【雷神矢口&山本SANインタビュー】6.20後楽園で大型金髪ミュージシャンコンビ“ゴールデンロッカーズ”が始動!「人生のリアルをこのチームでリングにぶつける」(矢口) 「このチームはいままでで最高のチャンス」(山本)

6.20後楽園で大型金髪ミュージシャンコンビ“ゴールデンロッカーズ”が始動!

「人生のリアルをこのチームでリングにぶつける」(矢口)
「このチームはいままでで最高のチャンス」(山本)

雷神矢口&山本SANインタビュー

〈第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負〉
〝ゴールデン・ロッカーズ”雷神矢口(浅草プロレス)&山本SAN(COMBO)
vs
南野タケシ(フリー)&那須晃太郎(ランズエンドプロレスリング)

――リアルジャパン6・20後楽園ホール大会で雷神矢口選手と山本SAN選手がタッグを組み、南野たけし&那須晃太郎組と対戦するタッグマッチが発表されました。そもそもなぜこの2人、矢口選手と山本SANがタッグを組むことになったのでしょうか。

雷神矢口(以下、矢口)「まあね、オレは以前からね、リアルジャパンに出てても、なんか面白くなかったんだよ。だからさ、なんか起爆剤をぶち込んでやろうと思って、前々から気になっていた山本SANとコンタクトをとって、暴れてみようじゃないかって思ったんだよ」

――どういうところが気になっていたのですか。

矢口「タッグチームというのはさ、もちろん息が合わないとダメでしょ。でも実際に試合をしていなかったとしても、彼はねミュージシャンなんですよね。オレも、もちろんミュージシャンなわけだから、ミュージシャン同士、山本SANとは心の共鳴する部分があるんじゃないかなって思ったんだ。プロレスに対して音楽という感性で試合をしている。というのはオレも山本SANも共通しているわけ。だから、組んだらおもしろいんじゃないのかなって思ったんだよ」

――矢口選手がタッグを組みたいという気持ちを知って、山本SAN選手はいかがでしたか。

山本SAN(以下、山本)「そうだね、矢口さんとは前々からミュージシャンというつながりもあり、実際に前にライブも見に行って、すさまじいライブを見てるわけ。これはもうホント、似た者同士の血を感じたわけですよ。まあ、外見も髪型もゴールデンだし、リアルジャパンもゴールドのマスクの人がトップの団体じゃないですか。そういった感じで(矢口から)誘ってもらってね、これはもう組むしかないと。この2人がリアルジャパンに上がれば、リアルジャパンはもっと面白くなる。そういう自信があったね。だからもう、こちらからも(矢口に)お願いしましたね」
矢口「なんかさあ、オレはちょっとストロングスタイルという言葉を使いたくはないんだけど、いまって軟派な団体が多いじゃない。そういうところにオレらが出ていっても、面白くないわけよ。やっぱりリアルジャパンっていうプロレス界でも硬派な部分では一番上の団体。そういうところにオレたちが乗り込むのがおもしろいんじゃないのかなって」

――山本SAN選手はいままで参戦してきたなかで、リアルジャパンにはどんなイメージを持っていましたか。

山本「そうね、“リアルジャパン=初代タイガーマスク”のイメージが強いんですけど、自分が出ていた時とはまた別のリアルジャパンに今はなってると思いますね。リアルジャパンには今回、久しぶりの参戦になるんだけど、出ていない2年間にも何回も見ていて、その間にも矢口さんは暴れ回ってた。それをずっとオレは見てきているわけ。今後リアルジャパンで自分が参戦していくならばどうだろうと思っていたところで誘いがあったから、タイミングも良かった。だったら、これはホントに2人で上がればリアルジャパンをかき回して面白くできると思ったんだよね」

――初タッグになりますが、すでにチーム名も決定したそうですね。

矢口「そうそう。“ゴールデンロッカーズ”!」
山本「最高の名前だと思うよ」
矢口「見たまんまで、インパクトがあって面白いよね(笑)」

――たしかにストレートなインパクトがありますね。

矢口「リアルミュージシャン、リアルロッカーだからね、オレたちは。あのね、オレたちって身体がデカいでしょ。いまって身体が小さい選手が多いんですよ。オレ、いままで邪道軍で闘っていて、1人になって、浅草プロレスという看板を背負って、リアルジャパンに単身乗り込んでいたんだけれども、やっぱりなんて言うのかな、爆発するもの、リアルジャパンを活性化させたいというね、そういう思いがあった。それで山本SANをもう一回リアルのリングに引っ張り上げて、2人でロッカーの風を吹かせたらどうかと思ったんだ」

――いま浅草プロレスというところが出てきましたが、山本SAN選手も団体を主宰されているんですよね。

山本「そうですね。COMBOの代表をやってるんで、(矢口とは)団体を背負う者同士。ホントにこの2人には共通点が多いんで、そこらへんのタッグチームより断然息が合うと思いますよ」
矢口「そうそう」

――いままで組まなかったのが不思議なくらいです。

矢口「だから斬新なんじゃない。新しいし、なんでいままで会わなかったんだろうっていうね。これはホントにプロレス界の台風の目になっていくんじゃないかなって感じてるよ」

――スタイルとしては、ヒールでしょうか。

矢口「そこはね、まあ、自然のなすがままだね」

――矢口選手のいままでの闘いぶりからしたたらヒールチームなのかなと思えるのですが。

矢口「ただね、ふつうにヒールやっても面白くない。山本SANは格闘技がバックボーンにあって、キックが重い。オレも投げ技、関節技は絶対負けないというものがあるわけだ。その上でラフファイト。さっき山本SANが言ったけど、団体を背負う者の、その重み。これをリアルジャパンで2人で力を合わせて爆発させたら、そこら辺の若造には絶対に負けないから」

――2人とも格闘技のバックボーンがあるという共通点もありました。

矢口「そうそう」

――そこの部分でも更につながっていると。

矢口「その上でオレらミュージシャンだから。ステージではガーってやるけどさ、それも過酷な練習してなきゃ(楽器は)弾けないからね」
山本「そうそう」
矢口「そうでしょ。やっぱり基本ができてて、その上でのパフォーマンスだから。そういう面ではミュージシャンの厳しさもわかってるからさ」

――基本ができてこそのステージ、基本ができてこそのリングだと。

矢口「そうそう」

――2人ともいきなりプロレスから入ったわけではなく、ほかの格闘技からプロレスを始めた。

山本「そうだね」

――チームを組むこれからは2人の連係も見せどころになってくると思います。なにか考えていることはありますか。

山本「いろいろやっていきたいと思う。試合でのお楽しみですよ」
矢口「それはね、ミュージシャン同士一緒にステージに上がって曲が始まると、阿吽の呼吸でできるんだよね。阿吽の呼吸から生まれてくるパッション。そういったものをプロレスでも味わってみたいなと。たぶん自然に出ると思うよ」
山本「うん、うん」

――2人のセッションが見られると。

山本「そうだね」
矢口「ジャムセッションだよ」

――山本SAN選手には、これまでタッグチームと呼べるチームはなかったと思いますが。

山本「そうね。いろんな人と組むのはあるけど、名前がついたタッグは今回が初めて。そこは、それだけの人材がいなかったというのもあるし、今回はさっきから言ってるけど共通点が多い。ホントに信頼してる方なので、これはもういい起爆剤になるんじゃないかなと思ってるね」

――もしかしたらデビューから約11年で最大のチャンスかもしれないですね。

山本「オレはそうだと思ってる」
矢口「オレも26年、プロレスと音楽は共通するものがあるとずっと言い続けて、ようやくこのオレに真のタッグパートナーが現れたかなということで」

――邪道軍から離れて、また別の新しい展開になりそうですね。

矢口「そうそう。うん。邪道軍は離れてというか、心のふるさとだから、いつでも戻れるけどね。それは、それ。プロレスラーってやっぱり、なんていうのかな、オレ、レジェンドにはなりたくないんだよね」

――というのは?

矢口「どんどん進化していきたい。だって音楽だってそうじゃない。ずっと同じ曲やってますじゃつまんない。どんどん新しいものにチャレンジしていくっていう、それこそプロレスラーですよ」

――昔の名前で昔の曲を、というのではなく?

矢口「そうそう。プロレスもそうだよ」

――この2人のチームには過去がなく、進化しかないですよね。

矢口「そうだよ。だからやる方もおもしろいんじゃないかな」
山本「そうだね」

――今回は南野たけし選手、那須晃太郎選手と対戦しますが。

矢口「彼らの若いパワーは、オレは認めるよ。そのなかでも彼ら技巧派だよね。でも背負ってきたもの(が違う)。あと、センスだよね、プロレスってセンスだから。センスと2人の身体ね、これが最大の武器だから。彼らがどうやって食いついてくるか。食いついてきてもオレらは申し訳ないけど、生かすつもりはないからね。自分たちのチャンスだからさ、これは。叩きのめすだけですよ」

山本「那須に関しては何度か(対戦している)。アイツがデビューしたときから知ってるし、何度かやってるんだけど、スタイルがオレに似ていると言えば似ているよね。ただ南野に関してはまったく絡んだことがない。チンピラ、不良みたいなヤツでしょ。まあ、不良とオレと同じような格闘技上がりのヤツ(那須)がここのチームの相手になるかどうかってのはわからない。でも勢いはあると思うので、その勢いをどう抑えつけるかって感じでしょうね。ただ対戦相手が誰であるというより、オレはこのチームで組むことに対していったい何が起こるか、このチームに何が起こるかというのを楽しみにしているんだよね」
矢口「まあ、いわゆるなんていうのかな、いまいろんなプロレスのスタイルがあり、いろんな選手がいろんなスタイルでやってるけれども、オレから言わせると正直言って若いヤツらはいわゆるギミックがね、コスプレにしか過ぎないんだよね。オレたちはホンモノだから、ハッキリ言って。ホンモノをここのリング上で見せる。オレたちが生きてきた人生、それから音楽で培ったセンス。そういったものをこのチームでこのリングで、リアルなものをぶつける。リアルジャパンのリングであるからこそ、人生すべてが出るんじゃないかなと、オレはそう思ってるんだよね。リアルジャパンだから、オレたちなりのストロングスタイルというものをもういっぺん考えて。やっぱりプロレスって人生そのものじゃない。人生そのものがレスラーの色になっていくし、それこそが真のギミックなんじゃないかなって、真のスタイルなんじゃないかなって思っているんだよね.そこに深みと重みがある。そういったものを若い選手にもどんどん、コスプレじゃないんだよオマエらって言うものを闘いを通して見せていきたい。それこそがある種、オレの中のリアルジャパンに対する思いだね」

――では山本SAN選手にとって、リアルジャパンとはどんな場所ですか。

山本「(出場していなかった)この2年でどれだけ変わったか。自分が出てた頃より変わった部分もあると思うし、その間、矢口さんが闘っている姿を見てきているんだけど、いまのリアルジャパン、新しくまたオレが出るにあたって、オレらはすべてがリアル、レスラーとしても。そのリアルをリアルジャパンで、ウチらのリアルのファイトがどれだけ通じるか、そしてどれだけ覚醒するか。そういうのが楽しみですね」

――では最後にあらためて、6・20後楽園への意気込みを聞かせてください。

矢口「そうですね、初代タイガーマスクの、そして新間寿さん、プロレスのスーパーレジェンド2人が創り上げたリアルジャパンというリング。これはある種、いまのプロレス界にあって貴重な団体なんですよね。オレはそこの男臭いというか、無骨な精神。堅すぎると言われるかもしれないけれども、その無骨な精神にこの自分の人生を乗せて、ぶちかましていきたい。姑息な手を使わず真っ正面からぶつかっていくという意味で、オレの人生をぶつけていけるんじゃないかなと思ってる。今回、そういった意味でも山本SANとのタッグは非常に自分でもワクワクしている部分もあるのでね、楽しみにしてますよ」
山本「さっきも言ったように、正直、タッグチームが付くタッグは初めて。その相方が矢口さんでリングがリアルジャパン。これがすべて自分にとってはいままでにないチャンスだと正直思っているので、今回の試合だけで立ち止まっていられない。これからどれだけ矢口さんと一緒にこのチームを広げられるか。そこにオレは賭けている。それくらいの気持ちでやっていくので、今回の試合、おもしろくなると思うので是非楽しみにしてもらいたいですね」
矢口「一緒に引っかき回していこう!」
山本「やりましょう!」

【全対戦カード試合順】
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〈第6試合 メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負〉
スーパー・タイガー(リアルジャパンプロレス/第13代レジェンド王者)&船木誠勝(フリー)
VS
藤田和之(初参戦/ はぐれIGFインターナショナル)&ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)
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〈第5試合 セミファイナル シングルマッチ 45分1本勝負〉
関本大介(大日本プロレス)
Vs
タカ・クノウ(チーム太田章)
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〈第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負〉
アレクサンダー大塚(AO/DC)&崔領二(ランズエンドプロレスリング)
vs
竹田誠志(初参戦/ フリー)&岩崎孝樹(ガンバレ☆プロレス/UWAアジアパシフィック王者)
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〈第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負〉
ロッキー川村 (パンクラスイズム横浜)
vs
間下隼人(リアルジャパンプロレス)
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〈第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負〉
〝ゴールデン・ロッカーズ”雷神矢口(浅草プロレス)&山本SAN(COMBO)
vs
南野タケシ(フリー)&那須晃太郎(ランズエンドプロレスリング
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〈第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負〉
倉島信行(ドラディション)
Vs
将軍岡本(ブードゥー・マーダーズ)
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※出場選手は変更の場合があり。

 

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