【ドラゴンゲート】Kotoka引退試合・チャンピオンゲートでのベルト戦をイラストといっしょに振り返り【Kotoka Road to Final】

広島のイラストレーター『はしもとあやね(えな屋)』さんによる、イラストを交えたプロレス観戦・感想日記!


3月はじめといえば、チャンピオンゲート大阪2連戦。
今年もベルトをかけた熱い戦いが繰り広げられましたね。

そして、その翌週の後楽園大会ではKotoka選手の引退試合が行われました。
うるっと見ているこちらも涙が流れるような場面もありましたし、カラッと笑顔になるシーンもある素晴らしい興行でしたね。
今回はチャンピオンゲート・後楽園大会で行われたベルト戦とKotoka選手の引退試合・セレニーについての感想です。

 

3/3 メインイベント オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合
土井成樹/吉野正人/ジェイソン・リー(王者組) vs YAMATO/フラミータ/ヨースケ♡サンタマリア(挑戦者組)

挑戦表明時、「Kzyが抜けたいま、わたしが TRIBEVANGUARDを引っ張らないと」と言っていたマリア選手。
試合後吉野選手に「お前が入って試合後こんな座ってマイクをするなんて思わんかったぞ…意地見せたやないか」と言わせるほどのファイトをみせてくれました。

土井選手・吉野選手をキスでノックダウンしたマリア選手。
その後ジェイソン選手にもキスをお見舞いし狙い撃ちを狙いますが、ジェイソン選手がこれを回避。
お互い、返し返されの接戦の中最後はジェイソン選手が二度に渡るジャーマンスープレックスで3カウント。
MaxiMuM組が2度目の王座防衛に成功しました。

戴冠時は吉野選手が、1回目の防衛は土井選手が、そして今回の2回目の防衛でジェイソン選手がカウントを決めたというのが個人的にぐっときました。
土井吉だけではなく「三位一体」。誰一人かけてはいけないんだな、と感じました。

試合後はキスの後遺症(?)でジェイソン選手は若干ぐったり(笑)
次の防衛戦の相手はまだ決まっていないようです。

 

3/3 セミファイナル オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合
神田裕之(王者) vs パンチ富永(挑戦者)


2月の後楽園大会にて神田選手から3カウントをとったパンチ選手がブレイブに挑戦表明しました。
試合終盤、ANTIAS側セコンドが試合を妨害。
鷹木選手が神田選手にボックスを投げ入れ、レフェリーがリンダマン選手のほうに行っている間にボックス攻撃を狙います。
が、パンチ選手これを止めます。ボックスを鷹木選手が奪い、パンチ選手に攻撃しようとしますがこれが神田選手に誤爆。
その隙を狙って、パンチ選手「パンチ・クラッチ」を決め3カウント!
自身初となるベルトを戴冠しました。
これに納得しなかった、神田選手。鷹木選手に怒りをぶつけつつリマッチを要求しました。
パンチ選手はこれを「勇気のチャンピオンとして挑戦を受ける」と承諾。和歌山大会にて次のブレイブゲート戦はが行われるそうです。

嬉しそうにベルトを抱えるパンチ選手の姿がとても印象的でしたね!
個人的にパンチ選手はヒールよりベビーフェイスのほうがあっていると思います。(私がはじめてパンチ選手を見たのOVER GENERATIONの時だったからかもしれませんが)
がむしゃらに頑張っている姿を見ると応援したくなるものです!
後楽園大会でのK-ness.選手とのシングルマッチはノーコンテストになってしまいましたが、K-ness.選手の光の輪を返して腕十字を決めていました。
あの試合の続きも気になりますよね。

 

3/4 セミファイナル オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合
T-Hawk/Eita(王者組) vs 堀口元気/横須賀ススム(挑戦者組)


挑戦者側には、2月後楽園大会でTRIBE VANGUARDを脱退したKzy選手がついていました。
ベルトを乱雑に投げたり、水噴射をする等の王者組の挑発に対し、ススム選手も水噴射をお見舞いと倍返しに!

終盤追い込まれた王者組でしたが、最後はEita選手がビブリア(変形逆さ押さえ込み)でススム選手から3カウントで王座防衛となりました。
これをみていたセコンドのKzy選手が「こんなセコイ勝ち方でいいと思ってるのか?!」と激怒。
堀口選手とタッグを組み、王者組に挑戦が決まりました。
3月25日(日)佐賀大会にて防衛戦が行われるそうです。

 

3/6 オープン・ザ・お笑いゲート選手権試合
(王者)斎藤了 vs (挑戦者)鷹木信悟


2月後楽園大会にて、「勝ったらなんでもいう事を聞く」という条件でのタッグマッチで斎了・パンチ組に負けてしまった鷹木・神田組。
神田選手は勝利したパンチ選手とのブレイブゲート戦を要求(前の項目を参照)、そして鷹木選手は斎了選手の持つお笑いゲートに挑戦することに。
後楽園にはオープン・ザ・お笑いゲートのマリオのテーマの後、鷹木選手の渋い入場曲が流れ…なんともシュールな空間に(笑)
入場時、斎了選手は笑顔!記念撮影時も八木レフェリーと食い気味に撮影!(二人とも笑顔!
「いつもの自分」のレスリングをする鷹木選手ですが…斎了選手がそれをうまく「味付け」していきます。
2人とも実力あるレスラーですので、「笑い」と「真剣勝負」が入り交ざるなかなか見られないような試合になりました。
鷹木選手が3カウントを決め試合は終了しましたが、お笑いゲートの結果は「お客さんの拍手の量」でどちらがおもしろかったを決めます。
その結果は…圧倒的差をつけ鷹木選手の勝利。
抗議の結果もう一度判定が行われましたが…やはり圧倒的差をつけ鷹木選手の勝利!!

ANTIASにまた亀裂が走ります…。一体どう収拾がつくのかも注目です。
一方の斎了選手は「空気の読めるお客さんでよかった~!!」と笑顔を見せるものの若干の悔しさもあり、といったところ(笑)
ANTIASもお笑いゲートも今後どうなるのか…!

 

3/4 メインイベント オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合
望月成晃(王者)vsBen-K(挑戦者)


デビュー2年も満たないBen-K選手による挑戦でしたが、デビューした歳月など関係なくBen-K選手の実力を見せつけられました。

手に汗握る試合終盤、望月選手の三角蹴りをなんと三度も封じる!
Ben-K選手が望月選手の連続蹴りに耐え、スピアーでカウントをとるものの2カウント。
その起き上がりの隙を狙って望月選手が試合序盤から攻めていた左腕をとらえ三角締め。
それを起き上がってパワーボムのような形で切り返しBen-Kボム!…しかしこれもカウント2!
その後ジャーマンスープレックスを決めてカウントに入りますが、またの起き上がりの隙を狙い三角締め。
またパワーボムで切り返そうとしますが…力つきBen-K選手はマットへ。
23分にわたる熱戦。最後はレフェリーストップにて試合が終了、望月選手が4度目の防衛に成功しました。
Ben-K選手のポテンシャルや体力・パワーも素晴らしいですが、それを上回る望月選手の王者としての意地を見せられました。

 

防衛戦はなんと2週間後!挑戦表明したのはビック・R・清水

試合後MaxiMuMのメンバーが一気にBen-K選手の周りに寄り添ったのもとても印象的でした。
ユニットとしての絆が見えます。
次はなんと、清水選手がドリームゲートに挑戦表明。
なんと約2週間後の和歌山大会で防衛戦が行われます。
2月のKzy選手とのドリームゲート戦も、そしてこのBen-K選手との戦いも両方とも死闘といっていいレベル…!ハードです!

 

Ben-K、涙のマイク。

最後は、Ben-K選手がマイク。
応援してくれたファン、セコンドで声援を送ってくれたMaxiMuMのメンバー、そして挑戦を受けてくれた望月選手への感謝を述べそれぞれに対し一礼。

涙ぐみながらのマイクでした。
頼もしながらも、人情く優しい選手ですね。
後述のKotoka選手の引退セレモニーで、選手一人ひとりから一言贈る言葉があったのですが…
Ben-K選手は特に涙で言葉がつまっていたのが印象的で「一昨日泣いたから今日は泣かないって決めたのに…涙が止まらないんです」と頭がごちゃごちゃになっているような様子がうかがえました。
まっすぐですね。
今後の活躍も期待大です!

 

Kotoka 引退試合 10人タッグマッチ
Kotoka、土井成樹、吉野正人、CIMA、ドラゴン・キッド vs 望月成晃、YAMATO、ヨースケ♡サンタマリア、ドン・フジイ、Kagetora


Kotoka選手の最終試合です。
どんなに攻撃を受けてもがむしゃらに立ち上がっていったり、土井吉の連携でダウンした相手からひっそりフォールをとろうとするおちゃめな一面もあったり、相手の動きを観察して咄嗟のアイデアで形勢を逆転したりと
笑いあり、熱さありのまさにKotoka選手らしい試合でした。
最後はYAMATO選手とのマッチアップ。
25分にわたる熱戦、ギャラリアで3カウントでした。

 

緊急決定試合
Kotoka vs 椎葉おうじ

引退セレモニー前に待ったをかけたのは、練習生でありKotoka選手の弟でもある椎葉おうじ選手。
「タッグは組んだけれど一回も兄ちゃんと試合をしていない」とKotoka選手にシングルマッチを要求。
25分にわたる引退試合を終えたばかりですが…Kotoka選手はこれを快諾。
お客さんと全選手が見守る中、最初で最後の兄弟対決が行われました。
時間は2分と短い試合ではありましたが、Kotoka選手のカルデラ3連発でカウント3。

今のお互いが出せる全力をぶつけてすばらしい試合でした。

引退セレモニーも、おうじ選手は言葉につまっており「兄ちゃんとツインゲートのチャンピオンになるのが夢だった」という言葉がぐっと胸に残りました。

 

引退セレモニー 最後に、ファンや選手への感謝を込めて手紙

Kotoka選手の入場テーマ、「live my dreams」の歌詞に

小さなその体で 抱えた大きな夢
一つずつ現実に変えてゆくのさ

抱いたブレイブハートが閉ざされた扉明け
火の国から はばたくのさ今

という詩があります。
小さな体でもがむしゃらにぶつかっていく姿を見て応援したファンは多いと思います。
私も観戦時に例えば、「今日は王者チームを応援するぞ!」と思ってもKotoka選手のファイトをみていてと思わず「Kotoka~!!」と応援してしまったことが何度もありました。
新しい「夢」に向かって挑戦を始めるKotoka選手の今後の活躍にも期待が高まります。
本当に10年間お疲れ様でした、そしてありがとうございました!

 

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