【プロレスのある風景 Vol.4|榎本タイキ】

名勝負のコンダクター、プロレスにおけるレフェリーの魅力

プロレスの試合を成立させるため、選手と同等に大切なのがレフェリーの存在です。レスラーと同じくらい僕はレフェリーの動きや表情を見るのが大好きです。

レフェリーはジャッジや選手の状態をチェックするのはもちろん、試合をエキサイティングに運ばせたり、リズムを加える重要なポジションでもあります。試合を作るのは闘う選手ですが、ある意味オーケストラにおける指揮者のような要素もレフェリーにはあるのではないでしょうか。

今回は思わずその姿を追いかけてしまう魅力的なレフェリー達を描いてみました。

和田京平レフェリー
全日本プロレス所属レフェリーにして日本プロレス界の大重鎮。厳格にしてリズミカルに試合を運ぶ手腕はもはや職人技。全日本にのみならずどの団体に上がっても必ず起きる「キョーヘー!」大コール。主役である選手よりも1番大きな声でその名を呼ばれる方です。

タイガー服部レフェリー
新日本プロレスのダンディーなレフェリー。外国人選手の窓口となっているグローバルな存在。武藤敬司選手の衝撃的な踏み台式シャイニング・ウィザードの土台となった第1号レフェリーであったりもします。

李日韓レフェリー
男子レスラーの中にいても堂々と試合を裁く女性レフェリー。現在は全日本を主戦場に裁いています。選手が攻撃を受けているときに一緒に痛そうな表情を浮かべる姿がとても愛らしく、それがプロレスの激しさを伝えてくれます。

吉野恵悟レフェリー
関西人気質の楽しいコミュニケーションでお客さんとコミュニケーションをとり会場を温めます。かと言えばタイトルのかかったビッグマッチも厳格に裁くことができる、センダイガールズをはじめ多くの団体で活躍する多才なレフェリー。個人的には旧姓・広田さくらvsアイガーの試合は芸術級の楽しい空間を生み出してくれ大好きです。

村山大値レフェリー
全女でレフェリーとしてのキャリアを始めましたが、僕は男子である全日本プロレスやWRESTLE-1での印象が1番強くあります。厳しさとユーモアの両方を兼ね備えたレフェリー。現在はスターダムにて再び女子プロレスのレフェリングをしています。

西永秀一レフェリー
プロレスリング・ノアのレフェリー。安定感のあるレフェリングと滑らかな動きでリング上を行き来する姿がとてもエレガントです。その鮮やかな動線はときに選手の大技を見るかのような驚きを覚えます。

もちろんこの他にもまだまだたくさんの素晴らしいレフェリーがいて、その存在なくして名勝負は生まれません。プロレスの面白さと、そして選手の安全のためにこれからもよろしくお願いします!

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