CMLLで活躍する“和製ルチャドール”OKUMURAが語る新日本との関係「ファンタスティカマニアの成功と未来」

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コロナ禍からの『ファンタスティカマニア』再開は「全大会満員でうれしかった」
――2023年に『ファンタスティカマニア』が復活して、どんな思いでしたか?
「最初不安でしたよね。2年間もやってなくて、もしかしたらお客さんが満員にならないかもしれないとか、もしかしたら興味が薄れてるかもしれないとか。そういう気持ちがあったんで、うれしかったんですよ。全大会満員で。その間に、メキシコの一部のメディアやファンで『新日本とCMLLとはもう強い絆はない。新日本は外に向いてる。CMLLとの関係は終わった』という人がいっぱいいたんです。でも、新日本もCMLLも一言もコメントしていない。そして、2023年のシリーズが終わったとき、新日本とCMLLの絆を再証明できてよかった。そのとき、改めて『新日本とCMLLの懸け橋になってよかった』と思えた。パンデミックは苦しかったけど、新日本もCMLLも苦しみを乗り越えて再開し、大成功を収めた。コロナ対策で声が出せないとかマスク着用とかあったんですけど、『ファンタスティカマニア』直前に解除になって、声を出せるようになったんです。2024年もチケットが完売して。今年も完売して。この円安の時代に、これだけの選手を呼ぶのは大変だと思います。まして、今回初めて『ファンタスティカマニア』の週末の東京大会が1度もなかったんです。そのなかでチケット完売して。すごいな、うれしいなという気持ちです」
――『ファンタスティカマニア』が復活して3年目。会場での声援とかを聞くと、ファンが戻って来てくれたんだなと実感はありましたか?
「去年も一昨年もたくさんの人が来てくれて、それは感じていましたし、今回もそうですし。だからもう新日本への信用、CMLLへの信用、『ファンタスティカマニア』への信用、信頼。ファンの期待を裏切らないことだと思うんです。新日本とCMLLが信頼関係を築き上げたのは昨日今日ではなく、時間を費やしてコツコツと築き上げたものじゃないですか。2009年に菅林会長がメキシコに来られて、自分も微力ながら力になれて。団体間の提携というのは、やるのは勢いでできるかもしれないけど、それを継続するのがすごく大変なことだと思うんです。菅林会長にも言ったことがあるんですけど、提携して15年以上経ってるんです。恋人や夫婦だったら別れてるかもしれない。そのなかで、ずっと厚い強い絆で結ばれてるわけです。それは簡単なことではないと思うんです。そのなかで自分はCMLL側の立場として、微力ながら、新日本との提携を守ってきた。両団体の懸け橋として、これからもこの関係を続けていきたいですね。それが菅林会長への信頼、CMLLへの信頼。同じ日本人として、両団体に貢献し続けてきた気持ちがあるし、これからも貢献し続けたい気持ちが強いです。CMLLは真っ直ぐな会社だし、新日本プロレスも同じです。すごいことじゃないですか。『ファンタスティカマニア』13回目ですよ!」

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「全日本をやめて21年後に小島さんとアメリカでベルトを獲るなんて不思議な巡り合わせ」
――アメリカのMLWにはいつ頃から参戦されているんですか?
「去年の2月からです。月イチペースで行ってます。CMLLとMLWは2023年9月から業務提携して、新日本とCMLLの両団体、AEWともMLWとも提携しています。小島(聡)さんが参戦して、MLWのヘビーのベルトを去年の1月に獲って。去年の2月、フィラデルフィア大会で、小島さんとのタッグチーム『CozyMAX』(コジマックス)がスタートして。去年5月11日にシカゴで、MLW世界タッグ王座を獲ったんです。8月29日にニューヨークで鈴木みのる&イクロ・クオンに負けたんですけど、12月5日に同じニューヨークで獲り返したんです」
――アメリカで新日本の小島選手とベルトを獲って、日本でも『ファンタスティカマニア』でタッグを組んでやるのはどういう心境ですか?
「2004年3月に全日本をやめたとき、小島さんに『お世話になりました』と電話したんです。小島さんからは『頑張ってね』と言っていただいて。まさかその後、一緒に仕事するなんて思わなかった。小島さんが新日本に戻られて、2017年9月にメキシコに参戦したんです。そのとき、僕は首のケガのリハビリ中で試合してないんですけど、メキシコで一緒だったんです。それがきっかけになって、小島さんも『ファンタスティカマニア』に参戦するようになったんです。2018年以降、僕とは直接かかわりはなかったけど、小島さんが20年以上ぶりにMLW世界ヘビーを獲った。全日本時代にも獲ってるんですが、巡り巡って新日本とMLWが提携して、MLW世界ヘビーに返り咲きして。僕はCMLLとMLWが提携したことによって、MLWに参戦して、タッグを組んで。偶然も重なって、組むようになってベルト獲って。それで僕は去年5月にメキシコ&CMLL20周年でCMLLから表彰受けたんですが、そのとき小島さんがCMLLに参戦されて、一緒に組みました。その後、8月にコスタリカの遠征にも小島さんと一緒に行きました。12月にMLW世界タッグのべルトを奪還できて、今回『ファンタスティカマニア』で一緒にやってますけど、不思議な巡り合わせというかプロレスの世界は分からないですね。メキシコで1年やってダメなら廃業するつもりでやったんで、21年後に小島さんと一緒にやってるって」















