【プロレスリングWAVE】大畠美咲がRegina di WAVE初戴冠!「防衛戦は後輩を指名し、チャンスを与えていきたい」(10.9後楽園大会)

エンディング/大畠が感動のレジーナ初戴冠

大畠「VTRでも出てた通り、私は初代のトーナメントからずっとレジーナ取りたくてたまらなくて、4年かけて……やっと叶えられます。長くて辛くて苦しかったけど、諦めなくてよかったです。私はレジーナになったら、やりたいことがあると言いました。やりたいことというか、今後の防衛戦のコンセプトなんですけど、私からは後輩しか指名しません。それは私が今まで先輩方とかにたくさんのチャンスいただいて、成長できたから、今度はそれを後輩たちに返してあげたいという思い……そして、私よりキャリアのあるお姉様方は自分たちでチャンスを掴めばいいと思うからです。だから、いままでチャンスはなかったけど、実はいいもの持っているとか、そういう子たちを引き出してあげたいと、このタイトルマッチで引き出してあげたいと思います。その一歩として、まずは10月22日の新木場大会でタイトルマッチを行いたいと思います。その相手は長浜。長浜は、誰より練習してるのは知ってるけど、誰より本番に弱くて、試合にそれが出せないから、凄くもったいないなといつも思っています。自分で限界を決めないで、私からこのベルトを剥がすつもりで、いい試合しようとかそんなの考えないでいいから、とにかく本気で勝ちに来てください。1回、勝ったんだから可能性あるよね?」

長浜「1回勝ったんで、もう1回、大畠さんから取って、そして、もうちょっと自分もやっぱり上にいきたいという気持ちあるんで、それを10月22日に、これからのためにやりたいと思います。お願いします!」

大畠「GAMIさん決定でいいですか。決定です。そして、毎年11月といえばNEXTというZABUNグループ内での次期挑戦者決定トーナメントが行われます。GAMIさん……私は後輩と防衛戦やりたいです。後輩にベルトを取られたいと思っています。だから正直おばさんはいらないんですよね。ZABUNという括りなしにしませんか? それで私、以下の後輩でトーナメントにしてくれません?」
二上社長「じゃあアニキ(水波の挑戦)もナシということですね?」
大畠「ごめん!(とリングサイドの水波に謝る)」
だが、水波はそれどころではないようで、大畠の初戴冠に涙。
大畠「何? あははは」
二上社長「さっきからな、ずっと泣いてんねん」
大畠「ありがとう……」
そこに田中ミキが現れる。

大畠「誰ですか? 呼んでないのに」
二上社長「後輩っていう括りならいいんですよね?」
大畠「ベルトを取るって前向きな後輩で」
二上社長「逸材やで。私の大好物の逸材やで?」
大畠「どうせ優勝できないんで入れてもいいですけど、後輩でお願いします。それと後輩ではないんですけど、野崎! 今日、見てないんですけど、水波から勝ったんですよね? それがまぐれか実力か、この先、人数合わせになるか、中心になるか、このNEXTトーナメントで見たいから野崎も参加させてください。出たいでしょ?」
二上社長「いいですよ。今日、2分20秒で(水波が)負けてた。もう1個、会社からいいですか? チャンピオンになったんで、どうしてもやってほしいことがあるんです。この後楽園ホール見てください。旗日ですよ、今日」
大畠「今日は運動会が多いらしいですよ」
二上社長「運動会があろうが、何があろうが、みんなレディ・ガガのコンサートなら行くんちゃうか?」
大畠「レディ・ガガじゃないです」
二上社長「このオレンジ(空席)を埋めてもらっていいですかね。アナタがチャンピオンのうちに」
大畠「頑張ります」
二上社長「いやいや実行してください。4年かかってベルト巻いたならそれくらいやり遂げられるでしょ」
大畠「意地悪な言い方ですね!」
二上社長「4年もかかったなら、それくらいやってくださいよ」
大畠「わかりました! いままでのレジーナができなかったこと、やってやりますよ! ということで、あー疲れた。ちょっと頭が回らないんですけど、本当に人気・実力ともにナンバーワンということを証明できた次はそれをいろんなところに広めていかないといけないと思っています。そして私が軸となってWAVEをもっともっと大きくしていかなきぃけないと思っています。そのためには一人のスターじゃなくて、選手も、お客さんの協力が必要です。これからもWAVEを大きくするために協力してください。よろしくお願いします。本日は運動会、文化祭等、お忙しいなか、WAVEを選んでご来場いただきまして誠にありがとうございます。これがWAVEだー!」


◎大畠コメント
大畠「本当にやっという感じです。本当はもうちょっと早く取るべきだったし、取れる実力は付いてたと思うんですけど、私の気持ちが、ベルトにふさわしくなかったのかなって、いま思えばそうだったのかなと思います。でもいまは自分のために巻きたかったんじゃなくて、この先どうしたいとか、このベルトを使ってどうしていきたいのが明確になったから取れたんだと思います」
——山下戦はどうだった?
大畠「本当に5月、6月って2カ月続けて闘ったんですけど、その時より、ぜんぜん。数カ月しか経ってないのに重さが増してて、油断してたらやられてたなって。前の山下だと思ってかかっていたらやられてたなと思います」
——いろんな技を出したが?
大畠「特に新しいことはやってなくて、10年間の私の積み重ねというか、昔やってきたことで勝負しようと思ったので、それを全部出し切っただけですね」
——途中、エアレイドクラッシュを出したが。
大畠「もともと吉田さんが教えてくださった時に、バックドロップの切り返しとして私が開発したのって吉田さんがおっしゃってて、ふとバックドロップされている時に思い出したんです。で、次もしやろうとしたら、それしかないと思ったんで、あれで攻守が逆転できたのかなって思います」
——ようやくレジーナを巻いて。
大畠「本当に、本当に嬉しいです。4年間ずっと思い続け来たベルトで、志田にも先越されて、水波にも、山下にまで先越されて、本当に悔しい思いをしてきたので、やっと晴らすことができた」
——初防戦の相手に長浜を指名したが。
大畠「要所、要所、楽しそうに、いい試合してるなって思うんですけど、やっぱりそれがつねにできてるかと言えばそうではないと思うし、波があるので、波があってもいいんですけど、下のほうの波なので、それをもうワンランク高いところに持っていってあげたいなというのはあります。本当に誰よりも一生懸命練習に参加しているのは私とか水波が見てて、練習では本当に、練習はもっと感情とか技術とかもそうですけど、出せているんですよ。それがホントに試合で50%くらいしか出てない印象があるので。でもキャッチの時に、私にシングルで勝った時みたいに、あとがないとか大事な試合、絶対勝ちたい試合とかなったら、出来る子だと私は信じているので、それを私が引き出してあげたいと思います」
——二上社長からオレンジ色を消してくれ、という要望があったが。
大畠「そうですね。いままでのレジーナにはそんな厳しく言ってなかったのになっていうのはあるんですけど、逆に言えば私だからできるとGAMIさんは思っているはず。だから受け身になるだけじゃなく、時には会社の意向を無視してでも私がWAVEという団体を広めていきたいと思います」
——次のNEXTは他団体の若手が出てくる?
大畠「そうですね。なんだったら私は全団体の女子団体の若手に参加してほしいくらいで。その前に、私と長浜の防衛戦があるので、そこでベルトを落としてしまっても、私より若手だとしても長浜よりも先輩がいるわけであって、それはそれで長浜もいい経験できると思うし、私が防衛したとしてもその子の持ち味を最大限に出してあげて、それでも私は勝てるんだよっていうのを証明できると思います。出たいって私に直訴してきてくれてもいいかなって思うくらいです。このWAVEでトーナメントがあるんだよっていうのをネットやSNSとかで耳にして、今までWAVE出たことないけど、そのトーナメント出たいっていう人はぜひ私にTwitterなり、メールなりで言ってきてくれたらなと思います」
——他団体を見に行ったりする?
大畠「それも考えています。スカウトに行くというわけではないですけど、防衛戦の相手としていろんな団体の若手を見に行かなきゃって思っています」

◎山下コメント
山下「負けと言うよりは、大畠さんの完勝、完全勝利という印象です。ベルトは持って行かれてしまったんですけど、それで私は落ちるような相手ではなかったことが誇らしいといいますか。大畠さんの執念と実力を認めざるを得ない闘いでした」
——大畠はいままでとは違った?
山下「違う! ぜんぜん違います。今日で最後ですか?ぐらいの。毎回、そんな闘いなんですけど、やっぱりいつも試合できるっていうありがたみを忘れている気がして、それを改めて思い知らされたような。いやーなんか寿命を削るような試合でした(苦笑)。笑っちゃうような。でも楽しかったな……。やりたいことっていうのもリングの外で倒れながら聞いていたし、それを聞いたうえでやっぱり大畠さんのアンテナ広さと感性といいますか。ああ、そういうことを考えているんだ……みたいな。誰も思わないようなことを考えているし、朱崇花戦で、朱崇花に足りない物を指摘しましたけど、今日、闘いのなかで、大畠さんに自分に足りない物を思いしらされたなと思うし。そこが私の弱さでもあるし、それをちゃんと受け止めなきゃいけないなっていう部分は、最初のタイトルマッチが水波さんで、ちゃんと受け止める強さを学んだし、そうだな……。正直、ベルトを持って無駄な時間は1秒もなかったなって。チャンピオンになった時間は凄く短かったんですけど、ベルトとは?と聞かれたら、正直、ベルトっていいなって。考え方は凄く変わりましたね。それがわかっただけでも儲けものかな、と。やっぱり嫌いよりは好きのほうが何百倍もいいに決まっているしね。ちょっと嫌悪感があったベルトだったんですけど、好きになりました。ベルトはいいですよ。自信持って言えます。私はWAVEのレジーナのベルト、最高峰のベルトだって言われるだけのベルトだってことは自信持って言えます。持った人にしかわからないし。自信持って言える」
——NEXTのトーナメントでも若手を指名するそうだが。
山下「あー、なんか言っていましたね。後輩しかできない。でも野崎さん挑戦する。そういうことですよね? 私はもちろんベルト好きですよ。好きって言ったし、またベルトを何回でも巻きたい。私は挑戦します。挑戦させてもらいます」
——大畠の試合に関して、前回は一歩も二歩も進んでみたいと思えたと発言されていたが。その先、見えた?
山下「そうですね。でも、その4歩、5歩も大畠さん先を行っていたので、ちょっとまだまだ私も引っ張ってもらう立場だなと今日は感じましたね。悔しいな、でも、この悔しさも含めて大畠さんの頭の中に私はいるんだなと思います。でも、いまはそれを認めます。大畠さんの予想の中にいる私でいいから一歩、二歩先、行ってやりますよ。あーーーー。いやー、しかし、泣いてる水波さんもカッコよかったですね。ちょっとかわいかったな。ああいうところずるいですよね。もっていっちゃいましたね、水波さん」

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