新団体マリーゴールドのジュリア「私が所属でいられる時間は短いかもしれない」

【WEEKEND女子プロレス♯8】

写真:新井宏

 スターダムのエグゼクティブプロデューサー職から契約解除されていたロッシー小川氏が2カ月の沈黙を破り、噂されていた新団体旗揚げを正式に発表した。

4月15日に都内でおこなわれた会見には3月末にスターダムを契約満了で退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣(桜井まい改め)ビクトリア弓月(弓月改め)に加え、高橋奈七永、石川奈青の7名が所属選手として登壇、団体名は「DREAM STAR FIGHTING MARIGOLD(マリーゴールド)」と発表された。

旗揚げ戦は5月20日(月)東京・後楽園ホールでおこなわれ、ジュリア&X組vsSareee&X組のタッグマッチがメインカードとして実現する。さらには、風香アドバイザーに率いられる形でアクトレスガールズ退団が明らかになったばかりの6選手が現われ、参戦を直訴する一幕も。「昭和のエッセンスを注入していきたい」とした代表取締役の小川氏。スターダム退団者に加えアクトレスガールズ勢登場のサプライズによって、賛否両論渦巻く船出になりそうだ。


写真:新井宏

 とにもかくにも注目度大の新団体マリーゴールド。所属選手の中でもエースともくされるのがジュリア、ということになるのだろう。スターダム退団者の中でいち早く離脱が明らかになったジュリア。詩美らが追随する形でこの日を迎えたわけだが、ジュリアは会見で「人生、何が起こるかわかりません。何が起こるかわからないからこそ、駆け抜ける意味があると思います。安定を求めるのも楽しい、けど、それをぶっ壊すのはもっと楽しい。仲良くなるのもうれしいけど、仲が悪くなるのだっておもしろい。褒められたら気分いいけど、けなされるのすら、いとおしい。それが生きるということだと思います。私はいま、間違いなく生きてます!」とコメントした。彼女自身、3団体目にして初めての旗揚げ戦。マリーゴールドオリジナルメンバーが揃ったこの席で、いったい何を感じたのだろうか。

 「まずは、相当な覚悟がないと(新団体には)来れないですよね。元スターダムでここに来た選手たちには、それぞれが相当の覚悟があると思う。人数こそ少ないかもしれないけど、少ない人数で合わせた力は何十倍にも何百倍にもなる。そんなパワーを生み出すことができると、私は思ってます」


写真:新井宏

 全員で話し合って移籍を決めたわけではない。それぞれがそれぞれの思いや覚悟をもって、彼女たちは新天地に闘いの場を求めるのだ。ジュリアが退団を考え始めたのは、やはり、スターダムでさまざまな問題点が噴出していた頃だった。

「次の契約満了の時期に終わりかなっていうのは考えていましたね、実際のところ。確かに(新団体の)噂はあったんですよ。私が小川さんに新団体を作ってくれと言ったかって? 言ってないです、言ってないです(笑)。ただ、それを聞いた瞬間に小川さんについていきたいって思ったんですよね。小川さんが引き抜いたみたいに言われていますけど、実際にはいろんなことがあるんですよ。かばうつもりはないけど、小川さんは悪くない。それは言っておきたい、マジで」

 小川氏は以前、「複数の選手から新しく団体を作ってほしいと言われていた」ことを明かしている。その選手が誰なのか、その選手が今回のメンバーにいるかなどはともかく、移籍を選択した選手全員に小川氏が声をかけ、一方的に引き抜いたわけではないようだ。

➡次ページ(高橋奈七永・石川奈青も所属選手として加入)へ続く

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