
<GHCヘビー級選手権>
(王者)拳王 VS 征矢学(挑戦者)
※第43代王者の初防衛戦となります。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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