【ガンプロ】石井慧介がSOG世界無差別級王座を初戴冠し、初防衛戦の相手に岩崎孝樹を指名!SOG世界タッグ王座には冨永真一郎が挑戦表明

 CyberFightから3月いっぱいで独立し新体制となったガンバレ☆プロレスが4月27日、東京・北沢タウンホールで第1弾興行「スプリング・ブレイカーズ2024」を開催した。大会前にチケットが完売し、超満員札止め(主催者発表294人)の観衆が詰めかけた。メインイベントでは石井慧介が勝村周一朗を破り、スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王座を初戴冠。次期挑戦者には岩崎孝樹(フリー)を指名し、5月18日、東京・新木場1stRINGでの初防衛戦が決定。勝村&和田拓也が保持するSOG世界タッグ王座には冨永真一郎が挑戦の名乗りを挙げ、同大会でパートナーXと挑む。

 かつてインディペンデントワールド世界ジュニア・ヘビー級をかけて3度対戦した勝村と石井がSOG王座をかけて、4年7ヵ月ぶり4度目の一騎打ちを行った。

 勝村は石井の右腕を狙っていきトペを敢行も、石井が場外で両腕極め式ドライバーを決める。それでも勝村はトリプルスリー3ロックを決めにいくが石井が脱出。なおも石井の右腕を攻める勝村は必殺のニンジャチョークを狙うが石井は抜け出す。

 石井はファイナルカット、両腕極め式ドライバーでたたみかける。勝村もエルボー連打、フロントハイキックで攻めていくが、石井はセカンドロープからニールキック。さらに石井は高角度ダブルアームDDTをロコモーション式で決めて3カウントを奪取した。

 試合後、この日、和田とのシングルマッチを制したと冨永がリングイン。「そのタイトル、3回挑戦して、3回とも失敗しています。だけど、僕はそのベルトを巻くためにガンバレ☆プロレスに入団しました。石井さんはガンバレ☆プロレスを引っ張るにふさわしいレスラーと思ってます…」と挑戦をアピールするのかと思われた。ところがダウンする勝村を見て、「勝村さん、弱ってますか?弱ってるほうを狙うのがレスラーの鉄則、人間のさが。タッグに挑戦する。和田さん、今日負けてるよね?」と迫る。和田は「1回勝っただけだろ。やんねぇよ」と拒む。すると冨永は「俺は最高のカードをもってる。今日は37回目の誕生日。誕生日の人のお願いを断ることはできない。パートナー、俺の人望をなめてもらっちゃ困る」とパートナーを募るも誰も名乗りを挙げず。ならばと冨永は「CWPという、俺が旗揚げした社会人プロレス団体がある。学生プロレス時代の仲間がいる。そいつら連れてくるよ」と切り替えた。和田は「オマエに誕生日プレゼントくれてやるよ。その代わり、何年か前のユニオンで佐藤光留に失神させられたくらい、失神させてやる」と受諾。パートナーはXとして、後日決まることになった。

 冨永が退場すると、石井は「去年(5・5後楽園で)、SOG選手権に挑戦するとき、“石井さんがベルト獲ったら、自分とタイトルマッチをしてください”と言った男がいます。その約束を果たしたいと思うので、岩崎孝樹を初防衛戦に指名したいと思います」として、岩崎との王座戦が決まった。

 最後は石井が締めようとするが、大家健がマイクを奪って、強引に「ウィー・アー・新体制ガンバレ☆プロレス!」で大会が幕を閉じた。

 バックステージで石井は「ベルトができたとき、初代王者にこだわったんですけど、今日獲るというのがベストだったのかなと。俺は新体制のときが調子いいと言い切って挑みました。前の体制のとき、消極的だった部分があるかもしれない。強い勝村周一朗から獲れたので、ガンプロを引っ張っていきます。エースになれるよう頑張っていきます。勝村さんとの戦いはまだまだ続くと思うので、次の対戦を楽しみにしてます」と笑顔。

 王座から陥落した勝村は「完敗です。言い訳になっちゃうけど、去年12月27日に木髙イサミから、自分の選手生命かけて、とにかく練習して奪い獲ったベルト。守りたかったんですけど、今思えば、あの翌日に大家健から独立を告げられて、反対したんですけど。大家健と1・4板橋で殴り合って、心動かされて。そこからガンプロが独立して、毎日あちこち駆け回って。シングルもタッグも防衛しながら、7大会連続でメインやって。独立一発目までこぎ着けたけど、こんな状態で勝てるほど、石井慧介は甘くなかった。あと10年はガンプロで石井慧介と戦い続けたい。石井慧介に負けたけど、冨永に負ける俺じゃねぇから」とコメント。パートナーの和田は「まさか俺らが負けるなんて考えもしなかった。5回防衛して調子乗ってたとこあったかもしれない。俺は10年とは言わないで、5年以内で自分のプロレスの夢叶えるために進んでいく」と気を引き締めた。

 タッグ王座挑戦が決まった冨永は「CWPの選手がガンバレ☆プロレスに上がったことはあるんですが、ここ数年はなかった。新体制になって、既存の選手だけではなく、新しい選手もということであったので、ちょうどいいタイミングで私の信頼する仲間を連れて、本気で獲りに行きます」と力を込めた。

ガンバレ☆プロレス
「スプリング・ブレイカーズ2024」
日時:4月27日(土)(18時) 
会場:東京・北沢タウンホール
観衆:294人(超満員札止め)

1.タッグマッチ 30分1本勝負
○渡瀬瑞基、レッカ(13分38秒、片エビ固め)前口太尊、岡田剛史●
※ヴェネチアン

2.シングルマッチ 30分1本勝負
●和田拓也(9分11秒、片エビ固め)冨永真一郎〇
※変形ネックブリーカー

3.ミックスト6人タッグマッチ 30分1本勝負
PSYCHO、まなせゆうな、○YuuRI(15分47秒、体固め)藤田ミノル、ウナギ・サヤカ、HARUKAZE●
※スワントーンボム

4.タッグマッチ 30分1本勝負
○今成夢人、高岩竜一(16分46秒、片エビ固め)大家健●、阿部史典
※ラリアット

5.スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権 60分1本勝負
<王者>●勝村周一朗(19分59秒、体固め)石井慧介〇<挑戦者>
※ロコモーション式高角度ダブルアームDDT
※第6代王者が3度目の防衛に失敗。石井が第7代王者に

〈写真提供:ガンバレ☆プロレス〉

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