長谷川美子が初の自主興行2.28『Yoppy’s Next Stage』開催!「どうしても対戦したかった」引退間近の清水ひかりと念願の一騎打ちへ

プロレスラー長谷川美子が、自主興行「Yoppy’s Next Stage」を2月28日(金)に東京・TOKYO SQUARE in itabashiで開催する。ガンバレ☆プロレス退団後、初の単独主催となる今大会では、3月に引退を控える清水ひかりとのシングルマッチを実現させた。「どうしても対戦したかった」と語る長谷川は、これまでのキャリアで培った縁を生かし、多彩な対戦カードを編成。「自分がやりたいことを詰め込んだ」と意気込みを見せた。大会では、東京女子プロレスやSUGAMOプロレスの提供試合も組まれ、長谷川のプロレス人生を象徴する一夜となりそうだ。

長谷川美子︎自主興行
-Yoppy’s Next Stage-
日時:2025年2月28日(金)19:00開場/19:30開始
会場:TOKYO SQUARE in Itabashi 

①初の自主興行を開催

――2月28日、TOKYO SQUARE in Itabashiでの自主興行が開催されますね。

ガンバレ☆プロレスを退団してから、自主興行を開催するのは今回が初めてになります。以前はリアラさんと「よぴリア興行」として興行を行いましたが、今回は完全に単独でやってみようと決めました。

――今回が初めての自主興行となりますが、どのような思いで準備を進めてきましたか?

正直、不安もありました。でも、それ以上に「自分がやりたいことを詰め込んだ大会にしたい」という思いが強かったですね。カードを決めるにあたって、自分が今まで関わってきた選手たちに声をかけました。皆さん快く引き受けてくださって、本当に感謝しかないです。

――単独での自主興行を決断した理由は?

一番の理由は、3月16日に引退される清水ひかりさんとどうしてもシングルマッチをしたかったからです。清水さんとはアクトレスガールズ時代に一緒でしたが、これまで一度も対戦する機会がなかったんです。彼女の引退が決まったとき、「このまま対戦せずに終わるのは悔しい」と思いました。ですが、COLOR’Sの引退試合の時に東京女子プロレスも大会もあってスケジュール的に難しく……。それならば自主興行で実現させるしかないと決意しました。

②一騎打ちを行う清水ひかりの存在

――清水選手は長谷川選手にとってどのような存在ですか?

とても優しい先輩です。私はアクトレスガールズでデビュー後、すぐにケガで欠場してしまったのですが、その間も清水さんにはたくさんのことを教えていただきました。試合での立ち振る舞いはもちろん、セコンドの動き方まで細かく指導してくださって、本当に面倒見の良い先輩でした。

――印象的なエピソードはありますか?

私がサッカーボールキックを使いたいと相談したときのことですね。本来、自分の得意技を後輩が真似したいと言うのは、あまり快く思わない方もいると思います。でも清水さんは違いました。「ここをこう蹴ると効果的だよ」と、むしろ積極的に教えてくださったんです。あのときの優しさは今でも忘れられません。

――アクトレスガールズが解散した後、お二人の交流は続いていたのでしょうか?

実は、団体が解散してからはほとんど交流がありませんでした。清水さんはCOLOR’Sとして活動を続け、私は団体がなくなってしまったため、どこにも所属できず、しばらくプロレスから離れていた時期もありました。スターダムや東京女子プロレスに進んだ仲間もいましたが、私は進路が決まらず、誰とも連絡を取らない日々が続いていたんです。

――それでも今回、清水選手との対戦を実現させたわけですね。

復帰後、COLOR’Sの興行に呼んでいただく機会がありましたが、清水さんとは試合をしたことがなかったんです。私は「いつか対戦できるだろう」と思っていましたが、引退の発表を聞いたとき、「これは急がないと間に合わない!」と焦りました。

――対戦の実現に向けて、どのように動いたのでしょうか?

まずは東京女子プロレスで活動していることもあり、団体のスケジュール的に難しいかもしれないと思いました。でも、どうしても対戦したくて、東京女子プロレスの甲田代表に相談しました。最終的には自主興行という形なら可能になると分かり、そこから一気に動きました。

――清水選手本人にはどのように対戦を伝えましたか?

実は、直接伝えることはできませんでした(笑)。私は清水さんの連絡先を知らなかったので、甲田代表とCOLOR’SのSAKIさんが私の「対戦を実現させたい」という願いをくみ取ってくれまして、最終的に対戦が決まりました。

――ご本人には後から伝えたのですね。

そうなんです。対戦が決まった後に、「ありがとうございます」とメッセージを送りました。でも、私が対戦を望んでいることを直接清水さんに伝えたわけではなかったので、今思うと不思議な流れだったなと(笑)。

――それだけ多くの人が長谷川選手の思いをくみ取って動いてくれたということですね。

そう思います。本当にありがたいことです。私一人の力では実現できなかったカードですし、いろんな方の協力があってこそ実現しました。だからこそ、当日は最高の試合をお見せしたいと思っています。

③各試合の見所

――その他、各試合の見どころについてお聞かせください。

大会全体の構成を考えるのは初めてで、試合順やカードの組み合わせにすごく悩みましたが、最終的に楽しんでいただける内容になったと思います。

 

▼第1試合 SUGAMOプロレス提供試合
クラッシャー猪馬&橋本深夜バイト
vs
オカネ・クレチカ&棚ボタ弘至

――第1試合にはSUGAMOプロレスの提供試合がありますね。これが決まった経緯は?

私自身、2023年9月にSUGAMOプロレスに参戦した際、とても楽しかったんです。元々お笑いが好きで、プロレスはプライベートでも観に行っていたのですが、SUGAMOプロレスのユニークなスタイルにすごく惹かれました。プロレスを知らなくても楽しめる試合が多く、新しくプロレスを知るきっかけとしても最適だと思い、今回の自主興行でもお願いしました。

――SUGAMOプロレスの試合をオープニングに持ってきた意図は?

やっぱり“楽しい”を最初に持ってきたかったんです。今回の大会は、清水ひかり選手の引退がテーマですが、悲しみだけでなく、最後は「楽しかった」と思ってもらえるようにしたくて。その流れを作るために、まずは笑顔になれるSUGAMOプロレスの試合をオープニングにしました。

▼第2試合 3WAYマッチ
山中絵里奈 vsリアラ vs 安納イモリ

――続く第2試合にはリアラ選手、山中絵里奈選手、安納イモリ選手が登場しますね。

山中絵里奈選手は、アクトレスガールズにも参戦していたことがあり、現在はベストボディジャパンプロレスでタッグチャンピオンを務めています。ただ、他団体での試合が少なく、もっと多くの人に知ってもらいたいという思いがありました。彼女のパフォーマンス力、スタイル、そして場外プランチャーの美しさは必見です。

――安納選手とは特に親しい関係だとか?

彼女とはルームメイトで、2年間一緒に暮らしています。もともとは昔「踊ってみた」コンテンツで活動していて、YouTubeで何百万再生もされた動画を作っていたんですよ。彼女はグループのリーダーとしてフォーメーションや編集まで全部こなすしっかり者。でも天然な部分もあって、一緒にいると飽きないんです。

――リアラ選手との関係はいかがですか?

リアラさんとはフリーランスになってからも交流が続いており、月一で必ず飲みに行っています。笑 今は別々の環境でプロレスをしているので中々交わる事がなかったですが、今回オファーをしたら『よっぴーのオファーならノーギャラでやるよ!』と言ってくれるほど快く受けてくれました。

――試合順を考える際に特に悩んだ点は?

やはり大会のテーマをどう表現するかが重要でした。緊張と緩和のバランスを意識し、前半に楽しい試合を組み込み、後半に向けて徐々に熱くなっていく流れを作りました。最終的に、プロレス初心者でも楽しめる大会になったと思います。

▼第3試合 東京女子プロレス提供試合
鳥喰かや vs HIMAWARI

――提供試合として、東京女子プロレスから鳥喰かや選手とHIMAWARI選手の一戦が決定しました。

鳥喰かやさんとは、タッグトーナメントで組んで出場しました。身体能力がものすごく高くて、スピード感のあるアクロバティックな動きが魅力的な選手。東京女子での相方としてすごく信頼していますし、この自主興行に関わってほしかったんです。

――HIMAWARI選手はどんな方ですか?

HIMAWARIさんは元アクトレスガールズで、COLOR’Sさんともつながりがありますし、何より元気の塊のような選手。彼女がいることで大会全体がより華やかになると思いました。

――対戦カードを決める際に、この2人の組み合わせがすぐに浮かんだのでしょうか?

ほぼ即決でしたね。おそらく大会全体として笑いの要素が強くなると思うので、しっかりと楽しさとプロレスの本質を見せられる東京女子の提供試合を組みたかったんです。

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