ボランティアレスラーで7度目の復帰をした大仁田厚が、来年2.19両国でのジャイアント馬場没20年追善興行への参戦を熱望!

プロレスリングA-TEAMの10月28日、神奈川・鶴見青果市場大会で、ボランティアレスラーとして、1年ぶり7度目の復帰を果たした大仁田厚が、来年2月19日に東京・両国国技館で開催される「ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~」への参戦を熱望した。

A-TEAMの熱意に負け、日本人史上初のボランティアレスラーとしての復帰を決断した大仁田。鶴見大会では、因縁浅からぬケンドー・カシン、HASEGAWAとトリオを結成し、キム・ドク、橋本友彦、雷電組と、ストリートファイト・エニウェアフォール電流爆破バット&有刺鉄線地雷ボード6人タッグデスマッチで激突。

開始早々、ドク組のセコンドに付いていたチェーンソー・トニーが乱入し、事実上の3対4のハンディ戦でスタート。大仁田はのっけから、雷電に机上パイルドライバーを見舞い、1年のブランクを感じさせない動きを見せた。

そして、ドクが爆破バットを手に、HASEGAWAを殴打しようとするも、HASEGAWAが交わして、コーナーマットに誤爆。続いて、大仁田が試合に介入したトニーを地雷ボードの上に蹴落とすと、すさまじい爆破が起き、トニーは青息吐息。

橋本に毒霧を噴射した大仁田は、机の破片で橋本、雷電、ドクを立て続けにぶっ叩いた。だが、橋本に捕獲された大仁田は、リング中央でイスに座らされると、佐瀬昌宏レフェリーとともに、爆破バットで一撃される。

レフェリー不在に救われた大仁田は息を吹き返すと、雷電に爆破バットをフルスイング。急きょ入ったガンダーラ鈴木サブレフェリーが3カウントを叩き(13分9秒、体固め)、1年ぶりの勝ちどきを挙げた。

「心の底からオマエらにありがとよ! 1回の人生、胸いっぱい生きようじゃねぇか!」と絶叫し、リングを降りた大仁田は、ファンからバースデーケーキをプレゼントされ(25日が誕生日)、控室に引き揚げた。

大仁田は「61歳でボランティアレスラーとして初日を迎えました。ボランティアレスラーにはデビューはあるけど、引退はない。好きなときに出て、好きなときに去る。次の目標は、プロレス界に2人嫌いな人がいる。1人は爆破に当たらなかった長州力。もう1人は、『週刊プロレス』元編集長のターザン山本だ。アイツは言いたいこと言って、1度デスマッチを体験してみろって! 体験して、プロレスのすごさを感じていただきたい」と、山本氏とのデスマッチ対決を迫った。

さらに、大仁田は「(来年)1月に英国に行きます。4月5日、6日、7日に、米国のニューヨークに行って、試合とサイン会をやります。海外は“治外法権”。日本では引退しても、海外では引退してませんから、ボランティアレスラーではなく、プロレスラーとして試合をします」と海外マットでの今後のプランを明かした。

そして、大仁田は師匠である故・馬場さんの「没20年追善興行」への思いを口にした。試合後のバックステージには、同興行の実行委員会に名を連ね、馬場さんの肖像権を管理する、(株)H.J.Tプロダクションの緒方理咲子さん(故・馬場元子夫人の姪)らが表敬訪問。なぜか関係ないカシンが一緒に現れ、「大仁田さん、2月19日、馬場さんの追善興行に出てください」とオファー。

大仁田は「ボクはずっと、馬場さんの付き人をしていた。馬場さんのパンツを洗ったのは、ボクくらいでしょ。ぜひ出させてもらいたい」と話し、実行委員会からの正式オファーを待つ構えを見せていた。

また、鶴見大会の第3試合では、WEWタッグ王座決定リーグ戦公式戦で、池田大輔、HASEGAWA組が、橋本友彦、守部宣孝組と対戦。HASEGAが11分11秒、回転エビ固めで丸め込んで勝利。池田組は4連勝で得点を8と伸ばし、同リーグ戦の単独首位の座を守った。

<試合結果>
プロレスリングA-TEAM
「秋の風物詩スペシャル興行~大仁田厚ボランティアレスラーデビュー戦~」
日時:10月28日(日)13時
会場:神奈川・横浜市鶴見青果市場
観衆:450人(超満員)

1.WEWタッグ王座決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
美月凛音&○藤原ライオン(6分49秒、ワキ固め)奥田啓介&榎本陽介●

2.負けたらリングネーム改名マッチ! 30分1本勝負
○黒田哲広(7分20秒、片エビ固め)佐野直●
※ラリアット

3.WEWタッグ王座決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
池田大輔&○HASEGAWA(11分11秒、回転エビ固め)橋本友彦●&守部宣孝

4.WEWタッグ王座決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負
△下田大作&櫻井匠(時間切れ引き分け)雷電&定アキラ△

5.フロム・アメリカvsカモンベイビー・アメリカ 45分1本勝負
○ランディ・プレヤー(5分59秒、エビ固め)江野澤USA和樹●
※変形パワーボム

6.30分1本勝負
▲チェーンソー・トニー(3分35秒、両者リングアウト)クラフターU▲

7.QUICK KILLER LAST MATCH 高森啓吾引退記念試合~Ultimate JUDOルール 5分2ラウンド
○高森啓吾(1回2分32秒、大外刈り)淺井清照●

8.ストリートファイト・エニウェアフォール電流爆破バット&有刺鉄線地雷ボード6人タッグデスマッチ 時間無制限1本勝負
○大仁田厚&ケンドー・カシン&HASEGAWA(13分9秒、体固め)キム・ドク&橋本友彦&雷電●
※電流爆破バット攻撃

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加