【プロレスのある風景 Vol.45|榎本タイキ】

  1. 子育てから生まれたアクシデントを楽しむ余裕

今年もプロレスに関わるお仕事をいくつかさせて頂きました。その中でもすごく思い出のひとつになったのが10月に開催された旧姓・広田さくら選手の自主興行で来場者に無料配布されたフリーペーパー『Numder』の制作参加でした。

ナンバーじゃなくてナンダーです。広田さくらファンクラブが全面制作しています。このメンバーは各界のそうそうたるプロフェッショナルばかり。

今回僕は広田さんのご自宅に伺って子育てについてインタビューしイラストルポを描くという企画を担当させて頂きました。長いことプロレスを観てきていますが、まさかレスラーのご自宅訪問をさせて頂く機会が来るとは思ってもみませんでした。

僕自身も今年の5月に男の子が生まれたばかりだったので本当に実りある時間でした。紙面になったのは1ページに凝縮されたものとなりましたが、実際は3時間くらいお子さん達と遊びながら広田さんとお話をさせて頂きました。

金言もたくさんあり、印象に残ったこんな言葉がありました。

「子どもを産んでプロレスをやる気持ちは変わってきましたね。何があってもそれが楽しい方向になるっていう確信的な自信が出てきました。子どもって何ひとつ思い通りになることってないじゃないですか(笑)。そういう強さ、アクシデントを楽しむ余裕が子どものおかげでできたなって思います。」

広田選手のトリッキーなセンスやプロレス頭はもちろんこれまで培ってきたものだと思いますが、プラスして子育てからも多くのパワーを得ているのだなと感じさせられました。

令和元年にやらせて頂いたこのお仕事はきっとこの先も僕自身、意味と意義を持つのだろうなあと思っています。

改めて母はすごい!!子どもはすごい!!広田はすごい!!

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