【新日本】内藤が辻との激闘を制し王座死守!「もう文句のつけどころがないぐらい今のトップの一角でしょう」
新日本プロレスは4月6日(土)、東京・両国国技館にて『SAKURA GENESIS 2024』を開催した。
『SAKURA GENESIS 2024』
日時:2024年4月6日(土) 15:30開場 17:00開始
会場:東京・両国国技館
観衆:6,632人
メインイベントでは「IWGP世界ヘビー級選手権試合」が行われ、王者・内藤哲也に辻陽太(NEW JAPAN CUP 2024優勝者)が挑戦。
新時代の幕開けを宣言した辻が入団前から憧れていた内藤哲也との運命の一戦。
ヤングライオンとして海外遠征前に内藤との一騎打ちを行った辻が、今回はNEW JAPAN CUP 2024優勝者としてリングで向かい合った。
序盤は勢いに乗る辻が内藤のノラリクラリとしたペースに歩調を合わせず、新時代を掴もうと猛攻を仕掛ける。
中盤になるとジーンブラスターを炸裂させ勝機をつかむが、ここから王者・内藤が踏ん張りを見せつけ反転攻勢に。
これまでジックリと辻の首を攻めていた内藤が、終盤に近付くと掟破りのジーンブラスターを発射。
これに大ダメージを食らった辻は、続けてバレンティアで追撃され青色吐息。
最後は内藤が旋回式デスティーノで辻を仕留め、3カウントを奪取。
<試合結果>
▼メインイベント(第9試合) 60分1本勝負
IWGP世界ヘビー級選手権試合
<第8代チャンピオン>
内藤哲也 〇
vs
<チャレンジャー/NJC 2024優勝者>
辻陽太 ×
34分26秒 デスティーノ→片エビ固め
※内藤が2度目の防衛に成功
試合後、新日本プロレスの木谷高明オーナーが目録を内藤へ贈呈すると、拳を掲げこれに木谷オーナーが応じようとすると内藤がツバを吐きかけ、場外へ放り投げる。
制御不能な内藤のこの行動に観衆は拍手喝采を浴びせた。
内藤が締めのマイクに入ろうとした瞬間、4.12シカゴで一騎打ちが決定しているジョン・モクスリーが現れる。
すると内藤が英語で「このベルトに挑戦したいのか?」と問いかけると、モクスリーも「IWGP世界ヘビー級王座」への挑戦表明を行った。
最後はリング上でダウンしていた辻とグータッチをした内藤は、ベルトを放り投げてみせた。
■試合後バックステージコメント
内藤「今日、両国大会にて行なわれたIWGP世界ヘビー級選手権試合が終わったと思ったら、次は来週? ジョン・モクスリーか。いつだったかな、忘れたけどさ、鷹木とジョン・モクスリーが試合している映像を、たまたま携帯で見てたんだよね。そうしたら、『次は内藤だ』っていきなり名指しされて、ビックリしたことが懐かしいよ。
こうして本当に実現することが凄く嬉しいし、俺は忘れないよ。2019年『G1 CLIMAX』、愛知県体育館で俺は彼に敗れてるから。今度は彼のホームで、俺がリベンジしてやるぜ。リング上で放り投げてきたベルトも、8年前と同じようにこうして俺のもとに近寄ってきたよ。このベルトは俺のことが好きなんだな。俺はこのベルトが誕生する時、最後の最後まで反対した男なんだけどね。
それにしても、辻陽太は凄いレスラーだな。ヤングライオンの時、なんでかわからないけど、彼に目が行ってしまってね。彼のことが凄く気になって、そして数年後、こうして俺の目の前に立ってる。なんか、凄い不思議だなって思いますよ。そういえば練習生時代、クビになりかけてた高橋ヒロムが気になって、俺がいろいろ教えたり、ヤングライオン時代の辻陽太が気になって目にかけてたら、こうして一気に上り詰めてきたり、俺、(※左目を指で見開いて)見る目あるね。自分でもそう思うよ。
辻陽太は新世代、確かにまだ若い選手だし、海外から帰ってきたばっかだし、次世代。まあでも、もう文句のつけどころがないぐらい今のトップの一角でしょう。なんかそんな状況が嬉しくもあり、悔しくもあり、でもこうして新しい新日本プロレスの力、新しい選手の壁となって立ち塞がる。この状況がなんか嬉しくもあるなんて思いますよ。
俺に残された時間は、あとどれだけあるかわからない。でも、俺がいるうちにドンドンチャレンジして来いよ。陽太、何回でも来いよ。鷹木、のんびりしてる時間はないぜ。BUSHI、ヒロム、ティタン、俺1回もシングルマッチやったことないからね。是非、今、俺がベルトを持ち、そしてこの新日本プロレス、プロレス界のトップであるうちに、シングルマッチやろうぜ。
俺の名前を出してくるその時を、トランキーロ! 焦らずに、そして楽しみに待ってるぜ。じゃあ、明日? 明後日? またどうせ会見あるんでしょ? 俺、オクパード、忙しいんだよ。まあでもさ、会見があるならちゃんと準備して、会見場に行きますから。ちゃんと質問事項、いろいろメモして、そして会見場に来てくださいよ。新日本プロレスワールドで見ながら、のんびりお菓子食べてる暇はないよ、東京スポーツ・岡本エキスパート! わかってる? 会見来なかったでしょ? 何やってたの? お菓子食べてたの? 明日はちゃんと来るんでしょ?」
──明後日行きます。
内藤「明後日やるの? 明日じゃないんだ。朝ってなんだ。了解。じゃあ、明後日、会見場でまた会おうぜ。じゃあ、皆様もまた明後日、会見場でお会いしましょう。(※報道陣の顔を見渡して)全員の顔、ちゃんと覚えたからね。じゃあ、アディオス!」
辻「(※ヤングライオンの肩を借りてコメントスペースに現れると、ヒザをついて)勝てなかった。俺は新日本を背負っていかなきゃいけないんだ。それは負けた今でも、その気持ちは変わらない。今日負けたなら、今日倒れたなら、また立ち上がる。倒れても転んでも、何度だって立ち上がる。それを見せるのがプロレスラー、そして新日本プロレスだろう? 今日はただ運命が俺に振り向かなかっただけだ。(※四つん這いになって)ヌオォォォォォ!(絶叫)」
フィンレー「(※突然、WAR DOGSのメンバーを引き連れて現れて)その生意気な笑顔がどこにいるのか探したよ、ビッチ! 『NEW JAPAN CUP』を俺が制覇していれば、今日のメインイベントもお前ではなくて、俺が張っていたことは周知のことだ。わかるか? 俺だったら、ナイトーに勝利し、今ごろIWGP世界ヘビー級王者になっていた。でも、お前は俺の『NJC』を制覇できて、ラッキーだったな。一生に一度のチャンスを受けることができたのに、台無しにしてしまったな! お前は失敗したんだ!」
鷹木「(※辻がWAR DOGSに囲まれているところに、ヒロムとBUSHIと一緒に現れて)オラ、オイ!」
※ここで両陣営乱闘。ヒロムとBUSHIはコナーズとモロニーのIWGPジュニアタッグを奪って挑発するなど、しばらく両陣営乱闘を繰り広げるが、フィンレーがゲイブたちを制止して引き上げる。
<写真提供:新日本プロレス>
➡次ページ【動画】「SAKURA GENESIS 2024」ハイライト(4月6日)へ続く
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