【編集長コラム】「ベイダーさんの自伝が全米発売」

昨年6月18日に亡くなった故「皇帝戦士」ビッグバン・ベイダー(本名レオン・ホワイト)さんの自伝「IT‘S VADER TIME ~The Story of a Modern Day Gladiator~」が4月、全米で発売される。

ベイダーさんの長男ジェシー・ホワイト氏が明かしたもので、日本での出版も計画されている。

ジェシー氏はプロレスラー「ジェイク・カーター」としてWWEでも活躍。日本にも2010年から2011年に、父と一緒に本名のジェシー・ ホワイトで来日し、全日本プロレスなどのリングに登場している。

400ページを超える本には「父の全人生が網羅されている」というジェシー氏。ベイダーの幼少期から、その生涯を追っている。

アメリカン・フットボールでは、コロラド大学で大活躍し、全米大学選抜に選出された後、NFLのロサンゼルス・ラムズで名を馳せた時代を振り返り、その後のプロレスデビューに至る経緯が詳細に綴られている。

1987年の初来日から、日本の各団体での戦いの歴史はもちろん、米マット界・WCWやWWE時代のエピソードや、余命2年と宣告されていた近年の様子まで、初公開の秘話や秘蔵写真が満載されている。

今こそ明かされる秘話も満載で、皇帝戦士からのラストメッセージとなっている。

2015年頃からベイダーさん自身の記憶や資料を基に、執筆をスタートさせていたが、残念ながら道半ばの昨年、ベイダーさんは亡くなった。その後、ジェシーさんが引き継ぎ本を完成させた。

日本での翻訳本出版も、ベイダーさんの日本におけるマネジメント業務を行っていた「ベイダータイム実行委員会」が再結成され、出版社との調整が始まっている。

ジェシーさんは日本のファンに「父であるビッグバン・ベイダーのレガシーを残していくことが、自分に与えられた使命だと考えています。世界中の多くのファンの記憶から、父が消えることのないように、ベイダータイムを永遠のものにするために全力を尽くします。また日本に行くこともあるでしょう。応援よろしくお願い致します」とメッセージを送っている。

日本デビュー戦の両国国技館で暴動事件を引き起こしたことをベイダーさん本人はどう思っていたのか? ベイダーマスクが故障した際、日本でしか修理できず、極秘に来日していたことは触れられているのか? ベイダーさんの自伝「日本語版」の出版が何とも楽しみになってきた。

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