【真霜拳號インタビュー】第74代世界タッグの奇妙な縁、そして不倶戴天の敵・木髙イサミ

5月21日に全日本プロレス・第74代世界タッグに輝いた、KAIENTAI DOJOの真霜拳號選手。5月28日には不倶戴天の敵・木髙イサミとCHAMPION OF STRONGEST-K王座を巡って激突し、彼を巡ってのベルト争奪戦が絶えない。
あらゆるところで戦い続ける真霜拳號選手に、ベルトの重みと木髙戦へのお話を伺った。

<世界タッグ王者、真霜拳號>

――5月21日の全日本プロレス・世界タッグ王座決定戦で、ゼウス選手・ボディガー選手のタッグ、ザ・ビッグガンズからベルトを獲りましたね。おめでとうございます。挑戦は急に決まったんですか?

真霜:前日の横浜(ラジアントホール)大会で世界タッグの防衛戦が組まれていたので、その様子を見に行っていたんです。翌日には真霜・KAI組とのノンタイトルマッチが決まっていたので、防衛したならばそこで名乗りを上げようかなと思って行ってみたら、自分の思惑とちょっと違う形でタイトルマッチが決定してしまった。まあいいかな、と。

――急転直下だったので驚きました。KAIさんが執拗に、真霜さんへラブコールを送っていました。

真霜:ちょっと迷惑……結果的に世界タッグを獲れたのでよかったなと思いつつ、苦手だなあ、と(笑)

――ザ・ビッグガンズを倒したのは大きな実績になりました。

真霜:僕一人の力みたいなところがあるので(笑) KAIは役に立ったんだろうか? ザ・ビッグガンズは強敵なので、ギリギリの辛勝ではあっても、勝てたのはよかったです。

――難攻不落のタッグを撃破したのは凄いことです。

真霜:あのチームに勝てたというのは、自信になります。

――全日本プロレスに参戦してから初めてのベルトが、歴史のある世界タッグ。腰に巻いた重みはいかがですか?

真霜:ベルト自体に、古さがあります。今まで持ってきたベルトと違って、ベルトそのものに歴史が感じられるというか、ベルトにたたずまいがある。物理的な重み以上に、歴史の重みがあります。

――全日本プロレスというと、ジャンボ鶴田さんや天龍源一郎さんなど、「タッグ屋さん」が多くのタッグタイトルを巻いてきました。そういう偉人たちが巻いてきたベルトなので、いい形で守っていきたいですね。

<不思議なタッグ。究極のツンデレ?>

――それにしても、思わぬ形でタッグが生まれました。

真霜:なぜ僕とタッグが組みたいか、意味が分からないし、何の接点もなかったし、急造タッグもいいとこですよ……。

――熱いKAIさんが、男として真霜さんに惚れたのでしょうか?

真霜:何なんでしょうね。彼とは合計二回しか接触していないんです。チャンピオン・カーニバル中に一回、六人タッグで組んだことがあって、それとは別に一度対戦したことがある。それだけなのに、何でしょうね?

――この人だとピンときたんでしょう。KAI選手なりの、運命の人ということでしょうか。

真霜:なんとなく選んだんじゃないかと思うんだけど(笑)

――KAI選手のいいところは?

真霜:わからない。このチームは不安しかないです。

――組む前の印象は?

真霜:彼の試合をちゃんと見たことがなくて、自由を売りにしていた時期のムチャクチャな行動しか見ていないんですよ。また変なのが来たなと思いながら……。

――控室でのKAI選手はどんな感じでしたか?

真霜:わからない。別々の控室にいたから(笑)

――試合後には、KAI選手の方から真霜さんへのアピールがありました。

真霜:コメントを出していたのは聞きましたが、会見は欠席させてもらったので、結局ちゃんと話をしていない(笑)

――……凄いタッグチャンピオンチームができましたね。

真霜:可能性だけはある。どうなるかわからないけど。

――どんな挑戦者が現れるかわからないですから、今後の連携も必要でしょう。KAIさんは真霜さんとコミュニケーションしたいと思っているでしょうけど……

真霜:それがうざったいんですよね(笑) もうちょっと抑えめで来てくれればいいのに、熱量が高すぎる。空気を読んでほしいですね(笑) 僕はあのノリにはついていけない。

――KAI選手は他団体でも、タッグパートナーに熱く求めてくる人です。組む相手の方は大変なんでしょうね。タッチも大声で要求してきます。

真霜:精神的に疲れます……。

――可愛らしいところもある選手だと思うので、タッグの防衛ロードを築き上げてほしいです。

真霜:どうなることやら……。

――コンビネーション、タッグワーク含めて、可能性のある、魅力的なタッグチームができたんじゃないかと思います。

真霜:チーム力はゼロ、むしろマイナスですけど(笑)

――タッグチームとしては、連携技も生まれるのでは?

真霜:連携はやりたくないなー(笑) KAIの熱量と僕の熱量が合えばいいんですけど、温度差がありすぎて……

――ここまでの温度差があるタッグチャンピオンは珍しいですね(笑)

真霜:普通なら勝てなかった。自分で獲っておきながら思うんですけど、まぐれですね(笑)

――……ちなみに、KAI選手とのタッグチームの未来像、王者像は?

真霜:まったく見えていない(笑) コミュニケーションをとってないですから。

――こんな二人がタッグチャンピオンになったので、今後の相手も、ある意味大変なんでしょうね。

真霜:誰が来るやら……。

――タッグというと、チーム名やニックネームがついてきます。このタッグチーム名はどうなるのでしょう?

真霜:つけなくていいですよ(笑) タッグチームらしくしたら、KAIが認められたと思って調子に乗っちゃいます(笑) だけど、周りが勝手に言い始めたりするパターンもありますね。

――真霜さんとKAIさんだから……「魔界」とか?(笑)

真霜:ややこしくなってきた(笑)

――丸藤正道さんとマイバッハ谷口さんの「MAKETA RA OWARI」みたいに、仲の悪さをチーム名で表現したらどうでしょうか。「不協和音」とか(笑)

真霜:いいかも(笑)

――SNSを通じてタッグチーム名を募集したら面白いかもしれません。……勝手にKAIさんが始めそうですね。

真霜:やりかねない(笑)

――これから先のことは全く見えない。

真霜:変な話、昨日も勝てると思ってなかった部分があるので、先のことを全く考えてなかった。勝つつもりでやったけど、KAIが足を引っ張るんだろうなーと思っていた。ここからのことは、これから考えます。

――最後に、昨日の勝因は何だったと思いますか?

真霜:一番の要因は「俺一人で戦うんだ」と思っていたことでしょうね。KAIの力はあてにしない、どうせうまくいかないんだから、一人でやってやる(笑)

――それで勝てたのは素晴らしいです(笑) このタッグを、全日本プロレスの歴史に一歩ずつ刻んでいただければと思います。

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山口 義徳(プロレスTODAY総監督)
『プロレスTODAY』総監督。
その素顔は運営会社 ㈱リアルクロス代表取締役社長。
プロレスに対する愛情は不変(^ε^)♪

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