【スターダム】スターライト・キッド、2024年は「シングルタイトル獲得&他団体侵攻」の2本柱でマット界を駆ける
女子プロレス・スターダムの”闇に踊るスカイ・タイガー”スターライト・キッドが2024年の野望を明かした。
2023年のキッドは思うような活躍ができずに苦しみ、7月に行われた高橋奈七永とのパッション注入マッチで敗れた後には「去年と差が自分の中ですごく大きくて。全然いまのスターダムのリングの中心に食い込んでいけなくて」と心境を吐露して涙を見せた。
再起を誓った5★STAR GP2023では、ポイントとなる試合として3年連続の最終戦で対決となる岩谷麻優戦と語っていたが、その試合も足首の負傷で流れてしまった。
しかし、メディアやSNSを通して話題を提供してきたキッドに、昨年12月29日の両国国技館大会での岩谷麻優復帰戦後、現在の心境について迫った。
ーー岩谷麻優選手の復帰戦で久しぶりに当たった感触はいかがでしょうか?
うーん、正直、もっと岩谷麻優が万全であればシングルマッチをやっぱり、5★STAR GPで流れてしまってるから申し込みたかったところなんだけど、なんか会見でお手柔らかにみたいな感じだったので。しかもちゃんとやっぱりお互いが万全な状態で岩谷麻優とはやりたいっていう気持ちもあるから、今日はこれで許してやりますけど。
最後に負けたけどハッピーでは終わらせたくないっていうのが正直な感想なんで。やっぱりSTARSと大江戸隊っていうのは一番構図的にもわかりやすくて、ユニット対抗戦ももっとやりたいなって思ったかな。STARSがいま2人欠けてるし、ちょっとあれなんですが、早く(岩谷に)小指を治してもらって、来年は必ずシングルマッチを実現させる。
©STARDOM
ーーキッド選手は11月に足首の怪我から復帰して、2023年の最終戦まで来ましたがいかがですか?
怪我での欠場というのが正直初めてだったので、しかも、何か負の連鎖だったんだよね。5★STAR GPはなかなか結果がついてこなくて、怪我もしてそれは気持ち的にも沈むし、その中で他にも多く欠場者が出て。それはもうやばい状況の時に一番最初に復帰だったんですよ。だから何かしてやろうと思ってその日だけサインボール投げたりとかしたんだけど…。
自分をちょっと追い込んでしまい過ぎたのかなっていう反省点もあり、欠場期間で怪我した原因とかも見直しつつだったんで、今は自分を追い込みすぎないように緩くとは言わないけど、とりあえず楽しもうかなって…ウフフ。でも最終戦で勝てなかったのは悔しいかな。
両国では、毎回、割とタイトルマッチとか、スペシャルシングルマッチとかやってきたから、ちょっとそこに絡めなくて残念だったなって。でも岩谷麻優復帰戦っていう相手に選ばれたのは嬉しいんだけど、やっぱり大舞台でシングルをやりたかったなっていうのはあるかな。
ーー存在感は変わらず発揮されてると思うので2024年のキッド選手の活躍も非常に楽しみです。12月24日にプロレスリングWAVEに参戦した感想や狐伯選手とシングルマッチをやってみていかがでしたか。
私は結構他団体に出させてもらう機会がスターダムの中では多い方かなっていうのがあって。何かスター選手とかって外に出ないみたいな印象がちょっとあると思うんですけど。私はトップ戦線に今年はあんまり絡めなかったけど、絡みつつも、他団体でもちょっと経験値を上げたいかなって思った。
スターダムじゃ見られないリングの景色とか、普段当たれない選手とか、やっぱもっといろんなところを見たいなとは思ったかな。その中でもスターダムが一番なのは変わりないんですけど(ニヤリ)。まあ、SLKの良さをもっと他団体のお客さんに見せれば、スターダムを見に来てくれる人も増えるかもしんないし。他団体参戦はいろいろしてみたいなって。2024年はそれも目標でもいいかなって。
ーー刺激にはなりましたか?
そうですね。その日は夜にスターダムの試合もあったから試合終わってすぐ会場を出ちゃったから、あんまり試合見れなかったんですけど。でも何だろうな、もっとやっぱスターダム以外にも、すごい選手、強い選手っていうのはいっぱいいると思うし。私は結構キャリアがある方だから、格上の人とやりたいっていう気持ちもあるかも。でも、WAVEさんで言えば、炎華と(田中)きずなみたいな若手選手とやってフルぼっこにするのも面白いかなと思う。
ーー後楽園ホールの還暦祭(2022年4月)でOZアカデミーの尾崎選手とも絡んでいましたね。
なんだかんだで上手くやってたと思うんで。正危軍もヒールなんでSLKにはピッタリだと思うから、何か他団体に出れるところがあれば、いろいろ経験してみるのもありかな。
※後楽園ホール還暦祭
ーーキッド選手が他団体に出るとまた違う新しい輝きや、自分自身の商品価値みたいなものが評価されると思います。
だから色んなところでも経験を積んで、やっぱり最終的に目指す場所はスターダムのシングルのベルトっていう。他団体で試合することでいろんなラインを繋いでいたら私がベルトを持ったときに外の人ともできるかもしれないし。
ーー今回のWAVEさんとの取り組みも含めて、まだまだいろんな顔合わせもあると思うのでそういったところは非常に楽しみです。狐伯選手の印象はいかがでしたか?
狐伯との対戦は身長が同じぐらいだけど、全然体格が違うっていうところがあって。組んだことはあるんだけど戦うのは初めて、でも楽しみっていう気持ちがすごいあったけど、やっぱり初めての選手っていうのはかみ合ったりとか、かみ合わないとかそれも経験になった。
でも何となくあの体格だけどちょっとスピードがあるイメージもあってそれは感じたし、けどやっぱりまだまだ私が上だよと(ニヤリ)。なんか足攻めが結構効いてたたっぽくて、普段通りの動きがなかなかできてなかったりもしてたから、そういうのもすごい勉強になりましたね。それをスターダムに持って帰って実践してとかもできる。
ーー外の選手と戦うことで刺激になりますか?
なりますね。他団体の人とやるっていうのは女子プロレスが盛り上げるっていう意味ではすごい刺激になると思う。けど、やっぱりスターダムのブランドっていうものを守っていきたいから。何でもかんでもありっていうのはやっぱりさすがにちょっと違うかなって思うから。
私が希望するのはやっぱり格上の選手とやりたい。WAVEさんは、正直自分がお目当てにしてた方がちょっといなくなっちゃって戦えなくなっちゃいましたから、すごい残念だったけど。今回狐伯ともできて、また対戦できる機会があれば、うちのNEW BLOODとかでもいいし、なんなら本戦に来れるなら、そこまで上がってきてもらってもいいしって感じかな。
ーー2024年の大江戸隊の新戦力だとかは何か考えたりしているんでしょうか?
それはリーダーの(刀羅)ナツコが何か考えてるじゃないすか。私はとりあえず2022年を結構大江戸隊でのユニット活動に注いだんですよ。だから次はやっぱシングル戦線に行かないといけないと思ってて。目指すべきはそこなんで、ユニットはナツコに託します。
©STARDOM
ーー2024年のキッド選手はシングル戦線、そして他団体外交みたいな形での侵略というかその2本柱でいくと。
そうですね。いろんなところから経験を積んで、でもチャンスがあればタッグ戦線にも、もちろんそこは。とりあえず2023年タイトルマッチにあまり絡めなかったから、来年はタイトルにも絡みつつやっぱトップ戦線に食い込む、戻りたいなとは思う。
ーーでも、キッド選手がメディア通じていろんな形でスターダムの知名度も含めて上げてきてる部分もあると思うので、広告塔としての役割も踏まえて2024年の大爆発を期待したいなと思います。
是非、期待してもらっていいですよ!
<インタビュアー:山口義徳 / プロレスTODAY総監督>
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