【大阪プロレス】ストームがゼウスを退け王座防衛!ローグネイション勢が大阪プロレス完全制圧を高らかに宣言

大阪プロレスは12月10日、大阪・咲洲モリーナにて『㈱上町建物管理presentsエクスカリバー』を開催した。

『㈱上町建物管理presentsエクスカリバー』
日時:2023.12.10.(日)
会場:大阪・咲洲モリーナ
観衆:1,028名(超満員札止め)

▼第1試合 シングルマッチ1/30
●佐野蒼嵐[08’30″フライングフォアアーム→エビ固め]後藤哲也○

〈寸評〉今年最後のビッグマッチで咲洲モリーナプロレスこけら落としは大阪の未来を担う若手対決からスタート。
互いに気迫をむき出しに激しくやりあう中、キャリアで勝る後藤がラッシュを仕掛け最後は強引に抑え込んで意地を見せた。

▼第2試合 ブラックバファロー30周年記念試合6人タッグマッチ1/30
○ブラックバファロー&ビリーケン・キッド&橘隆志[7’03″ラリアット→片エビ固め]入江茂弘●&三原一晃&桜島なおき

〈寸評〉大阪プロレス初期メンバーと2008年デビューの同期の桜がぶつかる試合は30周年記念試合の冠がついたバファローに集中砲火を浴びせ花を持たせない容赦ない猛攻を見せる。
防戦一方のバファローもただやられっぱなしではなく相手の同士討ちを誘い一瞬の隙を突いてラリアットがズバリと決まり逆転勝利をおさめ自らの記念試合を勝利を飾った

▼第3試合 6人タッグマッチ1/30
スペル・デルフィン&ペロ&○男盛[09’55″バーミヤンスタンプ→尻固め]ザ・ボディガー&松山勘十郎●&佐野蒼嵐

〈寸評〉個性が強いメンバーの中に急遽ドレイク森松の体調不良で佐野が2試合目に挑む。男盛りの危険な体勢に場内から悲鳴が上がる。
それぞれが得意技を繰り出す中男盛りの投げを回転エビでかわそうとした松山だったが男盛りは踏ん張り倒れない。
ボディガーが追い打ちで助け舟を出そうとパンチしたダメージでへたり込んでしまい勘十郎の顔面にお尻が乗っかりそのまま勝利した。

▼第4試合 8人タッグマッチ1/30
○ツバサ&ラ・ピート&菊池悠斗&木下亨平[10’21″ドラゴンズスリーパーホールド]HUB&政宗&ヲロチ&大瀬良泰貴●

〈寸評〉大阪プロレスの歴史を紡いできたメンバーによる豪華8人タッグは菊池と木下のプロレス教室コンビが躍動。
目まぐるしく展開が進むノンストップバトルは各自の持ち味が遺憾なく発揮され矢継ぎ早に試合が展開されていく。
その中でも若手コンビの大活躍でお膳立てをしたうえでツバサが必殺フルコースで仕留めた。

▼第5試合 大阪名物世界一選手権5WAYマッチ1/無制限
●くいしんぼう仮面《王者》[09’32″敦盛→片エビ固め]《挑戦者》えべっさん、大坂丈一郎○、菊タロー、救世忍者乱丸
※大坂丈一郎が大阪名物世界一になる

〈寸評〉お笑いオールスター戦による大阪名物世界一戦を裁くのは松井レフリー。まずは得意の忍法で攻める乱丸が逆効果で失格。
続いてコスチュームを脱ぎ捨て覚醒し大暴れしたえべっさんだったが二度目のコスチュームを脱がされて恥ずかしがった所を丸め込まれ失格。
続いて丸め込み合戦から菊タローが失格になるも松井レフリーと一悶着してレフリーを失神させる間にくいしんぼうと菊タローが結託して丈一郎を攻める。
あわやのシーンが続いたが全てを絶え凌いだ丈一郎が必殺敦盛を鮮やかに決めて念願の大阪名物世界一を手に入れた。

▼第6試合 大阪ライトヘビー級選手権1/無制限
●タイガースマスク《王者》[21’55″雪崩式龍騰虎闘→片エビ固め]《挑戦者》松房龍哉○
※初代王者が5度目の防衛に失敗、松房が第2代王者に就く

〈寸評〉視察戦から始まった遺恨深い両者のタイトルマッチはタイガースの蹴りと松房の膝が激しくやりあう激戦に。
三角飛びプランチャでペースを握ったかに見えたが王者は強烈な蹴りで松房を迎撃して応戦する。
タイガースは執拗なコブラクラッチで松房のスタミナを奪いにかかる。しかし松房も後頭部への膝からトぺコンで反撃し試合は死闘に。
龍飛鳳舞を自爆させた後にデルフィンSP、タイガースSP、TORU式タイガースSPも全てカウント2.5で返し王者を慌てさせる。
共に大ダメージから膝立ちで本能ままに殴り合う末にヘッドバットで優位に立った松房が龍騰虎闘でタイガースを叩きつけ、無理やり引きずり起してコーナー最上段から再度決めて難攻不落のタイガースから王座をもぎ取った。

試合後、タイガースに謝意を伝えた新王者は改めて大阪プロレスの過去現在未来を背負って立つと宣言。その為にまだ勝ったことのないライトヘビー級の選手を倒すと宣言。
その言葉に呼応したビリーがリングに上がり新王者に挑戦を表明。王者もあなたのことですよと受けて立つ姿勢で1・7アゼリア大会での王座戦を承諾。両者のタイトルマッチが決定した。

▼第7試合 大阪プロレスタッグ選手権1/無制限
タコヤキーダー&●アルティメット・スパイダーJr.《王者組》[21’10″クドスの竜巻→片エビ固め]《挑戦者組》TORU&ゴリアテ○
※第43代王者が3度目の防衛に失敗、TORU組が第44代タッグ王座に就く

〈寸評〉挑戦者組が恒例のタコスパダンスの間に奇襲攻撃から始まった荒れたタイトルマッチは場外乱闘や椅子攻撃などローグネイションがやりたい放題。
王者タコスパも得意の連係プレーで反撃の糸口を見つけようとするもあざ笑うかの様に反則技を織り交ぜ反撃を許さない。
ゴリアテは先日刈り取ったスパイダーのマスクをスパイダーの目前で破り捨てる挑発を行う。終盤レフリーへの誤爆を誘って無法地帯にしてからタコスパを蹂躙する。
最後はレフリー不在の中椅子をスパイダーにフルスイングしてからゴリアテの必殺技でタッグベルトを強奪した。

▼メインイベント(第8試合) 大阪プロレス選手権1/無制限
○クワイエット・ストーム《王者》[26’05″クローズラインfromN.Y.→片エビ固め]《挑戦者》ゼウス●
※第35代王者が初防衛に成功

〈寸評〉ARMSTRONGさんの生アカペラで入場の挑戦者ゼウスは気合の表情。一方の王者ストームは覚悟のペイント姿で8年前の雪辱を期す。
序盤こそ正攻法の力比べから始まったが次第にローグネイション勢が介入するようになったが大阪プロレス正規軍がロ軍のセコンドを排除し場内から拍手が起こる。
激しい水平チョップ合戦やラリアット合戦など真っ向勝負に。勢いを増すストームの猛攻に耐えたゼウスが咆哮とともに反撃に転じる。
それ以降は互いの持ち技を惜しみなく出し合う総力戦となり一進一退の攻防を繰り広げる。
ゼウスの必殺フルコースが決まりかけたところを踏ん張った王者が垂直落下式ブレーンバスターでゼウスの動きを止め、最後は自慢の剛腕で挑戦者の野望を打ち砕いた。

※試合後・・・防衛に成功した王者と共にリング上を占拠したローグネイション勢が大阪プロレスマット完全制圧を高らかに宣言し幕を閉じた。

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