新日本プロレスの札幌決戦は何かが起こる 今年の北都2連戦(2・23、24)ではどんな事件が?
ポスト・オカダ時代を牛耳るのは誰になるのか? 2012年のレインメーカーショックから12年、新日本プロレスの中心にはオカダ・カズチカがいた。干支が一巡する12年もの間、大活躍をしてきたオカダが抜けるショックは、それこそ大きい。
オカダの新日本ファイナルマッチは2・23、24の札幌2連戦(北海道立総合体育センター)だが、締めくくりの大一番、IWGP世界ヘビー級選手権を争う王者・内藤哲也と挑戦者・SANADAが、今後の新日マットを左右することになりそうだ。
今年の1・4東京ドーム大会で内藤がSANADAからベルトを奪ってから、約1か月半での再戦となる。リターンマッチがこんなに早く実現するとは、意外に感じているファンも多いのではないだろうか。
闘う二人に異存はないのかも知れないが、同じ戦法では相手に読まれてしまう。1・4決戦とは違った戦い方で臨まないと命取りになりかねない。
2・5東京・後楽園ホール大会の5対5団体戦で、二人は激突。先鋒戦で激突したが、10分勝負では決着がつくはずもなかった。激しい攻防もあったが、互いに手の内を見せあうことはなかった。
その後も連日、タッグマッチで前哨戦が繰り広げられたが「CMLL FANTASTICA MANIA 2024」にSANADAはエントリーされず、内藤が「いまSANADAはどこで何をしているのかな。このオフを満喫しているのか。しっかり内藤戦の秘策を考えることをお勧めする。でなければ、また花道で泣くことになる」と挑発。発表カードでは、札幌2連戦の初戦2・23決戦まで顔を合わせない。
もちろん常在戦場。大会会場は元より、リング外でもSANADAのテロ攻撃も十二分に考えられる。
いずれにせよSANADAが悔し涙にくれ、内藤が念願だった「~デ・ハポン」の大合唱を果たした1・4決戦から早くも実現するリマッチは、二人にとっていつも以上に厳しい闘いとなる。
内藤が初防衛に失敗したら…SANADAが連敗を喫すれば…どちらも闘いの最前線からの撤退に追い込まれる。ともに、まさに負けられない闘いなのだ。
しかも、海野翔太、辻陽太、上村優也、成田蓮、ノアに参戦中の大岩陵平らオカダの退団をチャンスと伺う若武者たちが腕を撫している。
2・24決戦でリングに最後に立っているIWGP世界ヘビー級王者の前に「次は俺だ」と立ちはだかるのは誰なのか。若武者たちがこぞって先陣を争うのか。もちろん元王者の鷹木信悟も黙ってはいまい。ベテラン勢が「まだまだ忘れるな」と手を上げるのか。はたまた外国人選手が名乗りをあげるのか。
オカダ退団は他の選手にしてみれば、千載一遇の「時は来た」である。誰がチャンスをとらえるのか。「チャンスの神様は前髪しかない」「チャンスは貯金できない」という言葉もある。
新日本は札幌で何かが起こる。”札幌の乱”が俄然、楽しみになってきた。
<写真提供:新日本プロレス>
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