HUBが自主興行『毒人13』でビリーケン・キッドとの一騎打ちを制し、3年後のシングル再戦を誓い合う!

プロレスラーHUBが3月2日(土)、アゼリア大正ホールにて自主興行『毒人13』を開催した。

『HUB自主興行』
大会名:毒人13
日時:2024.3.2.(土)
会場:アゼリア大正ホール
観衆:256名超満員札止め

▼第1試合 タッグマッチ1/20
●HUB&松房龍哉[15’40″WR→片エビ固め]ディック東郷&上野勇希○


〈寸評〉
大阪ライトヘビー級王者であり関西の未来を担う毒人本戦初出場の松房を従えて主役HUBがオープニングから登場。
対するはKO-D王者上野と「神」東郷という極上のカード。まずはHUBと東郷がレスリング勝負で互角に渡り合う。
それぞれの思惑が交差して奇しくも関西と関東の未来を担う者同士激しくやりあう。お次はHUBが上野と昨年の松井興行以来の遭遇。
触発された松房も東郷相手に果敢に攻め込み得意の膝を叩き込みが、東郷はどどんを丸め込みからクロスフェースに切り返す神業ぶりを披露し感嘆の声が聞こえる。
ここから試合展開が早くなり4者が入り乱れる目まぐるしい展開から東郷と上野が再び同士討ちしかけギクシャクした所をHUBの尻尾ムチ攻撃から我龍点睛の好連携。とどめを狙った波布空爆は剣山で迎撃し一気に必殺WRがさく裂し上野が勝利を飾った。

 

▼第2試合 シングルマッチ1/20
○ツバサ[07’12″メキシカンクラッチ]美ら海セイバー●

〈寸評〉
セイバーの思いが込められた一騎打ち。序盤はガッチリとしたレスリングで久々の再会を味わう。
しかしツバサの奥深いレスリングテクニックでは不利と見たかスピーディな試合からケブラーダで応戦する。
ペースを握ったセイバーが一気に攻め込むがツバサも数々のテクニックでつけ入らせず、好勝負に。
最後はツバサが複雑に極めてからの丸め込みで粘るセイバーを下し貫録を見せつけた。

▼第3試合 4WAYマッチ1/20
○首里ジョー [08’03″スピアー→エビ固め]後藤哲也●
※あとの2人は大瀬良泰貴とTORU


〈寸評〉
沖縄の未来を担うジョーと関西期待の新鋭後藤に対してローグネイションの二人は肩を組んで一緒に入場し会場からブーイングが飛ぶ。
お得意の奇襲攻撃からタッグマッチの様相で試合形式構わず暴れまくる。
劣勢が続く後藤とジョーも連携こそ無いものの個々の技で反撃し白熱の好勝負に。
4者が入り乱れた混戦模様から大瀬良の急所攻撃を阻止したがTORUの椅子攻撃を受けてしまう。
しかし勢いが止まらないジョーはローグ軍を排除し最後が後藤に強烈なスピアを決めて勝利を奪い取った。

▼第4試合 シングルマッチ1/20
△エイサー8[20’00″時間切れ引き分け]FUMA△


〈寸評〉
沖縄で若手時代に鎬を削った両者によるシングルマッチ第3ラウンド。今回は両者にとって師匠ともいえるHUBの大会で実現。
序盤こそオーソドックスな腕の取り合いから始まりエイサーが得意のWニーで、FUMAもマタギ殺法から得意の蹴りで活路を見出そうとする。
互いをよく知るだけに得意技が次々に繰り出されるが実力が拮抗しているだけに決定打を許さない。
ならばリングアウト勝ちを狙ったFUMAがカウント18でリングに滑り込むもエイサーもギリギリ生還し作戦失敗。
その後は場外やエプロンを使った荒々しい攻撃で死力を振り絞る。両者ともに大ダメージを負ってしまい試合は激しい消耗戦に。
やっとのことでリングに戻ったFUMAに勝負を狙ったRKOを投げっぱなしジャーマンで投げ飛ばされ両者大の字。
FUMA必死の腕殺しも辛うじてエスケープしたエイサーがラッシュをかけコーナー最上段からのWニードロップがガッチリ決まるもFUMAは執念でカウント2で返す。
逆にFUMAは足取り腕ひしぎで絞るが丸め込む一進一退の攻防に。そのまま無情にも時間切れのゴングが鳴り響いた。

▼第5試合 シングルマッチ1/20
▲GAINA[18’55″両者KO]玄海▲


〈寸評〉
毒人お馴染みの両者による東北vs九州ヘビー級バトル。開始からリングを大きく揺らすド迫力の戦いはGAINAがラリアットからラストライドで先制。
玄海もスーパーマンパンチからブレーンバスターで見事に投げ飛ばし刀狩へ。たまらず場外にエスケープしたGAINAに突進するも返り討ちに遭う。
玄海をフロアに叩きつける追い撃ちで玄海大ダメージを負う。
苦しい展開が続く玄海だがGAINAの巨体をバックドロップで投げ飛ばす。館内全体を揺らす肉弾戦は共に死力を尽くす死闘へとなり、共に破壊力充分のダイビングエルボー合戦でさならるダメージを蓄積させる。
雪崩式ブレーンバスターで投げ切った玄海がGAINAに雪崩式ブレーンバスターを挑発し投げ合う。共に2回ずつ投げ合った所から必殺技の応酬となりスーパーマンパンチと鳴門海峡が見事にヒットして両者KOによる壮絶な痛み分けとなった。

▼第6試合 シングルマッチ1/無制限
○HUB [20’32″猛毒波布空爆→片エビ固め]ビリーケン・キッド●


〈寸評〉
互いの周年に節目で戦ってきた両者による積年の大河ドラマ最新作は円熟味を増しながらも往時のスピードに匹敵する素早い攻防で観客を魅了する。
二人の歴史を噛みしめるかのように互いの技をしっかり受け止めて高度な技の応酬を見せる。
自らを鼓舞しながら魂のこもった技を惜しみなく両者に打ち込んでいく。飛距離充分のミサイルキックから矢の様なトぺでHUBの猛攻が始まる。
今度はビリーのお座りトぺコンがさく裂し五分五分に戻す。両者巧みな技の応酬で互いの必殺技を打たせない高度な駆け引きで館内から感嘆の声が漏れる。
必殺亜留魔下首領から猛毒波布空爆がガッチリ決まるもビリーは執念で返す。ビリー渾身のハイキック連打からベルティゴも今度はHUBが執念で返す。
魂のエルボー合戦から尻尾ムチ攻撃から猛毒波布空爆がクリーンヒット、辛うじて返したが最後はHUBが「ビリーさんありがとう!」と叫んでからの再度の波布空爆で勝利を収めた。

【試合後】
マイクを握ったHUBがビリーとファンのお客さんに感謝の意を伝えたが、言葉が出てこないHUBはビリーに助けを求め次はビリーの30周年のメインでHUBとのシングルをオファーし、HUBも快諾し3年後のシングル再戦を誓い両者のドラマはTO BE CONTINUEとなった。

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