【編集長コラム】「デスマッチ頂上決戦 竹田VS葛西」

フリーダムズ「葛西純プロデュース興行 東京デスマッチカーニバル2018 ~Crazy monkey 20th anniversary~」(8月28日、 後楽園ホール)で「KING of FREEDOM WORLD CHAMPIONSHIP」を争う王者・ 竹田誠志と挑戦者・葛西純の一戦が、決戦前からファンの背筋を凍らせている。

※「デスマッチ王」のベルトを保持する竹田

竹田は今が盛りのデスマッチファイター。狂気をはらんだファイトで、日本のいや世界のデスマッチワールドの先頭を走っている。

この竹田がデスマッチの道に入ったのは葛西に憧れたからだった。「葛西さんの背中を追いかけていた時期もあった。実は今でもそうかも知れない。でも、今はもう俺の時代だ」と胸を張る。

リングを離れれば、登坂栄児・大日本プロレス社長が「娘を嫁にやってもいい」と、いうほどの好青年として知られる竹田だが、デスマッチにかける思いは熱い。

※誕生日を祝ってもらう竹田

かたや、葛西も負けてはいない。「確かに今の竹田はスゴイ。技、体では俺を上回っているかも知れない。でも、心…デスマッチにかける魂では、まだまだ負けない」と、これまた言い切ってみせた。

「デスマッチ界を引っ張ってきた」と、自他ともに認める葛西だけに、「デスマッチ王」の座を取り戻す思いは強い。

全身傷だらけの「凶器の人」葛西だが、意外な特技を持っている。似顔絵である。

サラサラと目の前の人物を描きあげる。「見たままで」とお願いすると、5分もかからずに、完成。その人柄は竹田同様、リングを離れると大人そのものだ。

無茶振りにも「ハイ、それは・・・」と、丁寧に応じていたと思いきや、記念撮影には一瞬にして表情が一変する。しっかりとカメラ目線を決め、怖い顔でレンズをにらみつけた。

※スイッチが入った葛西は傍若無人

葛西と写真を撮った人は「葛西さんってプロだね」と声を揃える。そこには危ない表情で、いけないポーズをとる葛西。どこからみても危険な人そのもの。そのギャップには改めて驚かされる。

TPOをわきまえ、ある時は常識人として、またある時は「狂気のファイター」に徹する。さすが。葛西、竹田始めまだまだレスラーに教えられることは多い。
プロレスは面白い。プロレスラーはもっと面白い。

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