【SSPW】“売名王”澤田敦士が心臓手術を経て3年9ヶ月ぶりのプロレス復帰!政治とプロレスの師・アントニオ猪木さんへの思いと“ストロングスタイル”について熱弁!


■「そもそも猪木さんは“ストロングスタイル”なんて言葉は使ったことない」――プロレスと政治の師・アントニオ猪木さんから学んだ生き様と覚悟

――澤田選手は猪木イズム、闘魂の継承者の1人だと思います。プロレスラー業を休止している間に猪木さんが亡くなったことについてどのように思いますか

「あぁ、ついにそのときが来たんだな」って。ショックというのは正直あったけど、僕の中で覚悟はしていたかなって。会長に頼り切っていた議員生活でしたし、猪木会長は僕の人生を変えてくれた人ですから。プロレスの世界にも政治の世界にも導いてくれたのは猪木さんですからね。亡くなられて……覚悟が生まれたかなって。自分は猪木さんの思いというものを背負って生きていかなきゃいけないなと、そういう覚悟が。政治家としてもプロレスラーとしてもそうですよ。「感謝、感謝、感謝」。猪木会長にはそれだけしかないです。ご遺体を眼の前にしたときにも「感謝、感謝、感謝」しか無かった。覚悟が生まれましたよ。人生の覚悟が……。

――本当の意味で独り立ちする覚悟が生まれたと

そうですね。“猪木イズム”とか、それは僕らが言うことじゃなくて、マスコミさんとか第三者が言うことで、そういう評価をするのは第三者。1つ言えるのは、猪木さんはずっと僕のことを思っていてくれたということです。亡くなる寸前まで「澤田は大丈夫か」って言ってくれていたので。個人としてもプロレスラーとしても強く生きていかなきゃいかんなと、そう感じています。実は今日締めているネクタイも猪木さんの形見です。猪木さんが見ていてくださると思ってやっていきます。

――この4年弱でストロングスタイルプロレスは大きく変わりました。澤田選手が最後に参戦したときに始まった女子マッチも今や大会の半分を占めるようになりましたし、以前よりも増して『ストロングスタイルとはなにか』と世に問う団体になっています。このリングで澤田選手はどのようなものを見せたいと思いますか?

ストロングスタイルプロレスはすごいと思いますよ。「本物のプロレスとはなにか」と佐山先生、新間先生が未だに追究している。プロレスというものに常にまっすぐ向き合い続ける姿勢には本当に頭が下がりますよ。佐山先生が思うプロレスを見せて、少しでも納得していただけるような試合をしたいなと思いますよ。なによりも、お客さんの前でどういう試合をするか。多分ね、求められてることは媚を売らないってとこですよ。リングの上に上がったら自分との闘い。すなわち客との闘い。対世間。「プロレスとはなんなのか」と考え続けることが現代の猪木問答ならぬ佐山問答なのかなって思います。

――澤田選手にとっての“ストロングスタイル”とはどういうものなのでしょう?

「ストロングスタイルってのはなにか」っていう質問をされたら、僕の答えは「分かりません」の一言です。「猪木さんはストロングスタイルだ」って誰かが言っただけで、そもそも猪木さんは“ストロングスタイル”って言葉は1回も使ってないんですから。だから僕の答えは「分かりません」になるんですよ。

――猪木さんの生き様が「ストロングスタイルだ」と評されることがあっても、決して“ストロングスタイル=アントニオ猪木”ではないと

猪木さんがいつも言っていたのは「強さを追い求めなさい」「プロレスラーは心も身体も強くなきゃいけない」って言葉です。1つ言えるのは、“プロレスとは闘いである”と。相手との闘い、客との闘い。世間と闘っていくことが今のプロレスに最も足りないところだろうと思います。佐山先生だって、若いときから今に至るまで常に世間と闘ってきた人でしょう?その姿をファンに見せてきた人じゃないですか。“ストロングスタイル”ってものがあるんだとしたら、それは言葉じゃなくて生き様なんだと思います。まあ、猪木さんの教えはシンプルに「プロレスラーは強く在れ」ってことなんですよ。

――先程「世間との闘い」という言葉がありました。世間に影響力のある議員レスラーだからこそプロレス界に貢献出来ることはあると思いますか?

そんな大それたこと考えてないですよ。貢献だなんておこがましい。ただ1レスラーが1議員になっただけで、1議員がプロレスをやっているだけで。謙虚な気持ちを持たなきゃいけないと思ってますよ。議員としてプロレスの価値を上げるなんてことは、アントニオ猪木以外に出来ることじゃないです。スポーツ外交しかり、北朝鮮やイラクの問題もしかり。あれは“プロレスラー・アントニオ猪木”だから出来たことで、猪木さんがプロレスラーっていうものの価値を上げてくれたって言えると思うんです。「貢献する」っていうのはそのレベルの話だと思ってるんで、それに近付きたいだなんておこがまくて軽はずみに言えないですよ。僕は僕の出来ることを謙虚に、謙虚に積み上げていくだけです。

――では、“我孫子市市議会議員プロレスラー・澤田敦士”にしか出来ないことはあると思いますか?

「プロレスで地元を盛り上げます!」なんてちっちゃいこと言ってもしゃーないし、地元を盛り上げるなんてのは当たり前で、議員は全員そうだから。プロレスラー議員だからこそ出来ることってのがあるんですよ。発信力もそうだし、僕はプロレスラー時代の色んな人脈を使わせていただいてます。千葉ロッテマリーンズの監督をしていらした井口監督もIGFによく来てくれていたんで交友があって、我孫子で野球教室をやっていただいたり。あとは小川直也さんが我孫子市役所に表敬訪問にいらして我孫子の魅力を発信してくださったり、ボブ・サップさんが小学校で英語の授業をやってくれたり。他には議員になる前から個人的なパイプがあるマスコミの人に我孫子の魅力を発信する記事をYahoo!ニュースとかに載せていただいたりとか。行政の課題がどうのこうのと考えるのは議員なら当たり前なんで、それ以外でプロレスラー議員としての役目がある。それが我孫子で僕にしか出来ないこと。他のレスラー議員にもそれは伝えたいですね。

――そういったプロレスラー議員としての精神も猪木さんから教わったのでしょうか

もちろんです。東京オリンピックのときには我孫子でスロベニアの柔道選手たちの事前キャンプを受け入れたこともありましたけど、それも猪木さんが闘魂外交で培ってきたものがベースですから。

――最後になりますが、3年9ヶ月ぶりの復帰戦に向けてファンにメッセージをお願いします!

まあ、今回の参戦発表があって有権者の皆さんもビックリしてましたよ。「えっ?!選挙後に試合やんの?!」って(笑)まさに「一寸先はハプニング」ってやつで(笑)僕の参戦発表のニュースとかもかなりバズってたのを見たんで、期待はしていただけているのかなと思います。今回はしっかりとコンディションを整えて、お客様にも佐山先生にも見せて恥ずかしくない試合をしたいと思いますので、どうぞ皆さん応援に来てください!宜しくお願い致します!

大会を約2週間後に控えた段階で電撃発表された澤田敦士の参戦。
プロレスと政治の双方で猪木さんに師事してきた澤田は、最もストロングスタイルプロレスのリングにふさわしい選手の1人であることは間違いない。
プロレスラー議員としての誇りを強く持つ澤田が久々のリングでどのような闘いを見せてくれるのか、船木との再戦の行方はどうなるのか。そして全くの未知数となる村上との“売名王&テロリスト”のタッグがどのような化学反応を見せてくれるのか。
その答えが出ることになる12月7日の『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.27 ―力道山先生没60年追悼興行―』は注目必至だ。

初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.27-力道山先生没60年追悼興行-
日時:2023年12月7日(木)開場:17時30分/試合開始:18時30分 
会場:後楽園ホール
主催:初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス
共催:一般社団法人初代タイガーマスク後援会

【対戦カード】

<Wメインイベント② SSPW女子タッグ王座初代王者決定トーナメント決勝戦 60分1本勝負>
ジャガー横田(CRYSIS/ワールド女子プロレス・ディアナ)&藪下めぐみ(CRYSIS/フリー)
vs
タイガ-・クイーン(ストロングスタイルプロレス)&梅咲 遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)

<Wメインイベント① レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[第17代王者]間下隼人(ストロングスタイルプロレス)
vs
[挑戦者]関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)

【力道山先生没60年追悼セレモニー】

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)&船木誠勝(フリー)
vs
村上和成(フリー)&澤田敦士(無所属)

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
ダーク・チーター(DarkerZ)
vs
櫻井裕子(COLOR’S)

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
日高郁人(ショーンキャプチャー)&阿部史典(格闘探偵団)
vs
宮本裕向(暗黒プロレス組織666)&佐藤光留(パンクラスMISSION)

<第1試合シングルマッチ30分1本勝負>
尾崎妹加(フリー)
vs
石川奈青(フリー)

※対戦カードは変更となる場合もございます。

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