【DDT】2024年1・3後楽園で8ヵ月ぶり復帰の勝俣瞬馬「EXTREME、KO-Dタッグをまた絶対巻く目標でやっていく」

 DDTプロレス、サウナカミーナの“元気印”勝俣瞬馬がいよいよ帰ってくる。
 
 5月21日、東京・後楽園ホールでの岡谷英樹とのDDT EXTREME王座の防衛戦で右足首の距骨を骨折し、欠場していた勝俣が2024年1月3日、後楽園で8ヵ月ぶりの復帰を果たす。対戦カードは勝俣&小嶋斗偉vs坂口征夫&岡谷英樹。そこで、復帰戦を控えた勝俣に現在の胸中を聞いた。

ーー5・21後楽園では場外の有刺鉄線ボードに突き落とされた際に負傷されました。試合は丸め込んで勝利しましたが、落ちたときにヤバいという感覚はあったのですか?

「僕は場外に飛んだりするので、欠場しないまでも足の捻挫とかはちょくちょくやってるんです。最初落ちて足をついたとき、ゴリゴリという音がしたんです。足をくじいたかもって。くじいたときは時間を置けばなんとか立てるんです。捻挫かもと思って、時間つくろうとして、立ったときにゴリゴリといったんです。距骨って足を支える土台なんです。力が入らないと思って。そのとき、折れたかもって。でも、その日のメインが『KING OF DDT』の優勝決定戦で、僕の試合がセミ。試合を止めることも大事だと思うんです。木曽(大介レフェリー)さんもケガに気付いてくれて。『止めるか?』って聞かれたんですが、タイトルマッチで防衛戦、次のメインが大事な試合。僕がこの試合でレフェリーストップしたら、この興行がうまくいかないと思って。冷静に考えて、止めないでくれと言ってリングに入ったんですけど。それでも立てなかったんで、ダウンしたふりしようと。そこに岡谷が来たんで、丸め込んだという状況でした」

ーーそんな状況でも試合後のマイクも、バックステージでのコメントもされましたよね?

「アイツ、ケガしたなって気付く人もいるでしょうし、僕のなかでは最後までみんなを心配させたくないという気持ちもあったので。マイクもしたし、動いて帰っていきました。だからと言って、試合を止めるのが悪いわけじゃないと思います」

ーー痛くても、やはりプロ意識だったのでしょうか?

「やっぱりDDTが大好きなんで、次の優勝決定戦の人たちにも、『勝俣がケガした』となったら申し訳ない気持ちも出て来るし、興行を壊したくなかった。ベルトを落としたくないという純粋な気持ちもありました。ああいう決着ではなく、ホントは試合を続けたかったし、岡谷とはもっともっとやりたかった。あんな勝ち方しかできなかったんですけど、やむを得ない対処だったかと思います」

ーーすぐ手術をされたんですよね?

「ハイ。救急車で行ったんですが、最初は顔面骨折で手術してもらった病院に行ったんです。レントゲン撮ったら、折れてないと言われたんです。でも、念のためスポーツ選手だからCT撮りましょうと。そしたら、折れてることが分かりました。先生から1年くらいかかるけど、手術しないでいいからと言われたんです。それで紹介状もらって、次の病院に行ったら、手術ですねと言われて。距骨って足首の中なんです。難しいけど治せるんで安心してくださいって言われて。粉砕と言っても4センチのボルト1本しか入れてないんです。きれいに折れてくれていたんです。粉々にはなってなかった。ボルトは抜かなくていいそうです。またボルト取るとなると、3ヵ月くらいかかるんで。それがないだけ早く復帰できることになりました」

ーーしばらくは足をついてはダメだったんですよね?

「これが一番きつかったですね。お風呂入るのも、トイレ行くのも、ベッドから出るのも片足だけなんで。家のなかで松葉杖つくのも大変なんで。自分で思うように動けないというのが大変でした。それで、少しずつ足をつけるようになって。割とすぐ会場には来てましたね。足ついちゃいけないときから。僕のなかでは会場に行って良かったなと。移動するのも辛かったんですけど、売店に立たせてもらったりとか。ファンの方と接して、直接会場でプロレスを見て。ケガすると一歩引いて自分の団体を見るじゃないですか。俺ってDDTにいなくてもいいんじゃないか?とか、マイナスの気持ちにもなるんです。プロレスラーあるあるだと思いますけど。松葉杖で会場に行って、みんなと会って、ファンの方と会って話せたというのがモチベーションになりました。大鷲(透)さんの『やまいきフリーマーケット』も、みんなで集まって、ケガ人同士で話して頑張ろうというのが一番よかったです」

ーー一番いいときに欠場しなきゃいけない。EXTREME、KO-Dタッグ王座を返上しなきゃいけないのはどういう心境でしたか?

「めちゃくちゃ悔しかったですね。EXTREMEも小嶋と一緒に獲ったようなものですけど、秋山(準)さんから獲れて。あのベルトを返上するのは悔しかったし。何より、KO-Dタッグのベルトを返上するのは、僕のファンにもそうですけど、MAOのファンにも申し訳ないと思いました。悔しい思いと申し訳ない気持ちがありました。ただMAOはセコンドに就いてたときから、ケガをした、足折れてたと気付いてたらしく、彼には『欠場するかもしれない』と話した時、『全然大丈夫だから、ゆっくり戻っておいで』と言ってくれて。いいパートナー持ったなと思いました」

ーーその後、EXTREMEは平田一喜選手が新境地を開拓したんですが、客観的にどう見てました?

「王座決定戦(6月25日、後楽園での平田vsMAOvsヨシヒコ)のとき、立会人ということで生で見てたんですけど、MAOが獲れなかったのは悔しかったですけど、今までの平田さんの防衛ロード見てきて、平田さんが獲ってくれてよかったと思うし。これは平田さんにしかできないなという嫉妬というか。よかったと思う反面悔しいし。僕には絶対できないだろうということをやってるし。やっぱりあれは平田さんにしかできないし。見てて、ハッピーな気持ちになるんです。僕もプロレスでハッピーな気持ちになってほしいと思って、ハードコアとかデスマッチとかやって。そういう気持ちがあるから、通じるものはめちゃくちゃある。平田さんの防衛戦見てきて、僕が復帰するまで、平田さんに持っててほしいと思います」

ーー復帰戦のカードは自身の希望ですか?

「そうですね。僕がケガしてからの何ヵ月間かの岡谷の成長ってすごくて。全日本の世界最強タッグ決定リーグ戦でシリーズに上がって、4勝したんですよね。アジアタッグとかのベルトも獲って、彼の勢いはすごいなと思います。もちろんあの続きをしたいという思いもある。でも復帰戦から、シングルであの続きやっても、お客さんは置いてきぼりになっちゃう。タッグで坂口さんとのイラプションで戦いたいなって。なんで坂口さんかと言うと、僕は来年で10周年なんですけど、僕のデビュー戦の相手である坂口さんと、1・3後楽園から始まる10周年イヤーで戦いたい気持ちがあって。小嶋に関してはサウナカミーナを守ってくれて。もちろん上野(勇希)さんもMAOもですけど。小嶋が僕を思ってくれる気持ちがすごくて。僕がKO-Dタッグベルトを返上して、すぐ小嶋が挑戦表明したりとか。彼がすごく頑張ってくれてたなと。上野さん、MAOはD王があって、1・3はD王の優勝決定戦に出てる可能性があるんで。そのなかで小嶋と組んで戦いたいなということで、このカードになりました」

ーー岡谷選手はKO-D6人タッグ(返上)、アジアタッグを獲って、最強タッグでもそれなりの結果を出して。勝俣選手の知る岡谷選手とは全然違うと思いますが、対戦は楽しみですか?

「めちゃくちゃ楽しみです。欠場しててもずっとDDTを見てきて、岡谷の勢い、プロレス観はすごい。欠場する前から、僕は岡谷を買ってたので。欠場してからの勢いはすごかったんで、楽しみで仕方ないです」

ーー「しゅんまお」は継続していくんですよね?

「続けますし、来年こそしゅんまおの年で、しゅんまおでDDTを引っ張っていこうというのはMAOと話してます。KO-Dタッグ獲って、何回か防衛しましたけど、まだまだMAOとやりたいことの半分もできてない。来年はしゅんまおがやりたかったことをDDTのリングで、もしかしたらDDTのリング外であるかもしれないですけど、見せていきたい気持ちはあります」

ーー欠場中にMAO選手は米国に行って、ワールドワイドになった。さらに頼れるパートナーになってる感はありますか?

「元々頼れすぎるパートナー。僕たちが目指してるところは似てるとこがあって。そこは話さなくても目指すところは一緒になるんで。彼のプロレス観、ひらめきがすごいんで。そこに8ヵ月休んでた感を取り戻すために復帰戦から頑張っていかないといけない」

ーー「しゅんまお」の返上後、KO-Dタッグは、なかなか定着せず移動も多いんですが、復帰したらタイミングを見て奪還に動きたい気はありますか?

「あります。僕はEXTREMEもKO-Dタッグも絶対巻くと。その目標のもと、頑張ろうと思ってるんで。ケガで、今年の5月で終わってしまって。その続きを来年できるようにやりたい。今のDDTでタッグ屋って言ったら、CDK(クリス・ブルックス&高梨将弘)くらい。ほかにパッと出て来るタッグチームはいないですよね。やっぱりしゅんまおがKO-Dタッグを獲らないといけないですよ」

ーーEXTREMEに関しては、平田選手が持っていれば、平田選手の希望するルールになりますが…

「それでやりたいです。逆に僕が平田さんがつくったルールで、どれだけ対応できるのか。どれだけDDTに向いてるか試したい自分がいる。僕が挑戦表明できるなって思うまでは、しないと思います。復帰してすぐにするかもしれないし、何ヵ月か経ってから、するかも分からないし。そこは自分の納得いくプロレスができるまでは挑戦表明しないと思います」

ーーまずは1・3後楽園でどれだけやれるかですね…

「初めてなんで、8ヵ月休んだのは。顔面骨折しても欠場したのは3ヵ月だったんで。ヒジ、眼窩(か)底やっても、1ヵ月、2ヵ月で復帰してたんで。8ヵ月プロレスを休むという感覚がどれくらいで取り戻せるか分からないんで。どれだけ満足できるプロレスが1・3でできるかですね」

ーー13日には、「仕事も健康もととのっちゃう!?プロレスラー・Sea Sauna Shack総支配人 勝俣瞬馬が語るサウナで仕事効率・健康力アップセミナー」(東京・クラウドサーカス株式会社セミナールーム、主催=株式会社リアルクロス)というサウナイベントがあります。それに向けて一言お願いします。

「僕がこの3年間で培ったサウナの知識、体験したサウナの入り方などを初心者にも、サウナを知ってる方にも知ってもらいたいです。初心者もサウナを知ってる方も大歓迎。初めてのセミナーなんで、皆さんと楽しくやりたいと思いますのでお待ちしています。好評だったら、大阪とかいろんなところでもできたらいいですね」

【大会名】D王 GRAND PRIX 2023 the FINAL
【日時】2024年1月3日(水=祝) 開場17:30 開始18:30
【会場】東京・後楽園ホール

▼スペシャルタッグマッチ~勝俣瞬馬復帰戦
坂口征夫&岡谷英樹 vs 勝俣瞬馬&小嶋斗偉

仕事帰りに参加しやすい19:30開始!当日申込でももちろんOKです!

チケットお申し込みURL:https://wtm-sauna.peatix.com/view

仕事も健康もととのっちゃう!?プロレスラー・Sea Sauna Shack総支配人 勝俣瞬馬が語るサウナで仕事効率・健康力アップセミナー
日時:2023年12月13日(水)19:30~21:00予定(開場19:00)
会場:クラウドサーカス株式会社 19Fセミナールーム
   東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス19F
地図:https://maps.app.goo.gl/PicQyTxuTRrX3Nwa6
ゲスト:勝俣瞬馬(DDTプロレス)
司会:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
参加費:4,000円(税込)
主催:株式会社リアルクロス
後援:ごきげんビジネス出版

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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