【編集長インタビュー】獣神サンダー・ライガー②「オカダカズチカがうらやましい」

「世界の」獣神サンダー・ライガーのプロレス哲学は熱い。ジュニア戦線に続いてヘビー級バトルについても、大いに語った。リングに臨むプロレスラーの覚悟とプライドを明かしてくれた。

 

――新日本プロレスのジュニアバトルはヘビー級戦線に負けないほど「スゴイ」です

 

ライガー 新日本のジュニアは層が厚い。誰が抜けても、すぐにふさわしい選手が名乗りを上げてくる。WWEもクルーザー級を売り出し、世界中の目がジュニアに向いている。来年のスーパージュニアが本当に楽しみ。今からワクワクしています。今年のスーパージュニア戦も、ヘビー級の棚橋選手やオカダ選手が出場しなくても、各会場が満員になっていた。「スゴイ」ことだよ。

 

――ライガーさんはかつて「ヘビー級に負けたくない」とおっしゃっていました

 

ライガー そういう時代もありましたが、今はどうでもいい。ジュニアにはジュニアの、ヘビーにはヘビーの魅力があるんです。ジュニアとヘビーは競うものではない。「ジュニアはスゴイ」と言ってもらいたいだけです。

 

 

――IWGPヘビー級王者・オカダカズチカ選手が新日本プロレスをいやプロレス界を引っ張っています

 

ライガー 彼は天才です。3・6東京・大田区大会のタイガーマスクW戦を見ましたか? 彼が試合の途中で仕掛けた。そうしたら、会場の空気が一変した。後で彼に聞いたんです。「あれは狙ったの?」そうしたら「ハイ、そうです」と、ニヤリだよ。

 

――オカダ選手が仕掛けた?

 

ライガー オカダ選手は全身でファンの空気を、会場のうねり、波を感じ取っている。彼が一発、仕掛けたことで試合がピシッとした。違う雰囲気になった。そこからタイガーマスクWもぐっと上がった。それができるんです。オカダ選手は。

 

――対戦者の力量を引き出して勝つ。オカダ選手は「チャンピオンの中のチャンピオン」だと?

 

ライガー 彼がうらやましくて仕方がない。僕は身長のことを除けば、人をあまり「うらやましい」とは思わないんだけど、オカダ選手のことは本当にうらやましい。

 

 

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