【新日本】辻陽太、2年越しの雪辱!因縁のSANADAをジーンブラスターで撃破「覚悟が違うんだ」

新日本プロレス“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』が7月19日、北海道立総合体育センター 北海きたえーるで幕を開けた。今年の夏を彩る激闘の火蓋が切られた。

『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年7月19日 (土) 15:30開場17:00開始
会場:北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
観衆:2,579人

Aブロック公式戦で、新世代の旗手・辻陽太が、因縁の相手であるSANADAから悲願のシングル初勝利を挙げ、2年越しの雪辱を果たした。この一勝は、辻にとって単なる白星以上の、大きな意味を持つものとなった。

両者の間には、浅からぬ因縁が存在した。2023年、海外武者修行から凱旋した辻が、その実力を世に問うたIWGP世界ヘビー級選手権試合。その時の王者がSANADAであった。

辻はこの大一番で敗れ、同年のG1公式戦でもリベンジはならず、シングルでは2連敗を喫していた。まさに、乗り越えなければならない厚い壁であった。

一方のSANADAは、かつての”Cold Skull”の面影はない。HOUSE OF TORTURE(H.O.T.)に電撃加入し、そのファイトスタイルは大きく変貌を遂げた。

この日も、電飾付きの奇抜なジャケットとギターを携えて入場し、観衆の意表を突くと、ゴングが鳴るやH.O.T.流の非情な戦法で試合のペースを掌握した。

握手を求めるフェイントから辻を場外へ誘い出すと、ギターを盾にする狡猾さを見せ、リングに戻ろうとする辻の股間をロープで蹴り上げる。場外では鉄柵に叩きつけ、観客の持っていたペットボトルを凶器にするなど、無法な攻撃で辻を翻弄。

リングアウト勝ちすら狙う徹底したダーティーファイトで、辻を精神的にも肉体的にも追い詰めていった。

リング上でもSANADAの猛攻は続く。マジックスクリュー、シャイニングウィザードと立て続けに放ち、辻の反撃の芽を摘んでいく。辻がブレーンバスターボムで一矢報い、流れを引き寄せようとした場面でも、SANADAは冷静であった。

コーナー最上段からの辻のダイビング攻撃に対し、倒れ込みながら足を上げて股間を蹴り上げるという非情なカウンターで動きを止めると、シャイニングウィザードから必殺のラウンディングボディプレスの体勢に入った。

万事休すかと思われたその瞬間、辻の「覚悟」が勝った。SANADAのラウンディングボディプレスを寸前で回避し、着地して無防備になったところに、一瞬の隙も見逃さず必殺のジーンブラスターを叩き込む。完璧に決まった一撃が、因縁の相手から逆転の3カウントを奪い取った。

<試合結果>
▼第8試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』Aブロック公式戦
辻 陽太 〇(1勝=2点)
vs
SANADA ×(1敗=0点)
5分11秒 ジーンブラスター→片エビ固め

試合後、無言で控室へ消えるSANADAとは対照的に、辻はバックステージで短い言葉に万感の思いを込めた。

「SANADA、こっちはな、覚悟が違うんだ。あの1分のPVのために俺は、100mのバンジージャンプ、2回飛んでんだよ……」

この勝利は、2年前に止められた時計の針を、自らの手で動かした証である。昨年のG1で準優勝という結果を残した怪物が、最も高い壁を乗り越え、幸先の良いスタートを切った。この「覚悟」を胸に、辻陽太の真価が問われる夏が始まる。

<写真提供:新日本プロレス>

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