【SSPW】古豪アレクサンダー大塚が明かす14年ぶりレジェンド王座挑戦の理由

――今年1月15日の自主興行では間下選手とタッグを組んでいました。

アレク ストロングスタイルプロレスに出場する機会はなかったですけど、平井(丈雅ストロングスタイルプロレス代表)さんを通じて、大会の協力をしてもらえたらとお願いしたら快諾いただいて。1月15日の浅草大会はプロレスとは違う部分の思いがあった大会だったんですけど、対戦カードを考えた時、スーパー・タイガー選手と間下選手、どちらを自分のパートナーにするか迷ったんですよ。結果的にチャンピオンになった間下君とタッグを組んで隣で試合運びだったり、そういう部分を見たいなと。それでカードを組ませてもらったんですけど、じつは自分が勝利したら、「もしチャンスがあるならば間下くんが持ってるそのレジェンドチャンピオンシップのベルトに興味がある」みたいなことを言おうと思ってたんです。ただ、プロにあるまじきなんですが、自主興行だったのもあって感情が高ぶってしまい、開始から泣いてしまったりして、そんなことを言える状態じゃなくなってしまったんですね。それで大会が終わって、ああこれがいまの自分なんだよなと。世の中の歯車というか、ここで言えなかった自分はそういうことなんだろうなって。タイミングじゃなかったんだなって。
そしたら2月16日、しばらくストロングスタイルに出てなかったのに、川崎大会に急きょ声をかけていただいて。しかも対戦カードを見たらストロングスタイルプロレス、佐山さんの直弟子であるスーパー・タイガー選手、間下選手とタッグ対決だと。

――ここはチャンスだと?

アレク いえ、自主興行の時チャンスを逃したこともあって、その時は挑戦するなんて気持ちはまったくなくて、目の前の試合を一生懸命闘おうと。そしたら結果として間下選手に勝つことができた。自分もあっけにとられてしまったなかで、思わず言ってしまったっていう感じだったんです。

――なるほど。成長した王者・間下隼人と対戦して、成長や変化は感じましたか?

アレク 感じました。体も大きくなってましたし、佇まいから違ってましたね。

――それはチャンピオンの佇まいでしょうか?

アレク う~ん、どうなんでしょう。これはチャンピオンに申し訳ないですけど、じつは当時、自分自身似たような思いを抱いたことがありまして。チャンピオンになった間下隼人という選手は、自分のやるべきチャンピオンであったり、佐山さんの弟子である彼が「自分がチャンピオンなんだ」というところにドンドン気づいていって(王者像を)いままさに築き上げているという感じを抱きました。

――いまなお成長途上にある王者だと?

アレク 間下選手の根本的な性格も含めなんでしょうけど、「俺がチャンピオンだ! 誰でもこい!」みたいな感じではなく、チャンピオンになっても成長して佐山さんに「私の弟子です」と胸を張って言ってもらえるようなチャンピオンにならないとと。そういう部分も感じましたね。

➡次ページ(レジェンドチャンピオンシップへの想い)へ続く

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