【編集長コラム】「元祖アイドルレスラー・マッハ文朱が還暦復帰!?」
「元祖アイドルレスラー」マッハ文朱さんが還暦にして42年ぶりのリング復帰を視野に入れた。
先日、京都国際映画祭のプロレスイベントに登場したマッハ文朱さん。42年前、18歳にして引退して以来、初のプロレスイベントに「感激している」と、のっけからハイテンション。会場に巻き起こった「マッハコール」に「気持ちいい。現役復帰しちゃおうかしら」と、衝撃発言が飛び出した。
マッハ文朱さんは13歳の時に、オーデション番組で山口百恵さんと競いあった「アイドル系」。その後、プロゴルファーを目指していたが、1974年、15歳にして全日本女子プロレス入りした。
175センチの長身、長い手足に恵まれ、柔道、合気道など格闘技経験もあり、たった2か月でデビュー。アイドル並みの容姿もあって、あっという間にスターとなった。
それまで主に頑丈さが売りだった女子プロレス界に誕生した「元祖アイドルレスラー」は、男性が目立っていた女子プロレスの会場に、若い女性ファン、ちびっ子ファンを呼び込んだ。
リング上で「花を咲かそう」など、唄も披露し「歌って闘う」ビューティーペア、クラッシュギャルズらの先駆けとなっている。まさに女子プロレス界に革命を起こした風雲児だった。
人気絶頂の時、2年8月の現役生活で惜しまれながら引退し、タレントとして活躍後、米国に留学。国際結婚し、米国生活を送っていたが、子供たちも巣立ち、5年ほど前、日本でのタレント活動再開を表明していた。
42年ぶりのリングの感触、「マッハ、マッハ」の歓声に、持ち前の「格闘魂」に火がついたのは明らか。グレート小鹿らとの「レジェンドトーク」でも「ケガなんて、チューブを巻いて乗り越えた」と、現役時代の壮絶なエピソードを披露していた。
控室でも、小鹿に力道山、馬場さんらの生き様を問いかけ、自らも猪木氏らとの思い出話を披露するなど、プロレストークが尽きなかった。
77歳にして現役レスラーとして暴れている小鹿に、大いに刺激を受けたようで「今年3月、還暦を迎えたけど、まだまだ行けるわよね」と、持ち前の前向き、明るさ全開のマッハ文朱さん。「元祖アイドルレスラーの還暦復帰」が、現実味を帯びてきた。