【新日本】リスペクトする棚橋との激闘を制したネメス「俺がずっと憧れていたレジェンドだ」

新日本プロレスは5月3日(金・祝)、福岡国際センターにて『レスリングどんたく 2024』2連戦の初日を開催した。

『レスリングどんたく 2024』
日時:2024年5月3日(金・祝) 16:30開場 18:00開始
会場:福岡・福岡国際センター
観衆:2,440人

メインイベント(第9試合)では「IWGP GLOBALヘビー級選手権試合」が行われ、王者ニック・ネメスに棚橋弘至が挑戦。

WWEでグランドスラムを達成したネメスは棚橋弘至を尊敬している事を公言しており、本来であれば4月6日の両国国技館大会で実現予定であったが、棚橋の負傷で延期となった待望の一戦。

試合では両者が白熱の攻防戦を展開し、棚橋も気合の攻めを見せるもネメスの膝攻めに苦戦。

佳境を迎えチャンスと見た棚橋はハイフライフローを繰り出すも、ネメスは膝を立てて迎撃し、棚橋が悶絶。

最後はネメスがデンジャーゾーン2連発で棚橋を撃破し、IWGP GLOBALヘビー級王座の初防衛に成功した。

<試合結果>

▼メインイベント(第9試合) 60分1本勝負
IWGP GLOBALヘビー級選手権試合
<第2代チャンピオン>
ニック・ネメス 〇
vs
<チャレンジャー>
棚橋 弘至 ×
デンジャーゾーン→片エビ固め

※ネメスが初防衛に成功

試合後のネメスをこの日セミファイナルで辻陽太を撃破したデビッド・フィンレーが襲撃。

怒りのネメスは翌日の福岡大会でベルトを懸けてフィンレーを迎撃するとマイクで宣言。

ネメスは棚橋とのタッグが決まっていたが、両者の意思表示を受けて大会後、「IWGP GLOBALヘビー級選手権」<王者>ニック・ネメスvs<挑戦者>デビッド・フィンレーが正式決定した。

■試合後バックステージコメント

ネメス「史上最高のレジェンドの一人といっしょのリングに上がった。俺がずっと憧れていたレジェンドだ。リングの内と外の両方で、人間として尊敬できるレスラーだ。史上最高のレジェンド。日本のレジェンドというだけではない。世界におけるレジェンドだ。
タナハシ、あなたは俺のこの顔面に全力をぶつけてくれた。そして俺も全力をぶつけたが、素晴らしいあなたは何度も起き上がった。それだけ最強でありたいという思いが強いんだ。(※ビールを掲げて)あなたを称えたい。だがそれ以上に大事なのは、あなたに勝ったということだ。
タナハシ、この試合に感謝したい。俺がいかに優れた存在なのかを俺自身に気づかせてくれたことに感謝したい。日本での経験はまだ2試合の俺と同じリングに上がってくれたことに感謝したい。2試合だ! 俺はまだ自分を証明できていない。俺は夜眠らずに、どうすればより強くなれるか、どうすればこのビジネスで成功できるか、どうすれば他の誰よりも上へといけるのかを考える。
他のヤツらが別のことをやっている間に。どうすれば突出した存在になれるのか。やるべきことはただ一つ。毎晩、自分を証明することだ。興行の話題をさらうのもいいだろう。誰かの彼女の心をさらうのもいいだろう。今、俺は43歳で、一番調子がいい。この19年間、ケガをしていない。誰か、誰か俺にかかってこい。
俺の目を見て、自分の方が優れているというヤツがいい。俺よりファンが多かったり、団体に味方が多かったり、他団体に知り合いが多かったり、Twitterなら俺よりすごいヤツもいるだろう。まあ、疑いの余地はあるが。俺は今まで有言実行を貫いてきた。俺が言ったのにやらなかったことがあるというヤツは今すぐ教えてくれ。でなければ黙っていろ。
タナハシ、感謝するよ。俺は最高の選手と闘い、勝った。いつか彼がトップに立つこともあるだろう。しかし今晩は、俺の妙技を味わうことになった。自分の内に炎を感じる。この何年も感じていなかったが、よみがえってきたんだ! ああ、最高だ! 俺はレスリングを愛している! 最強であるというのは素晴らしいことだな!
俺は気にしないんだよ。悪ふざけなんか。安易な道を選び、小ずるいマネをするヤツのことなんて。挑戦するために奇襲するヤツなんて。それがチャンスを手に入れるためのお前のやり方なら、いいだろう。こそこそと楽な道を選び続ければいい。だが、お前に俺は倒せない。
なぜなら俺が闘うのは、俺やこの団体の選手、そして世界中の選手にとって大きな意味を持つこのタイトルのためじゃないからだ。伝統というものが何であれ、俺はそのためだけに闘うんじゃない。毎晩、常に最高であるために闘うんだ。何も得られない夜があったとしても、俺は決して振り返らないだろう。しかしこれまでのところ、俺は最強すぎるんだよ。(※記者に対して)質問はあるか? 俺はバーにいるよ」

棚橋「(※崩れ落ちるようにフロアにうつ伏せになり)クソッ、悔しい。悔しい……。どっちも全力でやるから。社長もレスラーも、全力でやるから。あきらめねえから……。今、この時期の新日本を任せられたんだったら、必ずもう1度、プロレスファンに、見てくれてるみんなに……満足してもらえるような、楽しんでもらえるような、新日本に必ずします。
どっちも、どっちも100パーセントで、どっちも100パーセントでやるから。何年かぶりに上のコスチューム脱いだんだけど、(立ち上がり、※自身の腹をさすって)もう少し、もう少し……時間をください」

フィンレー「明日か。そう言ってたな。ニック、お前はずっと守られてきた。それは互いにわかっているはずだ。お前はここにやってきて、俺が負傷している時に俺のタイトルに挑戦させてもらうことになった。お前は腑抜けのやり方で王座を奪った。なのに厚かましくも俺を腑抜けと呼ぶのか?
いやいやいや……おかしいな。よく聞け。真の残忍な存在から守るために、アイツらが作った高い壁に囲まれ、ニック、お前は軟弱になったんだ。『WRESTLE KINGDOM』の時からわかっていた。俺はお前をただ一押しするだけでいいんだと。お前は耐えられない。今、故郷から何マイルも離れてここまで来たお前に俺がやるべきことは、レスリングがマーケティング戦略やカネでできているのではなく、血と泥でできているということを思い出させることだ。
だから、俺に見せてもらおう。お前の持っている力を。残忍な王と闘って生き残るために必要な力を、お前は自分が持っていると思っているのか? お前のキャリアは優秀と呼ぶにはあと一歩足りない」

<写真提供:新日本プロレス>

➡次ページ【動画】「IWGP GLOBALヘビー級選手権試合」ニック・ネメスvs棚橋弘至(試合ダイジェスト)へ続く

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