【編集長インタビュー】「DDTの遠藤哲哉がD王GP制覇を予告」

「D王 GRAND PRIX2020」決勝戦(28日、後楽園ホール)に勝ち進んだ「風雲児」遠藤哲哉が、令和元年を「すっきり締めくくる」と豪語。田中将斗との大一番を前に「色の黒さでも追いつく」と、万全の態勢を強調した。

――D王GP決勝戦で令和元年をしめくくることになった

遠藤 平成から令和に代わるときは、KO-D無差別級王者で、今年最後のリーグ戦でも決勝戦に勝ち残れた。思えば「俺の年」だったのかな、と。ただし、王者としてやりたいことが色々とあったのに、志半ばでベルトを失ってしまったので、モヤモヤが残ってしまった。だからこそ、D王GPを制して、すっきりとした上で、新たなプランをスタートさせたい。

――決勝戦の相手は田中将斗選手だが

遠藤 一度、対戦しているけど、タッグマッチだったので、あまりからめなかった。覚えているのは、コーナーでエルボーを食らった瞬間に、左半身がしびれてしまったこと。試合後もしばらく、そのままで「これが噂の田中将斗か」と、身をもって思い知らされた。まだ田中選手の一番の決め手「スライディングD」はくらってないので、気を付けたい。

――スライディングD対策は?

遠藤 対策は立てているけど、してないということにしておく。田中選手に少しでもスキを見せたくない。「色の黒さ」はともかく、他では絶対に負けたくないし、上回っていると自信がある。

――12・28決戦まで日焼けに勤しむとか

遠藤 田中選手にたった一つでも負けたくないので、色の黒さでも勝負をかける。日焼けマシーンに加えて秘策もある。当日の俺の黒さに注目してほしい。田中選手だけでなく、皆さんをあっと言わせて見せる。田中選手は「公式戦で引き分けたHARAHIMAと云々」と、いっている。つまり、スキだらけということ。D王GP公式戦を負けなしで突破した、黒い田中選手に「初黒星」をつけてやる。すべては計算通りに来ている。

――今回のD王GPでは変形ゆりかもめで決着をつけるシーンが目立っている。あえてシューティングスタープレスを封印しているようだが「ネオ遠藤哲哉」を意識しているのか?

遠藤 変形ゆりかもめにこだわっているわけじゃない。俺の決め技といえば、シューティングスタープレスと、みんなが考えて警戒している。このところ、成功率が悪かったので、その次の決め技、変形ゆりかもめとなった。狙っていたわけではなく、結果的にそうなった。

――変形ゆりかもめの破壊力がクローズアップされた。華麗な空中弾を得意とする遠藤哲哉の違う一面にスポットライトが当たっている

遠藤 この技を使い始めて、一年だけど、試合中に完成した技。MAO戦でゆりかもめを決めたら「これ、フロントチョークとれたら効くな」と、トライしたら想像以上に締まった。ギブアップとれたし「これは、使える」となり、今がある。

――遠藤哲哉といえば竹下幸之介。4月のニューヨーク大会で初戴冠したKO―D王座を、7月に竹下選手に奪われた。D王GPリーグ戦では、竹下選手に変形ゆりかもめで勝利して、王座陥落のリベンジは果たしたが

遠藤 今回のD王GPでは優勝しても、即「王座挑戦権」獲得ではないけど、確実にベルトに近づける。今は、決勝戦のことに集中しているが、KO-D無差別級王者として3か月天下に終わっているので、早く取り戻して、次回は長期政権いや絶対王者を目指したい。

――KO―D無差別級王座は竹下選手からHARASHIMA選手に移動した。若き王者が君臨する日本プロレス界で、DDTは時計の針が止まった感もある。「DDTに世代闘争の観点はあまりない」という意見もあるが?

遠藤 「おもしろくない」という思いはある。11・3両国大会でHARASHIMAが竹下から奪ったが、10年前の両国大会でもHARASHIMAがメインイベンターだった。時計が止まったどころか、逆戻りしてしまったのか、という人がいても不思議じゃない。ただ、HARASHIMAは、肉体的にも精神面も強いし、トレーニングもスゴイから、単に世代交代という括りでは語れないかも知れない。

――他団体では若き王者が年越しだが、他の団体のチャンピオンたちは意識するのか?

遠藤 気にならない、と言ったらウソになる。今はDDT内できっちりと地盤を盤石にして、KO-D無差別級王座を奪還し、いったん頓挫した遠藤プランを勧めたい。

――来年は「遠藤時代」確立の年になるのか

遠藤 2020東京五輪イヤーなので、日本に来る外国人の人たちと仲良くなりたい。街中でももちろんだけど、選手の皆さんと選手村で交流したい。実は、選手村に出入りするために、食堂の職員とか清掃員に応募するとか、さまざまな手立てを思案中。何か、いい手を思いついたら、教えてほしい。

――語学の習得に加えて、トレーニング法など、アスリートとして国際交流?

遠藤 海外遠征でも日本人選手とばかり固まってしまって、外国人のお友達ができなかった。今年の最大の後悔だから、来年は何とか、外国人の人たちと親しくなりたい。

今年、DDTの新たな景色を演出した遠藤だが「志半ば」という悔いも残している。気持ちよく「五輪イヤー」を迎えるためにはD王GPを制するしかない。もちろん遠藤本人が誰よりも承知している。田中の「弾丸」を封じ込め、勝つ。12・28決戦後の風景は決まっている。

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