【スターダム】ラストマッチのジュリア、朱里とのタッグ復活で岩谷&羽南と熱闘ドロー!「ここでの経験は私の一生の宝」

 女子プロレス・スターダムが4月12日、東京・後楽園ホールで「STARDOM in KORAKUEN 2024 Apr.」を開催。3月いっぱいで同団体を退団したジュリアがラストマッチに臨み、彼女らしくファンに別れを告げた。

 ジュリアはアイスリボンに籍を置いていた2019年10月13日に自身のXにて突然退団を発表すると、翌日のスターダム後楽園大会に登場。両団体による協議の結果、スターダムへの移籍が決定。同年12月から参戦し、ワンダー・オブ・スターダム王座、ワールド・オブ・スターダム王座などを戴冠し、スターダムを飛躍させる立役者となったが、3月で退団した。

 ラストマッチでジュリアは朱里とのアリカバを1日復活させ、岩谷麻優&羽南と対戦。アリカバは羽南に合体フェースバスターを決めるなど、ブランクを感じさせぬ好連係を披露。岩谷がトペを発射すれば、ほぼ同時に羽南が場外ダイブを敢行。ジュリアがバックドロップを放てば、羽南も同じ技で返す。残り1分、ジュリアは羽南にグロリアスドライバーをさせるも岩谷がカット。

 羽南がジュリアを丸め込むも朱里が阻止。羽南がジュリアにバックドロップ・ホールドを決めカウント2が入ったところで、20分タイムアップのゴングが鳴らされた。

 羽南は「私とジュリアは同期じゃん。ドローで決着つけられなかったけど、私はスターダムで成長してオマエからスリー取ってやるよ!」とマイク。ジュリアは「羽南ちゃんとはなんと同期です。私はこの間30になったけど、君は何歳だ?19?君と初めて会った時、私は20代だったけど、君はまだ高校生だったね。マジ、強くなったね。まだまだ未来がたくさん広がってるじゃん。このスターダム、君がいれば大丈夫」と応じた。

 さらに、岩谷に対し「いつかベルトかけてシングルマッチがしたかったんだけど、叶えることができなかった。もっとでかくなった時に、オマエと絶対また戦いたいと思ってる。スターダム、女子プロレスのアイコンとして、ポンコツもほどほどに…」と将来の再会を約束。

 そして、パートナーの朱里に「出会ってくれてありがとう」と言うと、「4年前、変な移籍の仕方で来てしまった私をこうやって温かく応援してくれてる諸君ありがとう!ここでの経験は私の一生の宝だから。スターダムにいれたこと、しっかり誇りに思って、もっと上を目指していくんで、これからも諸君よろしくな。それじゃあアリベデルチ(さようなら)!また会おうぜ!」とあいさつし、万感の思いでリングを降りた。

 バックステージでジュリアは「これぞスターダムを感じたかったけど、まさにその相手にふさわしいアイコンと未来が詰まった羽南。この2人と対戦できてよかった。そして隣には朱里がいる。私はレスラーとしても、人としてもどうしようもなかったけど、ここに来てたくさんの仲間と出会って、たくさんの経験をして、ちょっとは大人になれたのかな。感謝の気持ちでいっぱいです。でも、これで終わりなんて思ってねぇから。ジュリアはまた現れるんだよ。どこかで」と発言。朱里は「またリングで会いたい。ジュリアがいたから今の私がある。本当に出会ってくれてありがとう」とコメントし、2人は涙で熱い抱擁を交わした。

<文:ミカエル・コバタ>

⇒次ページ【動画】ジュリアと朱里のアリカバが客席から入場しダンスを披露で会場が沸く

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