“アイスリボン期待の星” しのせ愛梨紗が飛鳥4・6蒲田で大先輩・真琴超えを狙う!「大どんでん返しじゃないですけど、自分が勝てたら…」

 旗揚げ10周年を迎えた飛鳥プロレス(篠瀬三十七代表)の愛娘でアイスリボンに所属するしのせ愛梨紗が飛鳥の4月6日、東京・蒲田の大田区産業プラザPiO小展示ホール大会(17時半開始)で、同団体での大先輩にあたる真琴とのチャレンジマッチに挑む。父の背中を見てプロレスラーになった愛梨紗は2022年6月26日、後楽園ホールでの尾崎妹加戦でデビューするも、この一戦で鎖骨を骨折し1年以上欠場。2023年7月17日に復帰を果たし、同月27日、飛鳥の新宿FACE大会に待望の初参戦。今回は2度目の飛鳥への出場となるが、組まれたカードは真琴とのシングルマッチ。大一番を目前に控えた愛梨紗に迫った。

――中学1年生の頃からお父様のASKUKA PROJECT、飛鳥プロレスのスタッフとして、お手伝いをされていましたが、プロレスラーになりたいという気持ちはいつ頃からありましたか?

「小さい頃からちょっとずつ思ってたんですけど、ほかに楽しそうな職業とかもありますし、友達と遊ぶのも楽しくて、踏み出す感じじゃなかったんですけど。高3になって、就職、進学の時期になるじゃないですか。そのとき、やりたいものなんだろう?と考えたとき、プロレスラーになりたいと思って。そこからアイスリボンのプロレスサークルにちょっとずつ通って、練習生になりました。しっかり固まって行動し始めたのは高3です」

――高校に入学したのが2020年4月で、コロナが始まったばかりの頃。結局高校生の3年間はずっとコロナ禍だったんですが、思い描いていたJKライフはできなかったですか?

「全然でした。高3の途中でデビューして骨折して。高3の終わりかけに、ほぼコロナがなくなって、ちょっとずつ行事が再開してるなか、自分は骨折で学校に行けなかった。ホントにJKしてないです」

――アイスリボンに入った当時、多くの所属選手が退団した時期で、ほかの団体にしようとかは考えなかったですか?

「自分がアイスリボンでよく見てたのが志田(光)さん、世羅(りさ)さんだった。お2人とも、自分が行くときはもういらっしゃらなくて。でもずっと見てた団体なので、やっぱりここがいいと思いました」

――自分が頑張って、将来アイスリボンを支えられる選手になれればと思いましたか?

「ハイ。思いました」

――デビュー戦で骨折して、その直後に予定されていた飛鳥への参戦も中止。1年以上も欠場していて、どういう思いでしたか?

「最初の1ヵ月くらいは動けないんで、入院とかもあって。家から出ない、病院から出ないという感じだったんですけど。1ヵ月経って、会場にも欠場あいさつとか、スタッフとしてお手伝いで行かせていただいていて。プロレスが好きでプロレスラーになったのに、試合ができないってめちゃめちゃつらいし。自分が欠場の間に後輩のデビューが決まったり、同期ができたりして、もどかしさを感じました。やりたいのにできないって。めちゃくちゃ悔しかったです」

――長期欠場の間にやめたいと思ったことはないですか?

「もうプロレス見たくないとか思ったんですけど。でも会場に行ったらファンの方が『大丈夫?』みたいなことを言ってくださったり、グッズとかを買ってくださったりして。この人たちのために復帰したいという思いもあって葛藤がありました」

――昨年の7月に復帰して、その直後に1年越しで念願の飛鳥に参戦されました。子どもの頃から手伝っていた父親の団体に選手として出るのは感慨深かったですか?

「すごい変な感覚でした。ずっと見てたわけじゃないですか。そこに選手として出て、お客さんも知ってる方が多くて、めっちゃ緊張して。出てる選手の方々も自分の小さい頃から知ってる方々で、周囲が知ってる方だらけでめっちゃ緊張しました」

――試合では星いぶき選手の強烈なチョップを浴びて、胸が内出血して相手の洗礼も受けました。プロレスの厳しさ感じた試合でもありましたか?

「復帰戦でもいぶきさんと対角にいて、めっちゃチョップ食らったんですけど、やっと食らえたというのが大きくて。飛鳥での試合もいぶきさんとの対決で、復帰戦と比べものにならないくらいチョップを食らったんで、治るのに時間かかったんですけど。でもちゃんとチョップを受け切れたのが痛いけどうれしかったです」

――昨年9月16日の道場マッチではタッグマッチで咲蘭選手から自力初勝利。同年12月31日の後楽園では南ゆうき選手からシングル初勝利を挙げました。勝つことができて、より前向きになりましたか?

「勝った当初はこのまま勝っていけるかもしれないと思ったんですけど、そんな簡単にはいかなくて。12月31日にシングルで勝ってから、ずっと負け続けてて、自力で勝ててなくて、それは悔しいなと思っています」

――今回は2度目の飛鳥参戦となります。アイスリボン時代の真琴選手は覚えていますか?

「その時期はアイスリボンは見てなくて、あとで映像とかで見たんですけど、今とは全然違う。今はきれいで最強な真琴さんしか直接見れてないんで、こんなに変われるんだって思いました」

――真琴選手とのシングル戦と聞いたときはどういう思いでしたか?

「うれしい気持ちが大きかったです。WNCでずっと見てた方だったので。めちゃくちゃ売店にも行かせていただいていたので。タッグでも1回も当たることはなかったのでうれしいです」

――真琴戦をどう戦っていきたいですか?

「技術力も身長の高さも、全部真琴さんのほうが上じゃないですか。見てる方で、私が勝てると思う方はいないと思うんです。だけど信じて応援してくれる方もいると思うので、その気持ちにも応えたいです。大どんでん返しじゃないですけど、自分が勝てたら。それを狙いたい。父の大会ですけど、自分が目立ちたいです!」

――4月6日、同じ会場で昼がアイスリボンの興行でダブルヘッダーになります。2試合目で真琴選手と対戦するというのはいかがですか?

「1日2試合はホントにきついんです。1試合でも頭がパンパンで、どうしようか?どう勝とうか?で。1試合に全力を注ぎすぎてヘトヘトになるんですけど、2試合目が真琴さんというのは正直きついです」

――昼のアイスリボンで勝って、夜に真琴選手にも勝って、1日2連勝といきたいところですね?

「ハイ」

――将来的にアイスリボンでどういう選手になりたいですか?

「ベルトももちろんほしいですけど、ファンの方からも会社からも、しのせ愛梨紗が必要だと思ってもらえるくらい重要な人になりたいです。必要不可欠みたいな選手に」

――最終的にはICE×∞王座を狙えるような選手になりたいですか?

「いつかは絶対になりたいです」

――お父様との親子タッグを組むとしたら、どういうシチュエーションならOKですか?

「タイミングって急に来るんじゃないですか。いつでもできるように準備はしておきたいなと思います」

――それは飛鳥のリングで希望されますか?

「いつかは来ると思ってますし、それがいつになるかわからないですし、どこでやるかもわからないですけど…。いつかは来ると思ってます」

飛鳥プロレス 4月6日(土)東京・大田区産業プラザPiO小展示ホール(17時半)
真琴(フリー) vs しのせ愛梨紗(アイスリボン)

〈写真提供:飛鳥プロレス〉

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